« フィールドワーク@Yorkville Common Pantry①  | メイン | プエルトリカン・フード ~Foods from Puerto Rico~ »

フィールドワーク@Yorkville Common Pantry②   

 前回ご紹介した地域栄養論の課題の1つ、ヨ-クヴィレ・フード・パントリ-Yorkville Food Pantry(YCP)での40時間のフィールドワーク(ボランティア活動)の続きをご紹介します。

 ここのパントリーの従来の食糧配給方法はボランティアが事前に食料を家族の人数分袋詰めして配るのですが、最近新しい食糧配給システムを試験的に行いました。新しいシステムとは受給者がパントリーの方から渡された食料品リストに沿って棚から自ら食料を手に取り、袋に入れていきます。食料品リストはMenu 1(家族1‐2人用),2(家族3-4人用),3(5-6人用)の3種類に分かれていて、英語版とスペイン語版があります。家族1-2人分のMenu1を例にあげてみると;

•ジュース: 小さなボトル3つ
•シリアル: 1箱
•ミルクシェイク(オレンジ味): 2缶
•牛乳(脂肪1%)小さなパック3つ又はアーモンドミルク大1パック
•野菜の缶詰: 2缶‐ニンジン、グリーンピース、コーン、ミックスベジタブル、インゲン、ジャガイモなどから選べる
•ひよこ豆缶詰: 2缶
•果物の缶詰: 1缶(300g~400g)‐オレンジ又は洋ナシ
•鮭の缶詰2缶又はツナの缶詰3缶
•スパゲティーソース: 1ビン(680g)
•スパゲティ又はマカロニ: 1袋500g
•野菜:1袋‐トマト、ジャガイモ、又はニンジン
•ベーグル(パン): 1バッグ(5-6個)
•4雑品‐マヨネーズ大1ビンと油大1ビンは4雑品に辺る。他にグラノーラバーやカップラーメン(インスタントラーメン)は1つ1雑品、チョコレートクッキー1箱は2雑品と換算される。マヨネーズ又は油を選べば4雑品分なので他のものは選べない。もしカップラーメン2袋を選んだらグラノーラバー2つ又はクッキー1箱が選べる。

 受給者は食料を袋に入れ終わると、ボランティアや働いている係りの人からきちんと数通り受け取ったか、指定された食料か(Menuによって受け取れる食料が違うため)どうかチェックを受けます。

 受給者の中には字が読めない、計算ができない、どの食料品だか理解できないなどという人も多くいるので、ボランティアの私達と一緒に食料を1つ1つ入れていかなければなりません。英語が話せずスペイン語のみの受給者も多いので、ジェスチャーや簡単なスペイン語を使ったり、声を張り上げたりと数時間のボランティアとは言えども体力を必要とします。

 実際に一緒に食品を選んでいると、どんな食生活をしているのか見えてきました。リストに野菜の缶詰や野菜と書いてあっても食べないのでいらないと言う人、野菜の缶詰の選択がいくつかあってもコーンのみを選択、パスタをゆでて塩と油だけが好きな人など。ひよこ豆の缶詰を嫌う人が特に多かったです。理由はどのように食べていいかわからないとのことだったのでサラダにしたり、ゆでたパスタと炒めたりしたらどう?などのアドバイスをしてみました。

 新しいシステムは時間がかかるので、袋詰めされた食料を貰うだけの方が簡単で早いため、文句を言う人も多くいました。しかしほとんどの人が一生懸命Menuを読み理解しようとしていたので、とても嬉しくなりました。時間のかかるシステムですが、食料品や調理方法の説明など受給者の人達とコミュニケーションが取れる、食料品を実際に目で見て手に取る事ができるので、このシステムの方が受給者の食生活や自立した生活の向上につながるのではないかと思います。

 新しいシステムが導入されなくても、受給者の喜んで食料を持って帰る姿をみると、とても微笑ましいです。フードパントリーの役割はとても大きいと思います。これからまだまだボランティア活動が続くので新しい発見や出会いが待ち受けていると思うと楽しみです。

*写真Menu(英語版&スペイン語版)、食料配布開始時間を待つ受給者の人達。一時間の配給時間の間に100人以上が訪れます。

26-1.JPG26-2.JPG

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://ebis.nutritio.net/mt/mt-tb.cgi/1186

この一覧は、次のエントリーを参照しています: フィールドワーク@Yorkville Common Pantry②   :

» Food Pantryでボランティア体験 送信元 くみログ 〜Kumi's Log in New York〜
今学期取っている授業「Food Policy」の課題のため、Food Pant... [詳しくはこちら]

コメント (1)

Kumi:

初コメントです。
私がボランティアしたFood Pantryと数ブロックしか離れていないのに状況が異なる部分があってびっくり。スペイン語を話す人は多かったけど、英語も通じる人たちだったし、字を読めない人や数を数えられない人はいなかったと思う。でも配給内容はYCPの方が豊富。私が行った日がたまたまなのかもしれなけれど、牛乳、パン、油などはなかった。私の課題は1回きりだったけど、ボランティアの仕事は楽しかったし、Food Pantryについてよりよく知るという意味でもまた行きたいなと思いました。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2007年03月12日 02:09に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「フィールドワーク@Yorkville Common Pantry① 」です。

次の投稿は「プエルトリカン・フード ~Foods from Puerto Rico~」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.36