インターンシップ ~臨床栄養~: Week 2・3・4
9月から始まった病院での臨床実習:Clinical Rotationも4週目を終えました。前回、現在の高齢者専門の長期ケア施設でのインターンは5週間とお伝えしましたが、6週間の間違えです。今週は4週目を終えました。
施設内の栄養士としての仕事を全般的に教わり、だいぶ慣れました。1日平均5人から7人ほどの患者を診ています。高齢者専門の長期施設は一般の病院に比べてペースがゆっくりで見る患者も少ないです。現在一般の病院でインターンをしている友人は1日に50人をアセスメントしたとも言っていました。
アセスメントをする前に確認する事の1つに大事な患者さんの治療食をきちんと確かめる事です。現在の施設で提供しているのは通常食(Regular)、塩分なし(Non Added Salt(NAS)) 濃縮糖分なし(Non Concentrate Sweet(NCS)), 低脂肪食 (Low-fat), 通常食でも噛みにくい、飲み込みにくい食べ物を細かく刻んだり、やわらかくした食事(Mechanical Soft)、ピュレダイエット- 通常食をピュレ状にしたもの (Puree), 流動食(Clear Liquid)です。
歯の問題(入れ歯、歯が何本あるか)、病歴、現在の病気の診断、スピーチセラピストによりきちんと食べ物を飲み込むことができるかどうかの評価などから治療食を決めていきます。褥瘡(じょくそう)=床ずれと診断される患者さんには1日3回の治療食の他に栄養剤を加えます。
長期間に渡って同じ体勢で寝たきりになった場合、体とベッドとの接触部分で血行不全が起こり、周辺組織が壊死していくことを褥瘡といいます。褥瘡を持つ患者さんはカロリー、たんぱく質、ビタミンC,総合ビタミン、水分量摂取を増やさなくてはなりません。特にたんぱく質は重要で、私の施設では「Prostat 101:30cc中101カロリー、たんぱく質15g」をダイエットオーダーに加えます。褥瘡や体重減少が著しい患者さんには「Ensure Plus:8fl oz中350カロリー、たんぱく質13g」をダイエットオーダーに加えます。カロリー、たんぱく質、ビタミンCなどを増やすだけで、見る見るうちに症状は良くなるのをみると、人間の体ってすごいなと改めて思いました。
先々週に診た90歳の小さなかわいい女性の患者さんはとても元気でしたが、褥瘡の4段階中の3段階(1段階が一番軽い)でした。食欲はあるとは言いながらも食が細いため必要摂取量に満たすことができないので1日2回のEnsure Plus摂取を1日3回に変更しました。どれくらい回復するか楽しみです。4段階の褥瘡も説明だけではなかなか理解するのが難しいのですが、実際に見ることによってだんだん区別がつくようになりました。
栄養剤についてもう少し紹介します。私の施設が使っているのはEnsure Plus (液体、プディング),Prostat, 糖尿病患者用に糖分が控えられているGlucena Shake(8fl oz中、220カロリー、たんぱく質9.9g)の3つ。それと栄養チューブ剤、中心静脈栄養(TPN)のための高カロリーの輸液剤を何種類か使っています。栄養剤の種類はとても多いです。先日学校の授業の一環でブルックリンにあるJewish Medical Centerへ行き栄養剤の講習を受けてきたのですが、上記のGlucenaの栄養バーやシリアルも出ていました。ミルクシェイクが嫌い+たんぱく質摂取が必要な患者さんにはリンゴ味、ラズベリー味などのゼリー状のジュース、シェイクもバニラ、チョコレート、ストロベリー、ミックスベリーと様々。全て味見をしました。飲めないというものはなく、割とおいしかったです。たくさん量を飲めるかは別ですが。
週4日、1日8時間、働きっぱなしですが、とても勉強になります。来週は栄養チューブや中心静脈栄養が必要な患者さんをアセスメントする予定なので、その様子をお知らせします。
*写真はGlucena Bar (栄養バー:チョコレート&ピーナッツ味)、講習会でもらった栄養ドリンクのポスター(右下に見えるクマのドリンクは子供用)、Ensure Plusのシェイク、プディング(配布資料から)。








