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2008年11月 アーカイブ

2008年11月05日

1日$1ドル(100円) ダイエット

 最近のニューヨークタイムズ紙から気になった記事をご紹介します。

 修士論文に取り組んでいるのですが、内容が少しつながるので。

 記事のタイトルは”How much does it really cost to eat a healthy diet?- 健康的なダイエットをするには食費はいくらかかる?” 世界中で食費が上昇している中、世界銀行は世界中の10億人近くの人々が1日$1ドル(100円位)又はそれ以下で生活をしていると報告しています。

 アメリカ人食費は1日平均$7(700円)といわれている中、低所得者向けの食料費補助対策”Food-stamp”で出されている1日に許可されている金額は一人$2-3ドル(200円~300円)。中堅層家庭でも健康的な食事を維持するのは一苦労とも言われています。

 ジャンクフード(高脂肪、高糖分、高カロリー(でも低栄養価))は新鮮な野菜や果物などの食べ物に比べて値段が安いのはみなさんもご存知だと思います。しかし、“工夫”をすれば完璧ではなくともなんとか健康的な食生活ができるのですが、知識が欠けていたり、財政難など、様々な要因を良い方向に持っていかなければなりません – これが私の修士論文の一部でもあるのですが。

 では、健康や栄養に対して知識はあるけれど、1日1ドルしか使えない状況に陥ったらみなさんはどうしますか?このダイエットを実践した体験談をご紹介します。

 カリフォルニア州に住む20代の高校教師カップルが1ヵ月1ドルダイエットを実践しました。彼らが最初に購入したのは乾燥豆類、米、コーンミール、オートミール。この材料でトルティーヤやパンを作ったそう。市販のパンや野菜、果物は高くて予算外。彼らの両親がビタミン不足を心配してアドバイスをしたところ、ビタミンCが入っていそうな飲み物”Tang Orange Drink Mix” http://en.wikipedia.org/wiki/Tang_(drink)。粉状になっていて表示は“カルシウム入り”“ビタミンC”となっています。私はこういう商品を信用できないのですが、財政難でもビタミンCが取れるなら、買ってしまうのかもしれません。

 彼らの朝食はオートミール、昼食はピーナッツバターとジャムのサンドイッチ、夕食は豆、ごはん、手作りトルティーヤ。ホットケーキを作ることはできてもシロップがなくてレストランに行って無料でシロップをもらったそう。1ヵ月の間に人参、レタスを数回だけ買えたことがあったそう、また近所の庭に生っていたレモンをもらったことも。

 このダイエットを実践するにおいて、数々のチャレンジを乗り越えなくてはならなかった内、毎日10時間くらい働いた後、満足に食事も摂れていないのでお腹がぺこぺこの状態で夕食準備しなくてはならないのが大変だったそうです。また彼の方は体重が落ちただけではなく、ジムでの運動もエネルギーが欠けてしまい、できなくなってしまいました。

 「何を食べようとか考える時間がなく、とにかくこのまま生きていけるのかが心配だった」が彼らの感想。ワシントン大学の研究者が、低所得者の人は米をどうやって料理するか、トルティーヤをどうやって作るか、レンティル豆を浸水させてから料理する方法など、料理方法を知らなくては食べていけない。こういう人達に限って二つ仕事を持っていて時間がなかったりする、とコメントをしていました。

 また同じ研究者の研究によると、シアトル地域のスーパーマーケットを調べた結果、ここ数年で栄養価の高い食品の値段が19.5%も急上昇しており、ジャンクフードの値段は1.8%下がったそうです。肥満の問題解決はフードピラミッドを使うのではなく、予算ピラミッドを作って人々に伝えないといけないと言っていました。

 私も論文を書いていて、いろいろ考えさせられました。野菜や果物をもっと食べよう、運動をしようと栄養教育プログラムで教えても、実際には財政難がひっかかり、“ヘルシー”なダイエットの情報を提供するだけではなく、買い物の仕方も教えなければならないことをしみじみ感じています。
興味のある方は1ドルダイエットを実践したカップルのウェブサイトをチェックしてみてください。

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One Dollar Diet Project
http://onedollardietproject.wordpress.com/

2008年11月09日

アメリカ人のスナック事情  

 毎日どれくらいおやつを食べますか?私が幼稚園に行っていた頃は朝の10時と3時おやつの時間だったのを覚えていますが、それからは午後3時くらいにおやつをちょっと頂いていました。しかし、アメリカに来てからおやつ(スナックと言います)の回数が確実に増えました。周りを見ていても、やっぱり常に何か食べている人が多い・・・。そこでアメリカのスナック事情が気になり、調べてみました。

 市場調査会社のNPD Groupの11万5千人を対象にした調査で、家で午前中にスナックを食べる人は28.5%、午後は29.3%、夜は38.3%。ちなみに家からスナックを持って出かける人は3.8%。アメリカ人の食事パターンは1日の食事の21%をスナックが占めるようになっているとも言われています。

 何を食べているのかという調査では家でのスナック消費量は果物トップでしたが、現在では家、外でのスナックはクッキー、チップス、キャンディー、アイスクリームの消費量が高くなっています。

 先日、高校生のスナック事情を聞く機会がありました。やはりファーストフードへ行くことが多く、毎日とは言わなくとも週に3回は行っているようです。値段が安くておなかがいっぱいになる、これが一番とも言っていました。私も高校生の頃はよく行っていたので良い悪いコメントはできないのですが、私の場合、1日3食はきちんと母が作った料理を食べていました。彼らの食生活を聞くと、夕食でバランスを取っているような内容でした。

 彼らのお気に入りのファーストフードはマクドナルドでした。どのメニューが好き?との質問に答えてくれた男の子のお気に入りは“Snack Wrap – スナックラップ”にフライドポテトを加えたメニュー。

http://www.mcdonalds.com/usa/eat/features/chipotlesnackwrap.html

です。トルティーヤという平たい薄焼きパンにグリルまたは揚げたチキン、レタス、チーズ、ソースをのせて巻いたもの。値段は2ドル程度(場所によって違います)。

<栄養成分>
揚げたチキンのスナックラップ
カロリー330kcal, 脂肪15g, 飽和脂肪4.5g, 食塩810mg

グリルしたチキンのスナックラップ
カロリー260kcal, 脂肪9g, 飽和脂肪3.5g, 食塩830mg

 これにフライドポテトのカロリー300カロリー程を加えるとスナックだけで600カロリーくらいになります。しかも脂肪分も1日に必要な分の40%は確実に占めてしまいます。いくら育ち盛りでもやはり多いのでは?

 ヘルシースナックというトピックで栄養教育をするのが大事だなとつくづく思いました。チップスでもクッキーでもスナックとして食べるのには否定はしません。クラスでこのトピックで議論になると、必ず二つに分かれます。私のように量を守り、ヘルシーなスナックの知識があれば+毎日ファーストフードや高脂肪/高糖分のおやつを食べなければよい、そして、他の意見はとにかくダメダメ、果物やクラッカーなどヘルシースナックを常に摂るべきと。私も添加物は避けたいなどいろいろありますが、食べる量を理解することが最も大事だと思っています。

 ちなみの私のスナックはりんご、ヨーグルト、グラノーラ、ナッツ、ドライフルーツ、チョコレートなど。そしてたまにオートミールクッキーです。

*写真は近所のスーパーに出されている広告。これらの値段を見ても1日$1以下で暮らすのは難しそうですね。

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NPD Group
http://www.npd.com/corpServlet?nextpage=corp_welcome.html
http://www.npd.com/press/releases/press_080915.html

2008年11月16日

バナナダイエット-米国栄養士の批評

 “バナナ品切れ状態”という日本の新聞を見たときにまたかと正直に思い、ダイエットの話題だとすぐにわかりました。この“朝バナナダイエット”についてアメリカでも日本で流行っているダイエット、として紹介されている記事をいくつか読みました。どこの食料品店でもバナナの売り切れ状態が何日間か続き、日本のバナナの売り上げが40%も上がるなんて、販売者にとってはとても有難いことです、と皮肉っぽく書かれていましたよ。

 実際にどのようなダイエットなのか朝バナナダイエットオフィシャルサイトhttp://www.asabanana.net/で調べてみました。そうすると、アメリカで紹介されている内容とは結構違っていて、アメリカの記事には短くまとめられて紹介されていました。勘違いしてしまう人もいるのではないでしょうか。アメリカの記事に紹介されていたバナナダイエットの内容と共に、栄養士の批評なども含めてご紹介します。

1.朝食にバナナを1本又は数本食べる。その時にぬるま湯を一口飲む。

批評:バナナにはカリウム、食物繊維、ビタミンB6 とC,が豊富に含まれており、中ぐらいのバナナでも100カロリーほど。アメリカ人の多くは野菜や果物摂取が不足しているので、朝食にバナナを食べるのはよいこと。

 しかし、違う種類の果物をバランスよく食べることが大事。バナナは高炭水化物であり、インスリン管理が必要な糖尿病の人にはバナナを好きなだけ食べるダイエットは危険。たんぱく質をきちんと朝食に食べれば満腹度も高くなるので、炭水化物、たんぱく質、脂肪とバランスの取れた朝食を摂ることを勧めるとアメリカの栄養士さんは言っていて、私も本当にそう思います。でも日本のオフィシャルサイトにはバナナを食べたくない時は他の果物一種類でもよいと紹介されていました。

2.ぬるま湯をバナナと一緒に飲む。

批評:「ぬるま湯が対象の研究は今まで聞いたことがない、水を飲むことはいいことだけれど」と他の栄養士さんが答えています。オフィシャルサイトには15分、または30分置いてから飲むと書いてあります。

3.昼食と夕食は普通に摂る。

批評:特によいアイディアである必要はない。人々が気をつけなくてはならないのは飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、食塩量のとりすぎであり、この普通に何でも食べるというメッセージは食べすぎや栄養の偏りを招くでしょう。日本人だったら、ダイエットをしていると自覚があれば、食べすぎや栄養の偏りに気をつけるのでは?というのが私の意見です。

4.運動はしたい時に、ストレスフルにならにように。

批評:運動や健康的な食事は二つ揃って減量に成功するので、運動はとても大事。私も週にせめて数回はウォーキングでもいいので体を動かすのがいいと思います。
アメリカの記事だと、日本のオフィシャルサイトに紹介されていた午後におやつを食べてもよいが、乳製品やアルコールも同じように食べ過ぎず、飲みすぎず、ほどほどに;8時までに夕食を済ますこと。夜中12時までには就寝などの内容が紹介されていませんでした。

 ところで、このダイエットの理論ですが、バナナに含まれる果物の酵素と食物繊維が消化を早めるために減量にも効果があるということだそうです。

 流行ダイエットは短期間で減量に成功するなどのキャッチプレーズで流行るのですが、アメリカの栄養士さんが言っていたように「特効薬、ミラクル食物、または1つの食品(キャベツダイエット、グレープフルーツダイエット)が減量に役立つことはないと思います。一時的なヘルプにはなるかもしれませんが、私だったら飽きてしまいそうです。

 バランスよく健康的なもの、好きなものを腹八分目食べて、美味しい&楽しいと感じることの食生活が送ることがとても大切だと思います。う~ん、これが簡単にできたら、流行ダイエットなど次々生まれないですね・・・でも食べる=運動する、心がけが大事です。そして私も大好きなチョコレートなどをおやつに食べては走る、走る、そんな日々が続いています~。

*写真は家にあったバナナ。私も週に4回くらいヨーグルトと黒豆パウダーを混ぜて頂いています。熟れすぎず、写真くらい茶色になっているのが好きです。

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ワシントンポスト
http://www.startribune.com/lifestyle/health/34093584.html?page=2&c=y

2008年11月27日

環境にやさしいパーティ計画

 今週の木曜日のサンクスギビング(感謝祭)から、いよいよアメリカのパーティシーズンの始まりです。今年は私の家で友人10人ほどを招いてパーティをします。最近、さらに環境問題について真剣に考えるようになり、今回のパーティでもなるべく無駄を減らすなど、環境にやさしいパーティにしたいと考えています。そこで何ができるかリストアップしてみました。

1. 使い捨て皿、スプーン、フォーク、ナイフ、コップを使わない。10人分位なら家にあるお皿やスプーン、フォーク、コップで大丈夫間に合いそう。洗うのが面倒じゃない?と友人に言われたのですが、私は結構お皿を洗うのが好きなのです。

2. もし紙皿など使い捨て用品を使うことになったら、自然に返せるように、Biodegradable(生物分解性)のものを。

3. 問題は一人ひとりが使う紙ナプキン。日本のおしぼりってきちんと衛生管理できていて、環境にやさしいとつくづく感じます。

4. 自分でタッパーを持ってきて、と友人に伝えてあります。サンクスギビングでは大抵多くの食事が残るので、お土産にすることが多いのです。数人のお客様だったら私の家にある容器で持ち帰ってもらいますが、10人以上となると、やはり持参してもらわないと。

5. 食材はなるべくファーマーズマーケットで購入する。地元で採れたものは輸送にかかわるエネルギーの必要量が遠くから輸送される物より少なく、地球環境への負担が少ない。しかも、新鮮でおいしいです。

6. ターキーや肉類もオーガニック、放し飼いのものを購入したいです。お値段は少々高めですが、安心しておいしいものを食べたいから。

7. ごみの分別。私の家では紙類、ビン・缶、生ごみに分けているのですが、1階にあるごみ置き場に持っていくと分別も何も関係なく捨てられています。なぜ大家さんが罰金を取られないのかが不思議です。

 環境にやさしいパーティにしようと決めた時は正直、何を工夫すればいいのか考えてしまったのですが、リストアップしてみると以外に簡単です。パーティの時だけではなく、普段からできることばかりですね。最近はフォーク、スプーンもランチを持っていくときには持ち歩いています。日々のちょっとした心がけが大事ですね。みなさんは環境にやさしい生活をされていますか~?それではよいホリデーを!!

2008年11月30日

甘い物、塩気のある物が食べたくなるのはなぜ?

 午後になると、甘い物や塩辛い物が食べたくなる時がありますか?私も体調によってあります。昨日は甘い物が食べたくてしょうがなかったのに、今日は塩辛い物がとても食べたいなど・・・。

 このような食べ物に対する欲を“クレービング”というのですが、なぜ体調が気分によって欲しいものが変わるのでしょうか?なぜ体が欲するのか、どんな食べ物が効くのかをご紹介します。

<甘い物へのクレービング>
 甘い物が食べたくなる時は体がグルコース(ブドウ糖)をエネルギーのために必要としている時です。穀物、イモ類、豆類などに含まれている糖類は主に多糖類(グリコーゲン、デンプン)、又はサトウキビ、はちみつ、野菜や果物(に含まれるブドウ糖)に含まれる単糖類でできた食物を食べるかによって体への影響が違います。

 単糖は加水分解でこれ以上分解されないため、吸収が早いので低血糖状態の時に有効ですが、食べ過ぎると血糖を下げるインスリン分泌や活動が悪くなります。インスリンの分泌はだいたい一時間以上かかるので、吸収の早い単糖はインスリンが分泌される前に細胞で吸収され、分泌された時には血中の糖質が少なくなっていて、体がまた糖質を求めてしまいます。糖分摂取が繰り返されると体重増加、糖尿病を招くことになります。

 その反対に多糖類はいくつかの過程(デンプンはアミラーゼにより分解され、いくつかの過程を経てからブドウ糖になり、体内に吸収されます。グリコーゲンは体内に吸収されたブドウ糖が肝臓や筋肉に貯蔵される時に作られ、主にエネルギー源として使われます)。を経てから分解され吸収されるのでインシュリンの分泌と合い、糖分摂取の繰り返しを控えることができます。

 甘い物が食べたくなったら全粒穀物でできたクラッカーや果物(ブドウ糖が多いのですが、ビタミンも多く含まれているので)、お煎餅などがオススメです。米飴やメープルシロップが原料のお菓子をちょこっと。我慢しすぎもよくないので、チョコレートやお気に入りのお菓子も量を控えていただくのがよいでしょう。

<塩気の多い物のクレービング>
 原因がわからないけれど、体調が悪いという時には体内のミネラルが不足していることが多いといいます。イライラはカルシウム不足というのも聞いたことがありませんか?カルシウム、ナトリウム、カリウムなどのミネラルが不足すると、体の防御機能、活動機能が下がり自然と塩気のある食べ物が食べたくなります。塩気のあるものでもポテトチップやスナック菓子を食べるのではなく、まず食事に海草や様々な野菜を取り入れてみましょう。お料理に使用する塩は天然塩を。どうしてもおやつで塩気のあるものを食べたい時にはお煎餅や少し塩をまぶしたナッツなど。塩の摂りすぎは高血圧の原因ともなるので気をつけてください。

 昨年、学校がとても忙しい時に食事のバランスがうまく取れていなかったせいか、ベーグル、プレッツェルなどの炭水化物へのクレービングがひどい時期がありました。もちろん体重増加し、そこでたんぱく質、たんぱく質、脂肪をバランスよく3食に取り入れてみました。そうすると甘い物や塩気のある物への欲求が少なくなりました。体の欲するものでどんな栄養素が不足しているのかわかるのはおもしろいですよね。甘い物、塩気のある物が欲しくなったら日々の食生活を見直してみてください。

*写真はサンクスギビングパーティで作ったスイートポテトを入れたコーンブレッド、アップルクランブル。他にもポテトとほうれん草のグラタン、インゲンのホットサラダをつくりました。アップルクランブルとバニラアイスのコンビネーションは最高ですー、写真が見にくくてすみません。

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