先日久しぶりに「Local Flavor Burrito Shop」のベジタブルブリトーを食べました。ブリトーとはメキシコ料理でトルティーヤという小麦粉やコーンフラワーで作られた薄焼きパンに野菜や豆、お肉などをのせて巻いたものです。
Local Flavor Burrito Shopは非営利組織のブロードウェイ・コミュニティ(Broadway Community, Inc.-BCI)の下で経営されています。毎週火曜日と木曜日の11時から3時にモーニングサイド・ハイツ地区にあるプレスビテリアン教会で開かれます。ブリトーショップのアイディアは、低料金または無料で貧困者、ホームレスに食料を配給する施設、スープキッチン(Soup Kitchen)で行われる、職業訓練のうちの1つ、調理技術を身につけた、元貧困者やホームレスがスープキッチンの中で食料受給者のみに食事を作り始めたのがきっかけで、生まれました。
その後、話しが進み、せっかく作った料理をモーニングサイド・ハイツ地区の住民にも自分達の料理を食べてもらおうではないか!とブリトーショップがオープンしました。
メニューはライス、ブラック・ビーンズ、トマトサルサ、レタス、チーズ、サワークリーム、ハラペーニョがベースにステーキ($6)、チキン($5)、ローストしたペッパー(大ピーマン)、玉ねぎ、スイートポテトが具のベジタブル($4)、ベースだけだと($3)です。アボガド・ディップの“ワカモーレ”を$1で付けられます。その他、水やレモネードなどのドリンクが$1で売られています。
私がブリトーを買いに行った日にスーシェフのエルトンさんにお会いすることができました。95%は有機野菜を使っているなどの食材の話を聞いた後は、エルトンさんの経歴についてお聞きしました。スーシェフになる前は20年間警察官をしていたそうです。2人のお子さんにも恵まれ、現在はお子さんと一緒にホットソースを売るビジネスもしています。一緒に働く人達からは「ミスター・ホットソース」と呼ばれ、親しまれています。
エルトンさんも多くの経験をしていらしゃっていました。家族にも定職にも恵まれていたのですが、40年間コカイン常習が止められなかったそうです。しかし2年前に心臓発作で倒れたのをきっかけに、きっぱりと止められたとそうです。
気がついたら病院のベッドの上、1回の心臓発作で死んでしまう人もいる中、自分は助かった。なんて恵まれているんだと、感謝の気持ちでいっぱいになったそうです。
体調が回復したと思ったら、突然、警察官を解雇されてしまうのですが、それも人生の転機と前向きに考え、ブルックリンにある「ボタニカル・ガーデン」で、いけばなのクラスを取り始めました。その後、料理に目覚め、料理学校で6週間の集中講座を取りました。
それから、いくつかの調理経験を積んだ後、現在はスープキッチンとブリトーショップのスーシェフとして働いています。
エルトンさんは、とても気持ちのよい、暖かい方で、多くの辛い経験をしたにも関わらず、「人生は1回しかないよ、今できることを一生懸命やって、常にラッキーと思いなさい」と励ましの言葉を最後にくれました。
人生は希望とやる気があれば、失敗してもやり直しが可能であることを、つくづく感じさせられました。美味しいブリトーだけではなく、元気まで頂けた1日でした。
「Local Flavor Burrito Shop」@Broadway Presbyterian
Broadway 沿いの114th street角
火曜&木曜 11時~3時
*写真はミスター・ホットソース、Mr. Elton Walkerさん、ベジタブル・ブリトー、外に掲げてあるLocal Flavor Burrito Shopの看板。



