夏休みが終わり、今週から1月から始まったインターンシップの後半が始まりました。今月から12月までの4ヶ月間で、2つの病院で臨床実習:Clinical Rotationをします。今週から5週間派遣されたのは、ベッド数が520数という大きめの高齢者専門の長期ケア施設(Long-Term Care)です。
この老人ホームに勤務する登録栄養士(Registered Dietitian)は6人。1人の栄養士が担当するレジデンス(患者とは言わずにこの施設ではレジデンス:Residenceと言います)は約90人。毎日90人と接することはなくてもとても多い数です。
第1週目はSub-Acute Unit (亜急性)のフロアーでのインターンでした。亜急性フロアーには脳梗塞再発、肺炎、骨折などの軽度から中度の急性期疾患、慢性疾患を持ち入院を繰り返すレジデンスがセラピーを受けるために入院しています。期間は短い人で1週間、長い人でも大体3ヶ月程度で退院をします。
毎日、入院・退院のレジデンスが多いため、とにかく忙しいフロアーです。一番忙しかった日は新しいレジデンスが9人入り、退院する人が3人の時でした。入院時に栄養アセスメントをするのと、退院時にもレジデンスとその家族に会い、退院後の食事や栄養のアドバイスをします。私の指導者の栄養士さんは32年もこの施設に勤務するベテランで、どんなに忙しくても、とてもやさしく、丁寧にテキパキと指導してくださいました。基本的なカルテの読み方、書き方を教わった後は1日3人~7人の栄養アセスメントを任されました。
私は基本的にどこへ派遣されても患者さんと話すことは苦ではなく、割と好きな方なので、栄養アセスメントで特に困ることはなかったのですが、カルテを書く、薬の内容を理解するのにとても時間がかかってしまいました。
レジデンスの薬の平均摂取量は10種類を軽く超えていて、時には20近く服用している人もいました。、副作用による脱水症状、体重減少などを防ぐために薬の副作用の記入は特に大事です。また高齢者の水分摂取も注意して管理しなくてはなりません。
レジデンスに楽しく食事をしてもらう、食べる楽しみを思い出してもらうように仕掛けるのも栄養士の仕事なので、食事中にレジデンスを回るのも大切です。食べ残しをきちんと確かめることも大事。
アセスメントの時に小さなおばあさまが食事を20%しか食べられなかったというので、理由を聞いたところ、恥ずかしそうに口を押さえて何も言わなかったので、怖がることはないので、理由を教えてと優しく接すると入れ歯がきちんとはまっていなく、きちんと食べ物を噛めなかったのがわかりました。
ちょっとしたことが「食べ物がきちんと食べられない=体重が減少する=栄養が偏る」につながるので、アセスメントをきちんと行う事がとても大事だと実感しました。今までは教科書などからの情報で「大事」と言われても当たり前のようにとっていましたが、体験してみてさらによくわかりました。
高齢者専門の施設でのインターンで大変なのは痴呆症やアルツハイマーを持つレジデンスと接することです。今週にアセスメントをしたレジデンスの何人かは痴呆症を持っていたので、正確な情報を聞き出すのが大変でした。例えば、子供も夫もいないので弟の連絡先をソーシャルワーカーに調べてもらいたいと伝えて欲しいと言われ、伝えた後にご主人様がお見舞いに来たり、アセスメントをしたときは食欲もあり、元気だと言っていたのに、1時間後のリハビリ先では息も出来ないほど苦しいとセラピストに伝え、私のアセスメントは正確だったのかどうか指導者に説明を何回もしなくてはならないことに時間を費やすなどが数回あり、疲れてしまうことが多かったです。
臨床実習は週4日間、1日7時間のなのですが、とても忙しいので時間があっという間に経ってしまいます。最初は病気を持つ高齢者を見て、ショックというか暗~くなってしまいましたが、慣れてくると若くて健康であることがとてもありがたいと感謝してしまいました。
*写真はインターン中には欠かせない臨床栄養と食べ物と薬の相互関係が詳しく書かれたハンドブック。