今回は久々にネパールでのボランティア経験をご紹介します。ネパール滞在期間中に多くのお母さんとその子供達を接しました。ネパールの子供の健康的な成長を見守るには月1回(地方などの子供の低栄養状態が深刻な場合は2回)行われる子供の成長モニタリング(Growth Monitoring:GM)はとても重要です。
子供の成長モニタリングは5歳以下の子供を対象に行われます。私が見学したモニタリングはカトマンズからバスで1時間先のBungmati-ブングマティとバスで3時間先のKavre‐カブレでした。
今回ご紹介するのはブングマティの成長モニタリングについてです。ブングマティにはネパール人スタッフのサビナ(Sabina)さんと一緒に行きました。私が本当に見たかったきれいな赤色をしたレンガの建物が並び、とても美しかったです。サビナさんと私は年齢も同じ位、考え方や趣味も似ていて、仲良しなお友達になりました。
レンガ作りの建物の1室(約4畳半くらいの大きさ)を月1回借りて子供の成長モニタリングが行われます。朝8時からお昼までに約50人の子供が訪れました。私が見た子供の中で一番小さかったのは3ヶ月の赤ちゃんでした。兄弟の仲がとても良く、お母さん達忙しい場合にはお兄さんやお姉さんといっても皆10‐12歳位、が連れてきていました。
子供達は私がネパール人ではないので、とても興味津々でいろいろなことを聞いてきてくれました。2歳の弟を連れてきていた11歳の女の子、イヌーは日本語で「私の名前はイヌーです」自己紹介してくれました。彼女の家の近くに日本語学校があり、彼女は家の事情でその学校に通えないのですが、教室の外から授業風景を覗いて、少しずつ覚えたと言っていました。勉強したい子が山ほどいるのに、家の金銭的な事情で近所の公立校で限られた教育しか受けられない子供がたくさんいるのを見て、改めて自分が受けてきた教育や日本で育ったことなどに感謝しました。
子供の成長モニタリングが行われた場所には3人のボランティアの女性がいました。彼女達は皆、ブングマティに住んでいて、年配の2人はこのボランティアを11年も続けているそうです。
成長モニタリングに使われるのはWHOが認定した成長記録表(Growth Chart)です。体重測定をすることによって、子供たちの栄養状態がわかります。生まれた時の体重は正常範囲にあったのに、その後のお母さんの食事のあげ方によって低体重状態に陥ることがよくあるそうです。子供たちの体重が正常範囲を外れると、お母さん達は栄養管理についてアドバイスを受けます。
成長モニタリングは重要な役割を果たしているのですが、子供の栄養改善には親が一番大きな役割を果たしているのですが、低体重の子供を持つお母さんに限って、子供の栄養管理にまったく興味を持たず、もし死んでしまったら、次を作ればよいなどと普通に言い切ってしまいます。親への栄養教育の中で食事の管理だけではなく、子供へ愛を与えて育てるかというのも教えなくてはいけないのではないかと思いました。サビナさんも同じ事を言っていました。
子供へ愛を与えるのは自然にできることなのかと思っていたので、人の置かれた状況によって心境や行動が変わってしまうということも感じました。次回はもう少し地方に行った時の経験をご紹介します。
写真は成長記録表、日本語が少ししゃべれるイヌーと彼女の弟、生後3ヶ月の赤ちゃんの体重測定,そして年配のボランティア女性とサビナさん。



