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2008年04月 アーカイブ

2008年04月03日

卵のパワー

 卵はコレステロールを上げる原因になるから、1日1個で十分と言われていますよね。確かに中くらいの卵1個に含まれるコレステロールは約210 - 213mgで1日に必要とされる食物からのコレステロールは200mgなので卵を1個食べるだけで、十分というか摂りすぎかなと思ってしまうのも当然。ちなみに卵1個のカロリーは70kcal、脂肪分は5gです。

 しかし卵は良い栄養分もたくさん持っています。例えば飽和脂肪酸(血中コレステロールを上げる原因)が低い、良質たんぱく質が豊富、特に卵黄にはミネラル、ビタミンA、鉄、カルシウムが多く含まれます。ちなみに卵白にはコレステロールは含まれていません。また、卵が脳の良いと言われるのは、コリン、ビタミンBなど脳と神経に必要な栄養素が含まれているからです。

 私は数年前にコレステロールが正常値より少し高く、その頃の食生活や運動量からはなぜコレステロール値が高かったのかわかりませんでした。その時は遺伝だろうということで終わったのですが、それから卵の摂取を控えるようになって、最近まであまり卵を食べていませんでした。

 しかし、ここ数ヶ月あまりにも体調が優れず、周りからは睡眠不足や学校のストレスと言われていたので、あまり気にしなかったのですが、1カ月位前に体が悲鳴を上げ、その時にふっと食べたくなったのが味噌卵雑炊。さっそく久しぶりに平飼い+オーガニック卵を買って、ケールという緑野菜、長ネギ、ひじきに玄米で味噌雑炊を作り、最後に卵を落として頂きました。

 翌日、信じられないくらいすっきり起きられて、自分でもびっくりするくらい以前のように元気に過ごせたのです!なんて健康食品の宣伝みたいですが・・・・本当に栄養が偏っていたのだと反省。それから、卵料理が欠かせなくなりました。そして卵を1日おきにいただいていますが、先日の血液検査ではコレステロールが正常になっていました。気持ちの持ち様、運動と食事のバランス、そして感謝し楽しむことがとても大事。

 私はファーマーズ・マーケットで売られている新鮮な卵を購入します。殻もしっかり、卵黄は小さいですが濃縮されている、卵白もどろっとしていて、本当においしいです。スーパーなどで買うときもオーガニックや平飼い。今度試したいと思っているのはオメガー3脂肪酸が添加された卵です。卵3つ分に含まれるオメガ3脂肪酸の量は約84gのサーモンに含まれるオメガ3脂肪酸の量と同じだということがネブラスカ大学の研究からわかりました。

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 良く作る卵料理は「蒸し焼き卵のハーブとバルサミック酢サンドイッチ」「マヨネーズなしの卵サラダ」「卵雑炊」「親子丼」「卵焼き」など。蒸し焼き卵とはオーブン皿に薄くオリーブオイルを塗って、卵を割りいれます。(クッキー型などに割りいれると厚みのあるしっかり焼けます)。お好みで塩コショウやハーブを。そして180度に温めたオーブンに少し水を引いて約4-5分焼きます。焼きあがったものをパンにはさんだり、のせたり、サラダ等に混ぜたりとアレンジができます。

 日本にいた時は地鶏の卵を生のまま納豆にかけるのが好きでしたが、さすがにアメリカの卵で安全なものを買っても生では食べようと思いません。サルモネラ菌の心配があるからです。新鮮だから、卵黄は大丈夫ということはありません。やっぱりきちんと火を通したいです。

 これからも卵にお世話になりそうですが、問題は調理した時の卵黄の臭いに慣れるようにならないと、特にゆで卵。小学生か中学生の頃の理科の授業で硫黄の実験をして以来、苦手なのです。でも卵パワーには勝てないので・・・・がんばって頂きます!

*写真は農家直送の卵(12個で$3ドル)

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2008年04月04日

学校内で健康情報を提供するヘルス・フェアat TC-CU

 今週の木曜日に学校内でヘルス・フェアが行われました。(ちなみに”at TC-CU”とはコロンビア大学教育大学院の略です)。このイベントの目的は生徒や学校で働く人に健康情報を提供し、知識と意識を高めてもらうこと。

 場所はカフェテリアの一部を使って約20の団体が参加しました。参加団体は以前にもご紹介した自然志向のシリアルやグラノーラで有名な会社Kashi、スポーツドリンクのVitamin Water、100%野菜と果物のジュースNaked Juice, ナチュラル・フルーツ・スパークリングウォーターのIzze、学校のカフェテリアからは3種類の全粒穀物を使ったレシピで料理を提供、食品会社がCheeriosなどメジャーなシリアルやグラノーラバーを無料で配る、Shapeという若い女性に人気のヘルシー系(どちらかというと、夏までにビキニの似合う体型になる!という系)の雑誌からはヨガマット一枚、エクササイズビデオ数枚が寄付され、コロンビア大学前に来るファーマーズマーケットをサポートする団体から料理実演と資料提供、カイロプラクティック、Fuseというメリーランド州からきた栄養教育プログラムを提供する会社から情報提供、コロンビア大学病院の癌研究所、糖尿病センター、ヨガセンター(無料で体の波動をチェックしてくれる)、コロンビア大学のジムセンター、そして私達、栄養教育学プログラムの学生の食、栄養、健康の情報提供。とにかく盛りだくさん・・・・

 私のプログラムからは現在、登録栄養士のためのインターンシップをしている学生がヘルス・フェアにプレゼンテーターとして参加しました。インターンシップは別々の場所でしているのですが、週一回授業があり、そこで皆と意見や経験をシェアします。週一回しか会わなくても、こういうイベントを機会にとても仲良くなれるのでとても嬉しいです。

 クラスの中で4つのグループに分かれて、各グループテーマを決めました。各グループがポスタープレゼンテーションとスナック提供をします。

 私のグループは学校のカフェテリア、スターバックス・カフェ、自動販売機からのヘルシーチョイスの仕方、学校周辺のレストラン、カフェ情報を提供しました。スナックはNatural Valleyのグラノーラ・バー3種類。他のグループは「水分摂取と運動について+カットしたバナナにピーナッツバターを添えたもの」、「健康によい食生活をするための買い物のヒント+Trail Mixと言ってアーモンドなどのナッツにレーズン、クランベリー、シリアルなどを混ぜて小さなバッグに詰めた栄養価の高いスナック」、「流行のダイエットの嘘・本当について+オーガニック・シリアル、ヘルシー系クラッカー」でした。

 私のグループはとにかく学校内の販売機とカフェテリア、校内のスターバックスで売られている商品を細かくチェックして栄養分析をしました。学校の周りにある数多くのレストランやカフェの情報、メニューを集めてきて地図を作りました。調べれば調べるほど、学校内外での新しい食べ物情報を得ることができて楽しかったです。学校のカフェテリアのジュースやスナック類以外は全て手作りでクッキーやマフィンまでも添加物なしで作っていることも知りました。

 どのブースも試食や試飲ができ、マッサージを体験できて多くの人に喜ばれました。私がもっとも気に入ったのはコロンビア大学のジムでバイトをする学生のマッサージ。とても痛かったのですが、肩や腰のツボをきちんと押さえてくれて、終わった後はすっきり。友人たちにも好評でした。

 このフェアによって多くの人に少しでも健康や食への意識を高めてもらえたら嬉しいです。

http://www.kashi.com/
http://www.naturevalley.com/Products2.htm
http://www.glaceau.com/
http://www.nakedjuice.com/#Homepage
http://www.fritolay.com/fl/flstore/cgi-bin/Nutrition_ProdID_552313.htm
http://www.minemart.co.jp/softdrink/izze/izzeTop.do
http://www.shape.com/

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2008年04月05日

脳の働きを良くする食べ物 

 前回、クラスの課題の血液型ダイエットについてご紹介しましたが、次の課題はサプリメントを販売するお店に行き、客のふりをしていろんな質問をし、どれだけ相手が答えられるかというもの。かなりの演技力が必要になりそうです。といっても結構楽しみ。

 与えられている“悩みの症状”に効くサプリメントはストレス、月経前症候群、エネルギー不足、鬱症状、不眠、関節炎、記憶力。この中から選んで実際にお店に行きます。記憶力にも興味がありましたが、ビタミンB12を増やしたら、改善した経験があるので、エネルギー不足かストレスを持つ人のふりをして(本当にそうかも)アドバイスを受けてきます。

 この課題の結果は後日お知らせしますが、今回は脳によい食べ物について。疲れが溜まった時、頭をずっと使いっぱなしだと、記憶力が鈍り、集中力も欠けますよね。そういう時はたっぷりと睡眠をとる、そしてバランスの取れた栄養が次の活動のために必要。どんな食べ物が脳の働きをよくするのか調べてみました。

 よく言われているのがサーモンやブルーベリー。これらは精神的に疲れている時、障害がある時にも効果があるので、脳にもよい効果がある、納得です。他には

-レンティル豆(レンズ豆):葉酸が豊富。米国臨床栄養ジャーナルからの報告によると、血液中のビタミンBレベルが高かった人はそうでない人に比べて回想力(思い出す事)がよかったそうです。また、ビタミンレベルが高い人は話術力の衰えもそうでない人に比べてゆっくりだったそうです。

-フラックスシード(亜麻仁種):リグナンが豊富。リグナンは植物に多く含まれるポリフェノールの一種で強い抗酸化作用を持ちます。ゴマにも多く含まれます。オランダのユトレヒト・メディカルセンターで行われた研究によると、年配女性が1日に少なくとも2mgの植物性エストロゲン(フラックスシードもその1つ)を摂ったところ、1mg以下の摂取だった女性に比べて情報維持が良く、質問への回答も早かったそうです。

-コーヒー:カフェインが豊富。1日一杯、または一口でも集中力を高める効果があり、言葉の思い出し度(人の名前など)が早かったとフランスの国立メディカル研究所の研究でわかりました。

 信じる、信じないは別として、研究結果が出ているくらいですから、何らかの効果はありそうですよね。コーヒーは少なくとも1日おきに飲んでいるので効果に意識をしたことはありませんが、レンズ豆とフラックスシードは試してみようかなと思っています。

おまけ:先日ご紹介した卵パワーの続き。*米国の研究から卵黄などに多く含まれるコリンを積極的に摂取すると、乳がんにかかる率が24%低くなると報告されました。

*The Federation of American Societies for Experimental Biology の6月号で発表される予定
http://www.fasebj.org/

*写真はフラックス・シード。種とブレンダーにかけてパウダーにしたもの。パンケーキを作るときに混ぜたりします。シリアルに混ぜても。

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2008年04月14日

インターンシップ ~Community Practice Week 11~ ~精神障害者施設での栄養教育~

 4月からコロンビア大学の大学病院とニューヨーク州が提携する精神障害者センターでインターンシップをしています。私が主に接しているのは摂食障害者と総合失調症患者です。

 患者さんに会うまでは彼らの過去の症状や経歴を読むと、うまく接することができるのか、不安になりましたが、治療が始まってから数週間経っているからか、どこに問題があるのかわからないくらい普通に接することができます。治療効果が現れていて、驚くことばかりです。

 しかし精神科医、看護婦、ソーシャルワーカーとのミーティングに出ると自立した生活ができるまでには時間がかかりそうと思える問題について話し合っているので、医者や看護婦への心の開き方が違うのかなと思います。

 最近接しているのは摂食障害女性患者です。彼女たちのほとんどが拒食症で、1人は過食症です。各患者とメニュープランを考え、体重増加が重要であるかを説得し、彼女達の意見も聞きます。

 拒食症患者へのダイエットオーダーは1日3000kcals、過食症患者へは2000kcalsです。食事の他にEnsureという栄養ドリンク(350kcals)を1日2回飲みます。3000kcalsの場合、朝食700kcals, 昼食800kcals, 夕食800kcals, 栄養ドリンク350kcals×2=700kcals。彼女たちより10㌔以上は重く、運動量が多い私でも3000kcalsは摂取できません。彼女たちも摂取はしているようですが、かなり精神的にきついようです。そんな彼女たちは励ましながら、体重増加につなげるのが私達の役目です。

 先日はランチ・グループと言って摂食障害の患者を外に連れて外食をしました。いつもはレストランやカフェに行きますが、天気が良く、とても暖かかったので、持ち帰りのできるお店で好きなものを購入し、病院の庭でピクニックをしました。

 お店で食べ物を選ぶ際にもカロリーがしっかり摂れるものを選んでいるか私達がチェック、アドバイスをしなくてはなりません。私達もこの時は彼女たちのモデルになるので、しっかりバランスの取れた食事を選ばなくてはなりません。患者さん二人と私のメニューを紹介します。

*患者Aさんの昼食はスモークサーモンとアボカドのサンドイッチ(380kcals)+チリビーンズのスープ(350kcals)+無糖のアイスティー。

*患者Bさんは生ハムとモッツアレラチーズのサンドイッチ(450kcals)+ポテトチップス子袋(280kcals:少し残したので200kcals)+オートミールのクッキー(250kcals)。

*私:炒めそば:炒めうどんのそばバージョンなのですが、アーティチョーク、ねぎ、しょうが、しいたけ、にんじんが入っていて、ごま油で炒めたもの(560kcals)

 昼食を食べながら小さな頃好きだった食べ物、恋愛について、好きな服についてなどいろいろな話をしました。みんな楽しんでいるように見えました。

 食事の後はどんな気分になったか、選んだ昼食のバランスについて話しました。「皆と食べるとセルフ・コントロールができる」「不安にならずに普通に食事ができてうれしい」と前向きな意見が多く、このランチ・グループがいかに効果的であるか理解できました。 

 この施設で働くには相当強い意志と精神力、それか鈍感さが必要だとつくづく思います。初めの1週間は全てのエネルギーをインターンに費やしたと思うくらいクタクタでした。

 今週は彼女たちとの「ベーキング・グループ」があります。クッキーやケーキを焼く予定です。
*写真は病院で出る昼食。病院からの景色。病院内での写真は許可されていないため、撮れずにすみません。

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2008年04月16日

Baum Forum ~School Food and Community~

 毎年4月に2日間、私の学校の栄養教育プログラムとBaum Forumと言って食と農業を課題に健康や食のシステムなどをテーマに会議やセミナーを定期的に開催するプログラムが共同でカンファレンス(会議)を行います。先週の金曜・土曜に第3回目が行われました。

 今年のテーマは「学校内の食とコミュニティー」について。昨年は「学校、食、ガーデニングを通して健康的な未来を築きあげよう」というテーマでした。私は昨年と同様、クラスの一環でボランティアをしました。

 この会議には約32のグループが参加しました。内容はニューヨーク、又は近郊で採れる食料を使った料理実演、学校の庭での作物栽培について、各地域の子供との栄養教育について、農家の人が行う子供たちへの食教育、政府関連のワークショップでは小児肥満予防対策について話し合いが行われるなどとにかく話題は盛りだくさんでした。

 私もいくつかワークショップに参加しましたが、中でも私が以前から興味を持っていたクリントン財団(前大統領)と米国心臓協会が共同で小児肥満予防に取り組む団体「Alliance for Healthier Generation」がワークショップを開催してくれたのがとてもうれしかったです。これについては次回ご紹介します。

 他に面白かったのはセサミストリートのプロダクションが来て、子供たちに歌や人形で栄養教育をする内容を公開してくれました。

 また「Two Angry Mom」(2人の怒っているママ)というコネチカット州にあるお気に入りの団体も参加しました。発起人のエイミーさんとスーザンさんが自分たちの子供が学校で栄養価の低い給食を食べている現状を知り、ショックを受けて全米中のお母さん達(お父さん達又はケアしている人)に声をかけて学校給食の内容改善を求めて始めました。2人は全米の学校を周り学校給食の様子や学校給食に関わる食品産業にインタービューした時の様子、スクールガーデンなどのフィルムを取り続け、学校給食改善を中心に政府(特にUSDA‐米国農務省)、栄養教育者、学校の先生や食業界に訴え続けています。問題提起先は学校の地区ごと、町や市、州など、場所によって違うそうです。以前この団体に日本の給食について記事を書かせていただいたのですが、参加者がどんどん増えていて、影響力のすごさに驚きました。

 メインの土曜には昼食が出るのですが、それも素材と調理法をこだわったメニュー。昨年までは紙皿とプラスチックナイフを使っていましたが、今年からは環境のことを考えて陶器のお皿にシルバーのナイフにフォークを使用しました。メニューはグリーンサラダ、マッシュルームのスープ、グリル野菜のサンドイッチ、ターキーとクランベリーソースのサンドイッチ、数種類のパスタ、アジア風ヌードル、チーズ、ニューヨーク州の農家からのりんご、添加物なしのクッキー、ヨーグルト。私はターキーのサンドイッチとサラダ、りんご、オートミールをランチにしました。

 会議の最後にはティーンエージャーの農業体験と食に関する考えについて発表会があり、その後はオーガニックワインとスナックで閉会しました。

 一定の時間に4つのワークショップが行われるので、参加したいワークショップが二つ重なっていると、半分ずつ参加するか、どちらかをあきらめなくてはならないのですが、今回はうまく予定が組めて、興味があるものに参加できました。少しは知識が増えたといいのですが・・・


Baum Forum
http://www.baumforum.org/
*写真は会議のパンフレット、おいしそうに見えないのですが、ターキーサンドイッチ、スナックに配られるカットされたにんじんの袋詰め、農家直送のりんご。

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2008年04月19日

小児肥満問題への取り組み~Alliance for a Healthier Generation~

 前回少しだけ紹介したクリントン財団(ビル・クリントン前大統領)と米国心臓協会が共同で小児肥満問題に真剣に取り組むために設立された「Alliance for a Healthier Generation」について。

 クリントン前大統領は2004年に心臓の4重バイパス手術(quadruple bypass surgery)を受けてから健康的な生活がいかに大切で、米国の深刻な小児肥満問題を予防できるかと積極的に発言をするようになりました。そして米国心臓協会と共同で連合体を設立しました。彼らの目標は:

-2010年までに肥満の増加を阻止する。

-2015年までに小児肥満者数を減らす。

 現在1200万人の子供が深刻な過体重であり、今後5年で更に20%肥満児が増加すると予想されています。これ以上深刻さを増さないために、米国には小児肥満問題に取り組んでいる、このような連合体が数多くあります。

 現在、この連合体が取り組んでいるプログラムは4つ。1. Healthy Schools Program (健全な学校を目指すためのプログラム)、2. Industry Program (食品業界などが提携して学校内の食事、スナックの改善を手伝うプログラム), 3. Kids Movement (子供たちに健康への道(運動や健康的な食の推奨)を導く), 4. Healthcare Program (医者、看護婦、栄養士、保険会社などを含めた医療関係に携わる人達による小児肥満予防への協力)。

 1のHealthy Schools Programは全米の数多くの学校の活動をオンライン、参加型活動の両方を通して健康的な食の提供、運動の機会を増やす、健康的な生活へ導くための教育をサポートしています。

 援助団体の1つである、ロバート・ウッド・ジョンソン財団はHealthy Schools Programのために8億円を提供し、その後プログラムの規模を拡大させるために肥満率の高い8000校のプログラムを充実させるために20億円を与えたそうです。参加校は無料でこのプログラムが受けられます。

 Healthy Schools Programの中のThe Go Healthy Challenge(健康になろう!) と言うオンライン、放送を使用したコミュニティーが基盤のプログラムが子供たちの健康的な生活を促進しています。 このプログラムにはNBA(全米プロバスケットボール協会)や子供番組専門チャンネルのNickelodeonなどが小児肥満防止対策に携わっています。

 学校内に健康的な食事を提供のために、コカコーラ、キャドバリー、キャンベル・スープ、ダノン、クラフト・フーズ、ペプシなどの食品業界も協賛しています。私の学校のプログラムで批判されている会社ばかりなのですが・・・・。

 この連合体は内容が充実していて、肥満率が深刻な学校だけでなく、全米の全ての学校がプログラムに応募し、無料で参加できます。参加が決まるとウェブサイトからだけではなく、直接カウンセリングが受けられるのも魅力的です。この素晴らしいプログラムに多くの学校が参加して、子供の健康問題が改善されるといいですね。

 このような連合体を通して、少しでも多くの子供達が大人になっても健康体を維持でき、その有難さを感謝できるようになって欲しいです。

*写真はこの連合体のパンフレット
http://www.healthiergeneration.org/

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*Alliance for a Healthy Generationのウェブサイトを見ていただくとわかるのですが、ゲームや学校内の栄養・健康プログラムを行うためのツールが無料でダウンロードできます。


2008年04月21日

ストレスと上手にお付き合い

 アメリカの大学院に入ってから、とにかく課題や授業に追われる日々、図書館に夜中まで篭ることも多くあり、睡眠を削らないと終わらない、終わらないと思うと不安に駆られるなど、精神的にきつく、ストレスを常に抱えていた日々を重ねていたら、ついに数ヶ月前に体調を少し崩しました。特に大きな問題はなかったのですが、それを機にペースを落とそうと思い始め、健康の有難さを身に沁みました。

 そこで、ストレス・マネージメントをしっかりする訓練をしようと思いました。いくら食事や運動に気をつけていても、ストレスがあると慢性疲労や倦怠感と常にお付き合いをすることになってしまいます。数週間前にコロンビア大学院の国際関係公共政策学科に留学中の同じ悩み!?を持つ友人Lちゃんとストレス・マネージメントについてお話をしました。私達は運動も定期的にしていて(Lちゃんはジム友達でもある)、食事も摂っている…けれど、甘いものが止められない、これが私達の共通点でした。しかし、1日にこなす物事や考えることの多さが精神面での健康を悪化する原因になっていると思いました。

 病院に行った際にストレスに効くサプリメントも処方してもらいました。効いたかもしれないのですが、このままサプリメントに頼るのも嫌なので、なるべく自分自身でコントロールできるようにしたいと思い、限界を感じた時だけ飲むことに決めました。

 学校のヘルス・フェアで配布された資料などを参考にどのようにストレス・マネージメントをしたらよいか、ご紹介します。

<生活全般>

-自分を責めない:どんな人だって全てをいっぺんにこなすことは出来ない。自分の限界を知ること、そして少しでも満足するように心掛ける。

-スケジュールを管理する際に少しは自分勝手(=甘え)になることも必要。

-本を読む、芸術を楽しむ、庭や公園を散歩する、マッサージを受けるなどにほんの少しでも時間を費やすこと。

-前向きに物事を考える、前向きに物事を考える人と付き合う。

-失敗も挫折も学びとして受け止める。

-友人やパートナーなど気の置ける人に自分の悩みを打ち明ける、そのことによって、やきもきする気持ちが治まる。

-笑う、泣きたい時には泣く、自分を愛する。

-睡眠をできるだけ取る。

-タバコは避ける。

<食事>

-全粒穀物、野菜、果物、たんぱく質のバランスが摂れた食事を摂る。砂糖は控える(これが一番難しいのです・・・)

-お酒は控える

<運動>

-定期的に汗を流す、運動が効果的

-勉強中、仕事中に数分でもいいので首や背筋、脚などのストレッチをする。

-呼吸法:鼻から5秒間かけてゆっくりと吸って、そのまま5秒止めて、ゆっくり口から吐く。

<サプリメント>

-Rhodiola Rosea:ロディオラ・ロゼア。ゴールデンルートとも言われるハーブ。ストレスや鬱症状にも効果があり、エネルギー低下、慢性疲労にも効果がある。

 上記の内容を少しずつ取り入れられたら、ストレス度が下がるかもしれませんね。私もちょっと意識してみたのですが、気分が違うのを経験しました。常に意識するのも返ってストレスになってしまうと思うので、自然にストレス!と感じない生活スタイルが取り入れられるのが理想ですね。

 最初にお話したLちゃんにいろいろ聞いていただけているだけで、本当に感謝。彼女はアナウンサーでもあるので、本当にお話をするのも、聞くのもプロで、本当に癒されます。Lちゃんのブログもご紹介しますね。

http://lisakuwa.cocolog-nifty.com/blog/

*写真はストレス・マネージメントの冊子とロディオラ・ロゼア。

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2008年04月27日

約70キロカロリー“スナック”

 冬に日本に帰国した際に100キロカロリーのおやつの小袋をよく見かけましたが、アメリカでも100キロカロリースナックが販売されています。

 高カロリーのチョコレートバーやクッキーなどが100キロカロリーごとに小袋にきちんと分けられています。食べる時に安心して、食べられるのですが、一袋で終わらせるのが結構大変。先日、アーモンドが200キロカロリーずつ分かれて小袋に入っているものに変えました。ついつい、アーモンドが大好きな私は食べ過ぎてしまうので。たまに2袋食べてしまうときもありますが、カロリーがわかっているとなんとなくコントロールがしやすくなりました。

 体調を崩して以来、今まで以上に3食バランスよく食べるように、しっかりカロリーを摂るようにしています。そうしてから、おやつを食べたいという欲求が減ったような気がします。それでも、昼食と夕食の間はお腹が空くので何か食べるようにしています。たいてい100~200キロカロリーくらいをおやつに摂っていましたが、先週、一週間だけ70キロカロリースナックにして、残りの30キロカロリーを朝食分に足して、体に変化があるのか、試してみました。 朝食をしっかり食べるからという心理的な要素もあるかもしれませんが、夕食後に何か物足りない・・・と思わなかったのが100キロカロリースナックを摂取した時との違いです。

何をどれくらい、おやつとして70キロカロリー摂ったかというと:

1.アーモンド:9粒 (約70kcals)

2.中くらいの大きさのオレンジ又はりんご:1つ (60-70kcals)

3.チョコレート・トリュフ:1粒 (60-70kcals)

4.チーズ:1スライス(約20g)(70kcals)

5.ダノンのヨーグルト・ライト:1パック(60kcals)

6.アプリコットやレーズンなどのドライフルーツ:一握り半(70kcals)

7.砂糖なしのラズベリージャムクッキー:直径5センチ (70kcals)

 これらのおやつに加え、満腹感を得るために必ずお茶や水を飲みました。

 結果は体重も減らず、特にこのまま続けようとも思わなかったのでやめました。1日の食事摂取量とカロリーを計算するのは自分にあっていません、特に計算にこだわり過ぎて、食事とおやつを楽しめません。特に計算はしなくとも、だいたい100キロカロリー前後をおやつに充てていると思います。

 でも70キロカロリースナックをして良かった点は加工食品ではなくて、果物など自然食品を自然に摂らなくてはならなかったことです。

*写真は70キロカロリースナック;アーモンド、クッキー.アーモンドの写真ではわかりにくいですが、一袋で200キロカロリーです。

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2008年04月29日

インターンシップ ~Community Practice Week 12 - 15~

 4月始まったコロンビア大学の大学病院とニューヨーク州が提携する精神障害者センターでインターンシップが今週で終了します。最初の頃は患者さんとの接し方に戸惑いも感じましたが、最近やっと慣れてきたので、残念です。

 前回ご紹介したランチ・グループに加えて、毎週金曜日に行われる「ベーキング・グループ」にも参加をしました。摂食障害の患者さんのリクエストからレシピを選んで、クッキーやケーキを作ります。先日は「マンゴ・アップサイドダウン・ケーキ」を作りました。

 このレシピは患者さんのお母様のレシピで、彼女が皆を支持し作りました。とても楽しかったです。ソーシャルワーカーの人たちも一緒に作ったのですが、ケーキ作りを楽しみながらも、きちんと患者を観察していて、さすが、プロだと思いました。

 午後に焼き上がったケーキをゲームをしながら頂きました。焼きあがった2台のケーキを1つは放射状に、くさび型に切り分け、もう1つは四角になるように切り分けました。患者さん達がケーキをとる時に違う形に切り分けられたケーキをどちらが少ない量かと真剣に見分けている姿を見て、患者さん達にとって食べ物を食べるということは本当に大きなチャレンジなのだと改めて思いました。

 このリクリエーションはソーシャルワーカーが仕切って行い、ゲームの後にケーキを食べた、食べなかった、残した感想を話し合います。6人の患者さんのうち、3人はケーキを全部食べましたが、1人はまったく手をつけない、1人はひとくち、ふたくちかじるのみ、1人は半分残していました。

 まったく手をつけなかった患者さんは新しく入ってきたばかりで、まだ食べ物が怖くて食べられない状態。いろいろ言い訳をする患者に対し、ソーシャルワーカーは「食べなかったら、死んでしまうのよ」など、とても強く、私だったら絶対に泣いてしまいそうな対応をしていました。

 他にケーキを全部食べた患者さんの感想はケーキの大きさが違ったので、とても迷った。でも食べ始めたら、罪悪感もなく食べる事ができたという事。ケーキを食べた患者さん達は平均してセンターに二ヶ月います。ケーキを食べる事ができなかった患者さんはまだ1~2週間ほど。治療効果が出ていることがよくわかります。患者さんたちと接していても、私がインターンシップをし始めた頃に比べて、患者さんの表情がどんどん明るくなっていくのが見ることができて、とてもうれしく、「がんばって!」と応援したくなりました。

 精神障害を持つ患者さん達と接するには情が入ってはいけない、仕事として割り切らなくてはこなせないと思います。傍から見たら、接し方がとても冷たいように見えますが、よく観察していると、心から患者を温かく見守っているのがわかります。そういうプロの接し方が患者さんの治療効果に影響しているのだと思います。この1ヶ月は栄養士として学ぶことも多かったですが、自分の人生についてもいろいろ考え直す、よい経験でした。

*写真はマンゴ・アップサイドダウン・ケーキ。2種類の切り方が違います。

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