またまた地域栄養論のクラスの課題から・・・。前回のFood stamp challengeでもお話したようにこのクラスでは貧困、ワーキングプア、農業に重点を置いて学んでいます。今月から2人1組になって40時間のフィールドワーク(ボランティア活動)を行うことになりました。派遣先は希望を出すのですが、第1希望に派遣されるとは限りません。
私の第1希望は学校給食関連の団体でのボランティアでしたが、決まったのは第2希望だったヨ-クヴィレ・フード・パントリ-Yorkville Food Pantry(YCP)という団体です。今までは実習となると子供達と関わることが多かったので違った経験ができそうなので楽しみです。
ところで、フードパントリーは低所得者層やホームレスの人達ために食料を無料で配布する所です。マンハッタンにはいくつかこのようなフードパントリーがあります。私が派遣されたYCPパントリーはマンハッタンの東上、イーストハーレムにあります。イーストハーレムは西側のウェストハーレムよりも低所得者層が多く住みます。
私の派遣先のYCPは1981年にマンハッタンの東側地域のキリスト教会、ユダヤ教堂とボードメンバーのサポートによって貧困撲滅、個人の自立を目的として設立されました。YCPでは1年で約1,250,000食分を無料で配布しています。
YCPの食料はどこから来るのか?
主にフードバンク・ニューヨークシティ‐Food Bank For New York Cityです。フードバンクは米国セカンドハーベストのメンバーです。ニューヨーク市のフードバンクは製造業者、卸売業者、小売業者、政府等からの食料を寄付してもらい、それをフードパントリーなどの団体に配布します。フードバンクは1日に250,000食以上をお腹を空かせたニューヨーカー(特に女性と子供、老人、障害者、ワーキングプア)に配布しています。
YCPの食料配布の日程は?
木曜朝10時から1時半、金曜12時から3時、土曜朝10時から1時半です。緊急パントリーもあります。これは朝8時半から夜中までYCPに登録していないホームレスがお腹を満すことができるように窓口をオープンしています。
YCPのメンバーになるには?
食料配布の受給者になるには家族の人数、仕事の有無、給料、ソーシャルセキュリティナンバー(社会保障番号)などを証明してメンバーにならなくてはなりません。前回紹介したFood Stamp Programより厳しい審査はないので比較的簡単にメンバーになることができます。緊急パントリーの場合はメンバーでなくても食料を受け取る事ができます。緊急パントリーを1回利用すると仮のメンバーカードが渡され、次回からは申請をしなくてはなりません。また、緊急パントリーでは箱や缶の食料ではなくボランティアによって作られたピーナッツバターとジャムのサンドイッチと牛乳等が配布されます。
メンバーになるとYCPのコンピューターに個人情報が入力され、食料を受け取りに来た日にちなども全て入力されます。受給者は上記の期間(木曜から土曜)の好きな時に来ても食料配布はなく、曜日と時間が指定されます。例えばAさんは木曜の朝10時から11時の間、Bさんは金曜の12時から1時の間にというように。
どんな食料が配布されるのか?
数種類のシリアル、脂肪分1%の牛乳又はアーモンドミルク(乳糖不耐症の人ため)、ジュース類(100%や他)、缶スープ、野菜の缶詰(ニンジン、グリーンピース、ジャガイモ、インゲン、コーンなど)、果物の缶詰(洋ナシ、みかんなど)、ピーナッツバター、パスタや米、ラーメンなどの乾物類、マヨネーズや油、クラッカーやクッキー、パン類。野菜はジャガイモやニンジンなど。YCPは新築建物に移る前で、現在の建物は仮のため大きな食料を貯蔵できる冷蔵庫がないため、新鮮な野菜が届いても保存できないので、現在配布できる野菜は腐りにくいもののみ。
どのように配布されるのか?
毎週火曜日に食料が届きます。それをボランティアの人達が集まり家族の人数によって食料の数が決まり、袋詰めをしていきます。写真に写っているスマイルマークの袋と袋詰めされた野菜、スマイルマークの袋には食料が入っています。この日の野菜はジャガイモ、ニンジン、トマトでした。トマトは腐りやすいので早い時間の人達に優先的に配りました。
受給者の人達は入り口でカードを受付に提出し、名前が呼ばれるまで待ちます。早い人は30分も前から並んで待っています。1日約3回の配給時間がありますが、1回の配給人数は100人を超します。
私の主な仕事は食料を配布する事ですが、立ちっぱなし、大声を張り上げなくてはならない、スペイン語まじりの英語を聞いて理解しなくてはならないので正直とても体力を消耗します。しかし様々な境遇の人達と接することができて嬉しいです。40時間の間にパートナーのクラスメートと受給者のためのクッキングクラスや栄養教育のワークショップをすることになりました。また次回から新しい配布システムを導入するということなので、その様子についてもお知らせしたいと思います。
*写真:英語とスペイン語で書かれたYCPのポスター&配布食料


日本のセカンドハーベストのウェブサイト:http://www.secondharvestjapan.org/index.php/eng_home
Food Bank New York City
http://www.foodbanknyc.org/index.cfm?objectid=D8A53E0D-C09F-0662-D2822856266C59A2