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2007年07月 アーカイブ

2007年07月01日

トランス脂肪酸とカロリー表示規制in New York City

 7月1日より、全米で初めてニューヨーク市は飲食施設は調理油などのトランス脂肪酸の使用量を1食当たり0.5g未満に抑えるように義務付けました。揚げ物用の調理油やマーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸を多量に摂取すると血中の悪玉コレステロールが増え、心臓疾患や肥満などのリスクが高まるとされるため、アメリカでは2003年辺りから使用規制が検討されてきました。

 今回は揚げ物用調理油などの一部の油のみ義務付けられましたが、2008年7月からは焼き菓子などの全てのメニューに含まれるトランス脂肪酸の使用量を1食当たり0.5g未満に抑えるように義務付けられます。

 もし規制に違反した飲食店は罰金200ドルから2000ドル(約2万5000円から約24万円)を払わなくてはなりません。今回の規制施行の前から約80%のお店が健康に良い食用油に切り替えたそうです。

 また同日にカロリー表示規制も導入されましたが、従わなくても10月1日までは罰則がないため、マクドナルド、バーガーキングやウェンディーズなどのファーストフード業界は当分従わない意向を示しています。

 学校の授業でもメニューボードの横にカロリー表示を記載して、消費者の健康意識にどれくらい効果があるのかなど、よく話題になりましたが、メニューの横に同じ文字の大きさでカロリーを表示するだけではなくて、お客さんがカロリー表示を見て、理解した上で何を注文をするか決められるようになるのが大事だと思います。しかし、ファーストフードを頻繁に利用する人にとってはこの規制の効果があるかはどうかは疑問です。

 今回の規制が施行されるにあたってトランス脂肪酸や栄養表示についてイマイチ理解ができないという消費者、飲食関係者のために様々な団体が支援を始めました。その1つのニューヨーク市立大学が運営する“Trans Fat Help Center‐トランス脂肪酸ヘルプセンター”のウェブサイトに行くと、トランス脂肪酸0gで揚げ物をつくろう!、いわゆるオリーブ油などを使った揚げ物の作り方や、栄養表示の読み方、何にどれくらいトランス脂肪酸が含まれているかの情報などを見ることできます。しかし、まだヘルプセンターの中でも焼き菓子などに使用されるマーガリンやショートニングの代用については記載されていませんでした。このヘルプセンターはウェブサイトだけではなく、電話でも質問に答えてくれるそうです。

 今回の規制は健康増進が目的とは言えども、多くの飲食店には大きな課題が残されたまま。以前、テレビでニューヨーク市の有名なピザ屋さんについて放送されていました。お店の定番のパリッとしたピザ生地を作るにはショートニングを入れるそうで、これからは味や質を落とさず、でもショートニングを使わず従来と同じピザ生地を作りたいと思っているので、研究の日々が続くだろうと言っていました。最後にポロっと伝統を守り続けてきたのに残念だと言っていました。

 このニュースを見た時には健康増進に向けて何事も施行するのはいいことですが、複雑な心境になってしまいました。これからあと1年まだ期間はありますが、ニューヨーク市の飲食店にとって多くの課題に取り組む重要な1年になるのではないでしょうか。

 ここ数年でアメリカの健康行動指針が大きく動いています。これからどんな変化が起き、規制が私達の健康をどれだけ左右するのか楽しみです。

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The New York City Department of Health and Mental Hygiene.
http://www.nyc.gov/html/doh/html/pr2007/pr052-07.shtml
Trans Fat Help Center
http://www.citytech.cuny.edu/notransfatnyc/

2007年07月03日

“The Science Barge ”-持続可能な都市農園

 今回もネパールボランティア報告ではなく都市農園についてお伝えしたいと思います。

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 ニューヨークのNPO環境保護活動団体“ニューヨーク・サン・ワークス‐New York Sun Works”によって開かれているハドソン・リバーに浮かぶ平底の荷船“Science Barge”のツアーに参加してきました。コロンビア大学からも地球や環境に携わる研究員がこのプロジェクトに参加していています。サイエンス・バージのツアーの目的は1人でも多くの人に自然のエネルギー利用、気候の変動、“Sustainable”持続可能な暮らしについて理解してもらうことと、次の目標としてこのシステムをニューヨークに立ち並ぶビルの屋上や学校に徐々に取り入れることだそうです。通常は農業や都市開発に関わる人達向けに行われているそうですが、一般の人達にも公開して理解をしてもらうために今年5月から10月までツアーが行われています。

 Bargeとは荷船のことで、小さなスペースに太陽電池や小型風力発電機を取り付け、燃料はバイオディーゼルや廃棄植物油、グリーンハウスと呼ばれる温室で作物を栽培しています。このような太陽熱、風力、バイオ燃料によって二酸化炭素排出量を削減できます。

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 温室の中の作物は水耕栽培で、土壌は使いません。水耕栽培は水、無機養分、酸素の供給などが揃っていれば作物栽培が可能です。Bargeの温室ではハドソン・リバーの水と雨水を循環させて作物を栽培しています。トマト、きゅうり、ペッパー類(大きいピーマン)、レタスや水菜など葉ものが全て無農薬で栽培されています。肥料も海水の成分を利用してできたものを使用していました。作物も育つのが早く、きゅうりは1日に20cm伸びるそうです。ただ、根菜類の栽培はまだ試していないそうですが、土壌が必要なので、難しいと言っていました。

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 この温室システムをニューヨーク市のどこかに5千ヘクタール位取り入れることができれば、ニューヨーク市民が食べていけるだけの農産物を生産できるのだそうです。このシステムは環境にいいだけではなく、フードマイレージの距離が縮められ、コストもかかりません。地産地消と二酸化炭素削減の指針になります。トマト1個ができるまでに必要な資源をアメリカ国内産のトマト サイエンス・バージのトマト
を比較して例に挙げてみると:


       アメリカ国内産のトマト     サイエンス・バージのトマト

二酸化炭素排出 3/4パウンド (340g)        なし
水の使用量 8ガロン (30.3リットル)      2ガロン(7.5リットル)
土地のサイズ 0.7平方フィート       0.1平方フィート
農薬            300mg         なし
燃料        1/2オンス(14g)‐ディーゼル   1/2オンス‐バイオディーゼル


 サイエンスバージ内の建物や床、ベンチも全てリサイクルです。木や鉄ではなく、全てプラスチックで作られていて、これも持続可能なものです。限られた資源でこれだけのことができるのは素晴らしいと思いました。

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 ちなみにできた作物はどうしているのかと聞くと、セカンドハーベスト(生活困窮者に食事を提供する団体)やフードパントリーに寄付しているそうです。

 ニューヨークの大都市でも新鮮な地元の食べ物を食べられ、環境保護にもつながるなんてとても素晴らしい事だと思いました。本当に応援したい団体の1つです。お天気も良かったので、お隣のニュージャージー州を眺めながらツアーに参加できたのもよかったのかもしれません。ツアーは10月までなので、ニューヨークにいらっしゃる方は是非参加してみてください。

New York Sun Works
http://nysunworks.org/

2007年07月05日

アリス・ウォータースin Barney’s New York  Chez Panisse: Alice Waters

 先日、マンハッタンにあるデパートメントストア、バーニーズ・ニューヨークへ行った時、ウインドウディスプレイに大きく「I ♥ Alice Walters」と書いてあるのが目に留まりました。「I ♥ Alice Walters」の他にはカリフォルニア州、ロサンゼルスで洋服を中心に手がけているdosaというブランドのデザイナーのクリスティーナ・キムからのアリスへのメッセージや地産地消、季節の物、オーガニックなものを食べましょうというアリス・ウォータースの哲学が書かれていました。

 アリス・ウォータースとはご存知の方も多いかと思いますが、カリフォルニア・バークリーにあるレストラン、「シェ・パニース」の創設者、女性シェフです。カリフォルニア・クィジーンの創始者とも言われています。1971年にオープンしたシェ・パニースではカリフォルニア産の新鮮な食材を使った料理を提供しています。アリスは自ら農場を訪れて生産者とのやり取りをして、食材を購入しています。私も約10年ほど前に友達とシェ・パニース目的でバークリーを訪れた事がありました。その日に採れた野菜や新鮮な肉魚類をシンプルに料理してありましたが、新鮮さが感じられ、とてもおいしかったです。

 また、アリスはバークリーにあるマーチン・ルーサーキング小学校の校庭の一部を「The Edible Schoolyard」という農園にして、野菜などを栽培するところから口に入るまでの食の大切さの教育を子供たちに行っています。

 この夏、シェ・パニース財団は彼らのパートナーのdosa と*Heath Ceramicsと協調してバーニーズ・ニューヨークでイベントが行われています。最初に書いた、私が見たウィンドウ内にはメッセージの他にdosa とHeath Ceramicsの作品が飾られていました。

 今回のバーニーズのイベントから、私が信じている「何を食べるか、食べ物を意識すると、日常着る物や使う物への意識も変わる」が伝わってきてうれしかったです。

写真は光ってしまったのですが、バーニーズ・ニューヨークのウィンドウ展示です。
「I ♥ Alice Walters」と書かれているのが見えますか?

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*Health Ceramics:自然材料、地元で生産される素材を利用して陶器(テーブルウェアやタイル)を作っている1948年に創設されたカリフォルニア州ソーサリト(Sausalito, CA)にある団体。
http://www.heathceramics.com/
dosa
http://www.dosainc.com/homepage.html

ネパールボランティア vol. 4 ~子供の成長モニタリング(Growth Monitorking)①~

 今回は久々にネパールでのボランティア経験をご紹介します。ネパール滞在期間中に多くのお母さんとその子供達を接しました。ネパールの子供の健康的な成長を見守るには月1回(地方などの子供の低栄養状態が深刻な場合は2回)行われる子供の成長モニタリング(Growth Monitoring:GM)はとても重要です。

 子供の成長モニタリングは5歳以下の子供を対象に行われます。私が見学したモニタリングはカトマンズからバスで1時間先のBungmati-ブングマティとバスで3時間先のKavre‐カブレでした。

 今回ご紹介するのはブングマティの成長モニタリングについてです。ブングマティにはネパール人スタッフのサビナ(Sabina)さんと一緒に行きました。私が本当に見たかったきれいな赤色をしたレンガの建物が並び、とても美しかったです。サビナさんと私は年齢も同じ位、考え方や趣味も似ていて、仲良しなお友達になりました。

 レンガ作りの建物の1室(約4畳半くらいの大きさ)を月1回借りて子供の成長モニタリングが行われます。朝8時からお昼までに約50人の子供が訪れました。私が見た子供の中で一番小さかったのは3ヶ月の赤ちゃんでした。兄弟の仲がとても良く、お母さん達忙しい場合にはお兄さんやお姉さんといっても皆10‐12歳位、が連れてきていました。

 子供達は私がネパール人ではないので、とても興味津々でいろいろなことを聞いてきてくれました。2歳の弟を連れてきていた11歳の女の子、イヌーは日本語で「私の名前はイヌーです」自己紹介してくれました。彼女の家の近くに日本語学校があり、彼女は家の事情でその学校に通えないのですが、教室の外から授業風景を覗いて、少しずつ覚えたと言っていました。勉強したい子が山ほどいるのに、家の金銭的な事情で近所の公立校で限られた教育しか受けられない子供がたくさんいるのを見て、改めて自分が受けてきた教育や日本で育ったことなどに感謝しました。

 子供の成長モニタリングが行われた場所には3人のボランティアの女性がいました。彼女達は皆、ブングマティに住んでいて、年配の2人はこのボランティアを11年も続けているそうです。

 成長モニタリングに使われるのはWHOが認定した成長記録表(Growth Chart)です。体重測定をすることによって、子供たちの栄養状態がわかります。生まれた時の体重は正常範囲にあったのに、その後のお母さんの食事のあげ方によって低体重状態に陥ることがよくあるそうです。子供たちの体重が正常範囲を外れると、お母さん達は栄養管理についてアドバイスを受けます。

 成長モニタリングは重要な役割を果たしているのですが、子供の栄養改善には親が一番大きな役割を果たしているのですが、低体重の子供を持つお母さんに限って、子供の栄養管理にまったく興味を持たず、もし死んでしまったら、次を作ればよいなどと普通に言い切ってしまいます。親への栄養教育の中で食事の管理だけではなく、子供へ愛を与えて育てるかというのも教えなくてはいけないのではないかと思いました。サビナさんも同じ事を言っていました。

 子供へ愛を与えるのは自然にできることなのかと思っていたので、人の置かれた状況によって心境や行動が変わってしまうということも感じました。次回はもう少し地方に行った時の経験をご紹介します。

 写真は成長記録表、日本語が少ししゃべれるイヌーと彼女の弟、生後3ヶ月の赤ちゃんの体重測定,そして年配のボランティア女性とサビナさん。

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2007年07月06日

ネパールボランティアVol.5 ~子供の成長モニタリング②~

 今回はカトマンズからバスで3時間の所にあるKavre‐カブレという地域で行われた成長モニタリングの様子などをお伝えします。

 ネパール人スタッフのプラッカッシュさんとそのお友達のマダハッシュさんと一緒に行きました。バスはハエだらけで、道が整備されていなく、とても揺れたので、車酔いしなかったのが不思議です。

 カブレに着いたのは昼前で、この地域で栄養改善活動をしているスタッフとのミーティングをしました。カブレの中でも4つの地域に分かれて栄養教育、5歳以下の子供の成長モニタリングを行っています。
その日も就学前の子供を持つ母親への栄養教育プログラムが行われました。集まった13人のお母さん達にスタッフがSuper Proと呼ばれる子供の栄養バランス食の作り方を実演していました。材料は1:1:2で配合されたとうもろこし属のメイズと麦、黒大豆をそれぞれ擂って粉にしたものを混ぜてお湯で溶いてお粥状にして子供に与えます。これを作るだけでもごみを取り除くことから始めて、粉になるまで相当の時間を要するので、多くのお母さん達から「庭仕事、子育て、家事に追われているので、時間がない」という意見がでました。

 ネパールの女性はよく働きます。妻は家事全体をこなし、夫はだいたい出稼ぎに出ている光景が地方に行くと見られます。このようにお母さん達は忙しいので、栄養教育を受けるより、食べ物やお金を恵んで欲しいという要望が一番多いそうです。家計をやりくりするのが大変なのがよくわかったので、知識を身につけることが大事ということをうまく伝えられず、複雑な心境になりました。

 栄養教育の後は子供の成長モニタリングのために1件1件、家を回りました。ブングマティの時は場所を借りて行っていたのですが、カブレは山の上で家も点々としているので、スタッフが1件づつ回らなくてはなりません。

 その中でも印象的だった一家についてお話します。その家には4歳の男の子と1歳になる女の子がいます。その子達の両親とおじいさん、おばあさんの6人家族でした。ネパールでは子だくさんの家庭が多いのですが、この家庭のように子供が2人なのは珍しいそうです。4歳の男の子は低体重で、前回の測定と変わっていないそうです。おじいさんもおばあさんも一緒に住んでいるのに、なぜきちんと食事をあげられないのかと思いました。前回にもお伝えしましたが、やはり、まずは大人への教育がネパールには必要なのですね。

 成長モニタリングの後で、以前にネパールの食でお伝えした、ネパール人にとっての貴重なカルシウム源、ゴートミルク“Mohi”をご馳走してくれました。おじいさんとおばあさんが日本人がせっかく来たのだからという親切な気持ちからでしたが、匂いがきつくて一口しか飲むことができませんでした。本当に申し訳なかったです。

 家庭を回った後で、カブレの学校にも行ってきました。私が少し栄養について話したクラスの生徒は14歳から16歳の男女合わせて30人くらいのクラスでした。ビタミンAについてとスナック菓子などについて話しました。ほとんどの生徒が英語を理解できなかったので、ネパール人スタッフに通訳をしてもらいました。

 日本についても話をしました。日本がどこにあるのかわからない生徒がほとんどでしたが“国際的な国であるというのは知っています”と答えてくれる男の子がいました。彼らの熱心な授業参加を見ていて、本当にがんばってもらいたいという気持ちが湧き溢れてきて、「がんばって勉強してください。夢は叶います。希望を持って必ず努力をしてください」と伝えました。その時の学生達が目を輝かせて英語で“サンキュー”と言ってくれたのが今でも忘れません。

 カブレでの1日はとても充実していました。カトマンズはほこりっぽいので、久々に新鮮な空気が吸えました。カトマンズに戻る直前にプラム採りができたのも嬉しかったです。カブレのように地方で行われている栄養教育が少しでも多くの人に理解され、栄養改善に繋がるよう、協力したいと思いました。

写真はお母さん達への栄養教育、子供の成長モニタリング、ゴートミルク、プラム、学校の様子。

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2007年07月08日

ドイツ系ペンシルバニア州民の食べ物 ~Kutztown, Pennsylvania~

 週末を使ってペンシルバニア州ハリスバーグ(Harrisburg)に住む友人を訪ねました。地元のブルアリーでのビール飲み放題やマイナーリーグ観戦など楽しいひとときを過ごしました。

 日曜日にはハリスバーグから車で1時間位の所にあるクッツタウン(Kutztown)を訪れました。クッツタウンには多くのドイツ系アメリカ人が住んでおり、今回はそこで1年に1回行われる“Kutztown Folk Festival‐クッツタウン・民族フェスティバル”に連れて行ってもらいました。伝統工芸(キルトなど)伝統的な食べ物が販売されていていました。

 家族揃って食事をする時にはダイエットなんか関係ない!ともりもり食べるのがドイツ系ペンシルバニア州民の特徴らしいです。彼らが主に食べる物とは、ホームメイドスープ、ハムやチキンのサンドイッチ、ソーセージ、チキンパイ、コーンフリッター(パンケーキのようなもの)、プレッツェル、シューフライ・パイ(シュークリームの皮のように柔らかい生地を揚げて粉砂糖をまぶしたもの)、りんごのパイ、コーンパイなどです。

 Ox Roastというロースとビーフのサンドイッチも今回のようなフェスティバルやピクニックでよく食べられるのだそうです。またピクルスやジャムも有名で、りんごとシナモンのピクルスやりんごバターなどがたくさん販売されていました。

 バニラアイスクリームにイチゴやその他の果物のあまーいジャムやチョコレートシロップのまたその上にキャラメルソースがかかっているサンデーにも行列ができていました。

 いろいろな種類の食べ物ある中で特に興味を持ったのはコーンパイでした。パイ生地の中にとうもろこしの実と牛乳とバターを混ぜたものが入っただけなのですが、おいしそうだったので注文してみました。が・・・・出てきたのはコーンフリッターでした。お店の人が注文を間違えたのですが、忙しそうだったのど、暑い中これ以上待てないと思いコーンフリッターをいただきました。コーンフリッターとは小麦粉と、とうもろこしの実、牛乳、塩と少しの砂糖を混ぜてパンケーキのように焼いてできたもので、シロップやマスタードをかけていただきます。日本の縁日のお好み焼きのようでした。

 今回はコーンパイを食べる事ができなかったのですが、レシピをもらったのでご紹介します。

~Corn Pie‐コーン・パイ~ 材料(20cmのパイ型1個分)
 〈パイの具〉
・とうもろこしの実(生)       2 カップ
・バター              小匙1
・牛乳          ½カップ
・塩           小匙2
・砂糖           小匙1

 〈パイ生地〉
・小麦粉           1.1/2カップ
・塩            小匙1/2
・ラード          1/3カップ   
・冷水           大匙3

~作り方~ 
1.ラードを小麦粉と塩にパラパラ状態になるまで混ぜる。
2.少しずつ水を加えまとめる。
3.2の生地の半分を粉をひいた台の上で20cmのパイ型に合わせて伸ばす。バター
  を塗ったパイ型にひく。
4.3にパイの具を混ぜたものを入れる。
5.3と同じようにもう半分の生地を伸ばし4の上にかぶせてフォークで十字の切れ
  目を入れる。
6.200℃で約10分焼く、180℃に下げて25分焼いて、できあがり。

 伝統的な食事をしている人びとを見ていて、ここ最近で話題になっているトランス脂肪酸規制なんて知らないのでは?と思いながら、楽しく食事をすることを大事にしている様子が伝わってきて、とても微笑ましく思いました。ニューヨークとはまったく違った経験ができて、とても楽しかったです。

写真はフェスティバルのパンフレット、コーンフリッター、コーンパイのレシピ
 
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2007年07月11日

ニューヨークの環境問題への取り組み ~It is easy being Green!~

 年々、環境問題は深刻になっていますが、日々の生活の中で環境について意識をして継続するのが難しいなあと思ってしまうのですが、やはり将来の事を考えると気になります。

 観光都市でもあり、世界中の多くの人びとが生活をするニューヨーク市の公害は相当なものではないでしょうか。ニューヨーク市によると2030年までにニューヨークの人口はさらに増加し、環境汚染の悪化が予想されています。

 ニューヨーク市内では環境汚染を少しでも防ぐために様々な活動が行われています。以前にご紹介した“The Science Barge”もその1つです。今回はニューヨークで行われている“グリーン活動”‐環境に優しい生活へのヒントについてご紹介します。

 1人ひとり、会社ごとが少しの努力、意識をすることで、環境汚染を少しでも減らせます。これを続けるのが大変なことなのですが、一度、生活の一部として取り入れられれば、継続は簡単に可能になるのではないでしょうか。

 Low Impact Living(衝撃の少ない生活)の創設者の1人、ジェシカさんはニューヨークのアパート生活でのグリーン活動のヒントを紹介しています。一部を紹介します。

1.電球を蛍光灯に取り替えると大量のエネルギーの節約になる上、普通の電球よりも10倍は長持ちします。
2.アパートやビルのオーナーはロビーのヒーターやお湯にはソーラー熱(太陽熱)を使うとガスや電気の節約になります。
3.クーラーの代わりに天井につける扇風機を使う:天井の扇風機は夏には部屋を冷やし、冬には暖める役割を果たします。
4.節水型シャワーヘッドを使う:従来のシャワーヘッドはは水を1分間で2.5ガロン使用しますが、節水型シャワーヘッドだと水圧が通常ヘッドより高くなり、水量も1年で4千ガロンまで節約できます。
5.食器洗浄器は1日に何回も使わない:食器がいっぱいになるまでは使わない。節水につながります。
6.電化製品を使用しない時は電気のプラグをコンセントから抜く。

 またリサイクルも環境保護に大きな役割を果たします。日本でも3R(Reduce! Reuse! Recycle!)「削減!再利用!リサイクル!」と言われていますが、ニューヨーク市も3Rに取り組んでいます。ニューヨーク市では現在の住宅廃棄物量の18%がリサイクルされているそうですが、目標は25%です。

 ニューヨーク市のリサイクル法は細かく分かれています。例えばガラス類でもボトルとジャムなどの空きビンのみで、鏡や他のガラス製品はリサイクルできません。紙類のリサイクルも同じで、やわらかい紙でできた本はリサイクルできますが、厚手のカバーの本はリサイクルできません。汚れた紙やペーパータオルなどもリサイクルできません。

 現在、ニューヨーク市で毎週リサイクルされる金属、ガラス製品、プラスチックは4,600トンですが、リサイクル可能な物が1年間で100,000トンも捨てられているのが現状です。紙も同じで、毎週7,000トンの紙がリサイクルされていて、1年で300,000トンリサイクルされるはずの紙が捨てられています。

 ニューヨーク市から各家庭にごみの分別、リサイクル、再利用についてのお知らせが届きます。私の家でも紙類、ガラス類、可燃物、不燃物と分別して、アパートのごみ置き場に持って行くのですが、結局はアパートの管理人が分別関係なくまとめて外に出してしまうので、私たちの努力は水の泡なのです。管理人さんに会ったときに聞いたのですが、考えておくの一言。実行されるのは遠い先でしょう。私たちの将来の地球環境のことを考えると今から行動を起こさなければならないのに。

 ごみの分別は地区によっても違い、お隣のクイーンズ地区に住むアパートを管理する友人は分別をしないと罰金を取られるので、分別するのは当たり前と言っていました。

 ニューヨーク市のグリーン活動がもっと盛んになるといいです。日々の生活でどれだけ環境保護につながることができているか、もう少し意識してみたいと思います。

写真は各家庭に送られてくるリサイクルや再利用のパンフレット、家から学校までは徒歩で10分くらいなのですが、その途中にある緑。

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www.lowimpactliving.com
www.nyc.gov/nycstuffexchange
www.nyc.gov/recycle


2007年07月23日

食べてはいけない10 つの食品vs. 健康に良い10つの食品‐Part1 

 先日、公益科学センター(The nonprofit Center for Science in the Public Interest: CSPI)から再購読のお知らせと最近の食に関するニュースの手紙が届きました。公益科学センターとは食品の安全を調査をして情報を発信している民間団体です。以前CSPIが発行する機関紙「Nutrition Action」(ニュートリション・アクション)を購読していました。

 この機関紙は毎月1回届くのですが、A4 サイズの冊子で約15ページほどに栄養や食品についてかなり多くの情報が書かれています。しかも一冊120円ほど。「食品と暮らしの安全」という日本のサイトでもニュートリション・アクションからの記事が紹介されています。

 今回のCSPIからの手紙で紹介されていた「食べてはいけない10 つの食品vs 健康に良い10つの食品」の“食べてはいけない10つの食品”を紹介したいと思います。

~食べてはいけない10つの食品~

1.「ペッパーリッジ・ファームのロースト・チキンパイ」: パイ1つ(454g)にはカロリー:1020kcal、飽和脂肪酸:18gが含まれていて、トランス脂肪酸も13g含まれている。合計31gの動脈を詰まらせる脂肪を摂取することになる。

2.「マクドナルドのプレミアムチキン」: チキン (5ピース)のカロリーは630kcal (1本125kcal)、11gの動脈を詰まらせる脂肪が含まれています。ちなみに塩分は1550mg!ソースの栄養成分は含まれていません。

3.「チーズケーキ・ファクトリーの6カーボ・チーズケーキ」:1スライス(224g)のカロリーは610kcal、飽和脂肪酸が29g。このチーズケーキにはダイエット用甘味料「SPLENDA」が使われている。このケーキ1スライス分には6ネットカーボが含まれている。ネットカーボの“ネット”とは炭水化物が血糖値に影響する単位でカーボは“炭水化物”のことです。数が少ない(1ネット)方が炭水化物の血糖値に対する影響が少ない。

4.「ドーブ・チョコレートのアイスクリーム」:1/2カップ(107g)でカロリーが300kcal、飽和脂肪酸が9から13g(種類によって違う)。

5.「ミセスフィールドのミルクチョコレート&ウォルナッツクッキー」:1枚(65g)のカロリーは300kcal以上、飽和脂肪酸の量は340gのサーロインステーキと同じであり、ティースプーン6杯分の砂糖が含まれている。CSPIのアドバイスからのアドバイス「ちょっと歩いてでも他の店にフルーツを探しに行ってください」

6.「スターバックスのストロベリー&クリームフラペチーノ・ブレンドクリーム」:コーヒー飲料というよりミルクシェイクを想像した方がいい、ホイップした生クリームの量が明らかに多いから。一番大きいサイズ(670cc)のカロリーは770kcal、9gの飽和脂肪酸が含まれていて、かなりのボリューム。ピザハットのペパロニピザにストローをさしているようなものだよ、とのコメント。

7.「バーガーキングのフライドポテト」:バーガーキングはもっとも有害なフライドポテトを販売している。キングサイズ(約200g)はカロリーが600kcal、心臓に悪い脂肪を1日の摂取量の3/4も含んでいる。

8.「キャンベルの缶スープ」:塩分含有量が多い。1カップ飲んだら1日の半分の塩分量(2000kcalを基本として)を摂取する事に。同じキャンベルスープでも塩分控えめなどの体に優しい種類を選ぶように。

9.「Swoops-スウォープス」:チョコレートで有名なハーシ社(The Hershey Company)から出ているポテトチップ型をしたチョコレート。6枚(35g)食べるとカロリーが200kcal、7~8gの飽和脂肪酸が含まれています。ちなみに砂糖含有量はティースプーン4杯分。

10.「ハーゲンダッツ社のミントチップダズラー」:アイスクリーム3スクープ分、ホットファッジ(キャラメルソース)、オレオクッキー、チョコレートチップ、生クリームで作られたアイスクリームパフェのようなもの。カロリー1270kcal、38gの飽和脂肪酸。Tボーンステーキ、サワークリーム付きのベイクドポテト、シーザーサラダの組み合わせを食べた時と同じカロリーと脂肪分だそう。

 CSPIは以上のリストを見てもわかるように、食品会社をどうどうと名指しにします。そのため他の「消費者の自由のためのセンター:The Center for Consumer Freedom」などの団体から批判を受ける事も多いです。私も上記のリスト中のチーズケーキとドーブのアイスクリームを食べたことがありますが、カロリーや脂肪分が高いものでも頻繁に食べるわけではなく、たまにお楽しみで食べるくらいならいいと思います。このような情報が頭にあって、自分でコントロールがでい、バランスが取れた食生活をするのが理想ですね。次回は健康によい10つの食品についてご紹介します。

*写真はキャンベルスープ、ハンバーガー、CSPIの機関紙と食品情報

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参考ウェブサイト
The nonprofit Center for Science in the Public Interest
http://www.cspinet.org/
The Center for Consumer Freedom
http://www.consumerfreedom.com/
ペッパーファーム
www.Pepperidgefarm.com
マクドナルドUSA
http://www.mcdonalds.com/app_controller.nutrition.index1.html
チーズケーキ・ファクトリー
http://shop.thecheesecakefactory.com/orstore/ShowItem.aspx?productID=05378
スターバックスUSA
http://www.starbucks.com/retail/nutrition_beverage_detail.asp
バーガーキングUSA
http://www.bk.com/#menu=3,1,-1
キャンベルスープ
http://www.campbellwellness.com/product-list.asp?brandID=1
ハーシー社
http://www.hersheys.com/
ハーゲンダッツ
http://www.haagen-dazs.com/


2007年07月24日

食べてはいけない10 つの食品vs. 健康に良い10つの食品‐Part 2 

前回の続きで今回は健康に良い10つの食品についてご紹介します。

~健康に良い10つの食品~

1.スウィート・ポテト:日本のサツマイモとは違って中がオレンジ色をしています。カロチン、ビタミンC、カリウムと繊維が豊富です。蒸かしたものをマッシュしてアップルソースや刻んだパイナップルと混ぜると食べやすい。

2.グレープトマト:普通のトマトよりも甘く、ビタミンA&C、繊維が豊富。ミニトマトよりは大きいのですが、ひと口で食べれる大きさなので、小腹が空いた時などにちょうどよい。

3.無脂肪又は1%脂肪ミルク:カルシウム、ビタミン、たんぱく質が豊富で無動脈を詰まらせる脂肪やコレステロールがほんの少量かまったく含まれない。豆乳も栄養価が高い。

4.ブルーベリー:繊維やビタミンCが豊富で抗酸化作用がある。そのまま食べても、もちろんおいしいが、シリアルやヨーグルトに混ぜてもおいしい。

5.天然サーモン:オメガ‐3脂肪酸が豊富で心臓発作や心臓病のリスクを減らす。天然サーモンはダイオキシン汚染も養殖に比べて少ない。

6.全粒粉クラッカー:脂肪分が少ないか無脂肪で繊維の多い全粒粉やライ麦で作られたクラッカーはスナックにおすすめ。

7.クイック玄米ごはん:玄米ごはんには繊維、マグネシウム、ビタミンE&B-6、銅、鉛などの様々な栄養価が含まれている。CSPIでは電子レンジで簡単にできるものを薦めているが、できるなら炊飯器や圧力鍋を使って炊きたい。

8.柑橘類の果物:オレンジ、レモンやグレープフルーツなどにはビタミンC、葉酸、繊維が豊富に含まれている。小腹が空いた時、食後のデザートに。

9.バターナッツ・スクウォッシュ:かぼちゃに似ている瓜科の野菜。ビタミンA&C、繊維が豊富。角切りなどにして炒めたり、スープにしたり工夫して野菜の甘味を楽しもう。

10.緑の野菜:ほうれん草、ケール、ブロッコリーなどの緑の野菜にはビタミンC、カロチン、カルシウム、葉酸、カリウム、繊維が豊富に含まれているので積極的に取るようにしよう。

 「食べてはいけない10つの食品」のリストに比べてとてもシンプルですよね。要するに全粒穀物や野菜を多く摂ること、加工食品は少なめにというのが理想的な食生活ですね。

写真は私が普段小腹が空いた時に食べるクラッカー、野菜と果物です。 

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2007年07月25日

“Birdbath, Neighborhood Green Bakery” 環境に優しいパン屋

 今回は環境にやさしいパン屋さんをご紹介します。チェルシー地区にあるホットチョコレートやプレッツエル・クロワッサンで有名な「The City Bakery」 (シティ・ベーカリー)がイーストビレッジ地区とウェストビレッジ地区にエコロジーを意識したベーカリー「Birdbath」をオープンさせました。

 今回はイーストビレッジ店に行ってきました。店内は全て環境に優しい素材で作られています。コルクでできた床、小麦とひまわりの種の殻からできた天井や壁、竹でできたテーブル、テーブルの下の台は、ジーンズの繊維などからできた「Ultra Touch」と呼ばれる自然コットンが使われています。

 お店の裏にはキッチンがあり、風力エネルギーが使われています。またウェストビレッジ店にはキッチンがないため、イーストビレッジ店で焼かれた商品を自転車の人力貨物車を使って運ぶそうです。今回は配送中で見ることができませんでした。

 パンやクッキーなどの素材も全てオーガニック。小麦粉はミシシッピーから、蜂蜜やコーヒーはマンハッタンから2時間離れた所から、ミルクはマンハッタンの北にある農場から仕入れ、砂糖、オート麦、レーズン、チョコレート、くるみも全てオーガニックです。ニューヨークやニューヨーク近郊で作られる物を使っているので「地産地消のパン屋さん」ですね。

 他にもオーガニックコーヒーや紅茶、「麻」の手提げ袋、本や粉などが売られていました。コーヒーカップはとうもろこしからできていて、紙袋はワックスなしペーパーです。

 写真中の店員のトラビスさんは開店当時から働いているそうですが、1年前にオープンしてから彼自身の価値観も変わったそうです。マンハッタンのお隣、ブルックリンに引っ越しをし、ルームメイトと野菜を有機農法で育てているそうです。また店内の素材が全て自然なものなので、健康にもよい職場だからやめらあるれないのかもしれないと言っていました。

 私が買ったのは大好物のオートミール・レーズンクッキーでしたが、お客さんを見ていると、チョコレートクッキーがよく売れていたので、「ずいぶん人気があるのね?」と聞いたら、「食べてみるべき」と焼きたてを渡してくれました。

 トラビスさんと話していると常連さんが「今日は家からスケボーと自転車を交互に使ってきたから半額にしてくれ」と冗談を言いながら入ってきました。スケボーか自転車で来ると25%ディスカウントを受けられます。私も自転車を買うか、スケボーを練習するかしてみようかな・・・・

 オーガニック素材を使ったパン屋さんはニューヨーク市内にもいくつかありますが、Birdbathのように店内のインテリアにもグリーンを取り入れたお店が増えれば嬉しいです。

*写真はお店の様子、トラビスさん、味噌を使ったプラムのタルト、オブジェになっているクッキーなど

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The City Bakery
3 W 18th Street, New York
http://thecitybakery.com/

Birdbath, Neighborhood Green Bakery
223 First Avenue (between 13th & 14th street) New York
http://buildagreenbakery.com/

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