今回は地域栄養論の授業についてお伝えします。このクラスでは主に貧困、農業支援、食料支援などについて学び、話し合いが行われるのでアメリカの経済状態や政治についても勉強しないとついていけません。
毎週のリーディングの課題とは別に大きな課題提出が学期中に3回ほどあります。その課題の1つ“The Food Stamp Challenge-フードスタンプチャレンジ”についてお話します。フードスタンププログラムとはアメリカ政府からの無収入・低所得者層への栄養補助プログラムです。食料の支給ではなく電子カードが受給され、食料購入の際に使用できます。支給額は世帯人数、収入などにより異なります。1人暮らしの人で月平均$10から$152(1000円-1万5千円位)の補助が出ます。
課題となっているフードスタンプチャレンジとは、1週間$35.47(3600円位)の食費、平均すると1日$5(約500円)で生活をしなくてはなりません。例えば外で200円くらいのコーヒーを飲んでしまったら、その日は300円しか食費に使えません。外食の予定が入っている週は行えないので、予定も調節しなくてはなりません。まだ私はチャレンジしていないので、チャレンジ後にまたお知らせしたいと思います。
授業で貧困や食糧問題に触れる機会が多いせいか目に付く情報もそのような話題が多く、先日見つけた興味深い記事についてご紹介します。
“Eating Healthy and Organic on $7 a Day-1日7ドル(700円位)で有機食品を食べて健康になれる”という記事。コロラド州の栄養士、スミス氏が工夫次第で1日7ドルの食費で健康的な食生活を送れるということを説明しています。
スミス氏の提案とは?;
-朝食2ドル、昼食2ドル、夕食2ドル、おやつ1ドル
-食事のバランス:1回の食事のお皿にのるのはたんぱく質1/4、野菜1/3、炭水化物1/4-1/3、これに加えてほんの少しの脂肪。
-野菜や果物はも1回に食べる量を換算して購入。
例えばブロッコリーより有機キャベツの方が安いなど。他にブロッコリーも芯まで食べる。
トマトもトマトの缶詰めの方が安い。(栄養価を気にしてしまいますが・・)
-肉、魚、乳製品は食費を上げる原因の1つ。
しかし貴重なたんぱく源、週に数回なら工夫次第で手頃に摂り入れることができる。
ツナ缶の利用や骨を利用してスープのダシに使うなど。
乳製品もオーガニック牛乳は甘みのついているヨーグルトより安い。
海草や豆腐も1回に食べる量を考えれば安い。
540gの豆腐が1.90ドルだとすると、1回に食べる量から換算すると43セントくらい。
-なるべく大量購入をする。
小さな袋をこまめに買うより多めに入っている一袋を購入するほうが安い。例えばお米やパスタなど。
-家族が多い場合はシチューやスープなどからたんぱく質を摂ると経済的。
-クラッカー、スナック類、清涼飲料水は気軽に手に入るけれども食費アップの原因になり、栄養価も低い。
参考メニューも記載されていたので1日分を紹介します。
朝 食:卵1個(39セント)・全粒パンのトースト(20セント)・果物一切れ(25セント)
昼 食:豆-煮たもの(30セント)・ご飯(20セント)・野菜(1ドル)
おやつ:にんじん(50セント)・チーズ一切れ(50セント)
夕 食:いわしの缶詰1/2(89セント)・パスタ(49セント)・トマトソース(16セント)
このメニューの1日の食費合計500円くらい。700円までいかないのでもう少し何かメニューに加えることができますが、私はここ数日の内にこの参考メニューの量で7日間を過ごさなくてはならなくなるのですが、メニューを見た時点で絶対に足りず、お腹がすいてしょうがなくなるだろう・・・と思ってしまいました。精神的にもいろいろ考えさせられる事があるかもしれません。
食べ物が豊富にある中で育ってきたため、頭を使って食費を調節し、貧困層の気持ちを理解する経験は貴重かもしれません。食費を1日にどれくらい使っているか考えてみるのも、普段の食生活を見直す1つのきっかけになるかもしれませんね。
1ドル=110-120円で計算してください