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ニューヨークで出会った人々:インタビュー ①Kochファミリー

 これから私がニューヨークでお世話になっている人、尊敬する人についてもお話していきたいと思います。今回は前回のピラテスの記事でも紹介したパム先生と彼女の家族についてお伝えします。

 私の学校の先生でもあり、友達でもあるパム先生と知り合ったのは4、5年前ですが、昨年くらいから一緒に過ごす時間が多くなり、仲良くさせて頂いています。ちなみにKoch(コック)はパム先生の苗字です。

 パムは現在私が所属する栄養教育学プログラムの中で行われている研究プロジェクト「LiFEプログラム」(子供のための科学と栄養教育に関する研究) のディレクターを務めています。(私がLiFEプログラムに参加し始めたのは2005年の夏で、現在もメンバーの一人として働いています) 彼女はプログラム内で5、6人分の仕事を1人でこなしているのではないかと思うくらい忙しく、プログラムにとって重要な存在です。

 パム先生は週5日LiFEプログラムで働き、私の履修するクラス“栄養教育の戦略”を火曜日に受け持ち、毎週木曜の夕方に開かれる農家と消費者及び産直・農産物のネットワークであるCSA(Community Supported Agriculture)のメンバーでもあるので野菜を取りに行ったり、CSAは教会を借りて行われているので当番があり、当番の時には教会を掃除したり、そして7歳のベンと4歳のギャリソンの母親であり、ご主人のアロンさんの妻でもあります。そして週3日の早朝ピラテスは欠かさず・・・・聞いているだけで本当に目の回る忙しさですが、いつも笑顔でとてもパワフルです。

 私がニューヨークに着いてアパートに引っ越せるまで10日間ほどパム先生の家に滞在させてもらっていましたが、本当に1日フル回転!ある日、どうやったらそんなにEnergetic(パワフル)でいられるの?いつ気(体)を休めているの?と聞いてしまいました。「Have to be」パワフルにしていないと全てこなせない、しかも気が休められるのはオフィスだと・・・。

 パム先生は2人の息子さんとご主人のアロンさんとの4人暮らし。パム先生がどれだけ環境に気を使って生活をしているかは知っていましたが、一緒に住んでみて本当に徹底しているのを見て、大きな刺激を受けました。環境、食、農業、汚染問題などについて深く考えさせられるような栄養生態学の授業を取っているのでパム先生のような生活に関心が高まります。

 まずごみの仕分け、ニューヨークは地域によって分別を徹底しているところとそうでないところの差が大きく、日本のようにこまかーくありません。しかしパム先生のお家は紙、ビン、缶、可燃物としっかり分けていて、生ごみはもちろんコンポスト。コンポストとはたい肥化の事で、生ごみをリサイクルして肥料にする方法です。週一回ご主人のアロンさんがグリーンマーケット(ニューヨーク市内で行われる週数回の野外市場)に持っていきます。パム先生も栄養教育学プログラムの所有する部屋の一室に置いてある堆肥ボックス?に自宅の生ごみを持ってきています。野菜・果物の皮はもちろん、使用後の紅茶の葉もコンポストに。

 次にKoch家が心がけていることは食べ物。なるべくオーガニックの商品を地元産の食材(ローカルフードと言います)を購入すること。野菜や果物は主に木曜のCSAから、朝食とランチボックスのパンや乳製品は週2-3回コロンビア大学の前で行われるグリーンマーケットで地元産の物を購入。先日も夕飯に招いてくださり、そのときに赤ワインを頂いたのですが、そのワインもニューヨーク産。とにかく地元の農家を助けたい!という強い思いがとても伝わってきて、私も最近はなるべくニューヨーク又はお隣のニュージャージー州の農産物を購入するようにしています。

 パム先生とアロンさんの子育て方針のほんの少しを紹介します。必ず朝食は家族揃って食べる事。10日間一緒に朝食を食べましたが、子供達の学校の様子や放課後の様子が聞けて話し合いができる貴重な時間だと思いました。それと子供達に外食の経験は大事ということ。私も同じ考えです。もちろんマナーを覚えるだけではなく多くの種類の食べ物に接する経験ができるからです。パム先生一家は毎週日曜日に教会に行くのですが、その帰りに行くチャイニーズレストラン(中華料理)は子供達の唯一の楽しみだそう。

 ところで日本食は?と聞くと食べる機会がないというので何かご馳走をしたいと思い、いろいろ考えました。日本食というと、とにかく寿司という発想する人が多いので、寿司だけではないのよというのを知ってもらいたい・・・・煮物等は口に合わないかな?餃子・シュウマイだと中華じゃない?天ぷらは?等、いろいろ考えた挙句、カレー(インド?)を作ったのですが、一応ジャパニーズカレーと紹介しました。市販のルーは使わずカレー粉や他のスパイス、大量の玉ねぎ入れて作りました。もちろん野菜だけ。7歳のベンくんは食べ物が大好きでとても味にうるさいそうなのですが、生まれて始めてこんなにおいしいものを食べた!と喜んでくれました。

 とてもうれしかった。正直口に合わなかったらどうしようと思っていたので。

 これを機に海外で言われている日本食とはなんだろう?と考えました。海外にいると日本人が日本食は体にやさしくて一番おいしいよねと話しているのをよく聞くけれど、納豆ご飯、梅干、海苔に味噌汁・・・・こういう食事のおいしさは日本人以外の人(もちろん全員とは言いませんが)に理解してもらうのって難しいと思います。やはり海外でいわゆる日本食と言われ、人気なのは寿司、天ぷら、とんかつ、唐揚げ、牛丼などでしょうか?日本食に関する意識調査をしてみますね。

 いろいろ話が脱線してしまいましたが、パム先生とはこれからも多くの時間を過ごすと思うので、また紹介したいと思います。

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2006年10月12日 03:07に投稿されたエントリーのページです。

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