食品成分をチェックすることの大切さ ~高果糖コーンシロップから水銀が検出される!~~
数日前に2つの研究から発表された高果糖コーンシロップから水銀が検出されたとニュースになりましたが、ご存知でしょうか?栄養生態学の授業で高果糖コーンシロップについて多くを学んだ時はこのシロップがアメリカを肥満大国にしたくらいにしか思っていなかったのですが、今回のニュースをみて、さらに高果糖コーンシロップに対する拒否反応が出てしまいました。
1つめはEnvironmental Health(環境と健康)というジャーナルで発表されたRenee Dufault氏の研究です。Dufault氏がアメリカ食品医薬品局の研究者だった2005年に20個の業務用高果糖コーンシロップのサンプルを検査し、そのうち9つのシロップから水銀や検出されたと発表。同じような研究結果が不十分だからといって4年間も消費者に発表しなかったなんて・・・。
2つめの研究はThe Institute for Agriculture and Trade Policyから発表されました。Dr. David Wallingaがスーパーで販売されている製品の食品成分表に高果糖コーンシロップと示されていた55個の食品を検査した結果、55個の食品の約1/3に検出限界以上の水銀が含まれていました。高果糖コーンシロップ1g中に含まれる水銀の範囲は0.005 から0.57microgramsだそうです。
私は普段から高果糖コーンシロップの食品を買わないように気をつけているのですが、もし気にせずにいたら、知らず知らずのうちにこのような食品を購入して4年間に多くの水銀をも摂取していたかもしれません。恐ろしい話です。高果糖コーンシロップが含まれている食品は清涼飲料水、パン、シリアル、エネルギーバー、ヨーグルト、スナック菓子、ジャム、ゼリー、ハム、スープなどの加工食品などたくさん。
アメリカ市場に高果糖コーンシロップが出始めたのは1971年。農畜産業振興機構(ALIC)によると日本が異性化技術を開発したのがきっかけで高果糖コーンシロップができあがったそうです。これについて授業内でも話されました、正直、肩身が狭かったです。
さきほどの水銀の話に戻りますが環境保護機関の推測によると、私達が摂取しても大丈夫な1日の上限は体重の0.1micrograms/毎キログラムだそうです。例えば体重が60キロの人は1日に6.0microgramsまでなら安全だということです←が個人的に6.0は多いと思います。
アメリカの子供、ティーンエージャー、大人は1日に小さじ12杯も高果糖コーンシロップを摂取しているといわれています。小さじ12=48gですよ。もしこの高果糖コーンシロップ48gが水銀の含まれているもので0.57microgram/1g高果糖コーンシロップを計算すると1日に約27microgramsの水銀を摂取していることになります。
The Institute for Agriculture and Trade Policyは水銀を含んだ高果糖コーンシロップ生産工場に早急の対処を要求していますが、コーン精製協会は水銀を使用しない製造方法を使用しているという反論などもあり、この問題が解決するまでに時間がかかりそうです。しかし水銀は少量でも脳の発育障害、大人の脳障害(メンタルヘルスなどにも)も影響するといわれています。みなさんも食品購入にはどうぞお気をつけくださいませ。
*写真は前のルームメイトが置いていったジャムとパンケーキシロップの食品成分。High Fructose Corn Syrupが高果糖コーンシロップのことです。


Study Finds High-Fructose Corn Syrup Contains Mercury
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/01/26/AR2009012601831.html
農畜産業振興機構(ALIC)
http://alic.lin.go.jp/sugar/index.html




