貧困層地域のローカル・フード(地産地消)取り組み① ~地元スーパーマーケット編~
地元で採れたものを地元で消費するという意味のローカル・フード(地産地消)運動は世界の各地で起こっていますが、もちろんニューヨークでも大きな食革命の1つとして多くの団体が働きかけています。
最近、以前紹介したフードパントリーでのボランティアの帰りに低所得者・貧困層地域にある大きめのスーパーマーケット、「Path mark」に行ったのですが、そこでも「Go Local!」(地産で行こう!)、ローカル・フード運動が始まっていました。約1年前に行った時にはローカル・フード運動はまだ行われていませんでした。Path markはアメリカの東側を中心に展開されている大規模なスーパーマーケットで土地価格が安い地域に点在しています。ニューヨークのマンハッタン区には2つあり、その内の1つはハーレムの東側(East Harlemと呼ばれる)にあるお店に行って来ました。イーストハーレムはマンハッタン区の中でも低所得者・貧困層が比較的多く住む地域です。最近は古いアパートが次々に壊され、綺麗なアパートが建てられていたり、マンハッタンの中心に住んでいた人達が移り住み始めている傾向にあるので治安はだいぶよくなっています。
低所得者・貧困層地域にあるスーパーマーケットは新鮮な野菜や果物の種類が少なく、加工された食品、高脂肪・砂糖が含まれた食品が多いと言われますが、最近ではこのような地域にあるマーケット改革がアメリカ各地で行われています。
Path markで実際に置いてあったローカル・フードはニューヨーク州のお隣のニュージャージー州の「Jersey Fresh Product」に登録されている農家から来た“りんご”のみでした。他の野菜や果物の産地はわからず、店員に聞いてもわからないとのこと‐日本だと親切に店員が調べてくれたりするのですが、アメリカでは自分の働いている店の商品について知らない人がとても多い。肉製品はほとんどがネバダ州からということもわかりましたが・・・。
お値段ですが、ニュージャージー州産りんごの値段は1パウンド(454g)$1.39(約170円)で産地不明のりんごは種類によりますが平均して1パウンド$0.99(約110円)でした。ちなみに私が毎週ファーマーズマーケットでニューヨーク州郊外にある農家で採れたりんごを購入していますが、1パウンド$1(約120円)です。
Path markでは有機農法(オーガニック)で育てられた野菜も販売されているのですが、お値段が高め。オーガニックトマトは1パウンド(454g)で$2.99(約360円)、オーガニックではないトマトは1パウンドで$2.25(約270円)でした。100円の差ならオーガニックトマトを購入しようと思うのは金銭的余裕、健康の事を考えることができる余裕があればのこと。この地域に住む多くの人は金銭的余裕がなかったり、以前に紹介したFood Stamp Program(食糧援助プログラム)の受給者であったりするので、100円の価値がとても大きいと思います。
マンハッタンの中心のスーパーマーケットに行くと値段はもっと上がります。以前Whole Foods Market、いわゆる高級スーパーマーケットで有機農法りんごを購入した時に中サイズのりんごが1つ$1だったのを覚えています。そういうことを考えると、Path markでのオーガニックやローカル・フードの購入はリーズナブルだと思うのですが、金銭的に余裕のない人々にオーガニックやローカル商品を購入してもらうのは難しいかもしれません。しかしPath markでは栄養士や農家の人を呼んで講習会等などのイベントも行っているので、この地域の多くの人が少しずつ健康や環境についての知識が身に付き、時間はかかっても人々に働きかける事で持続可能な未来を作り上げる事ができると思っています。
*写真はPath markの看板「今週のオススメ」から。Path markのロゴの右横の「Go Fresh. Go Local.」がローカル・フード薦めの記し。もう1つは私が登録したPath markのAdventureカード。カードを提示すると、週のオススメ品が少し安く購入できます。
スーパーマーケット:Path mark
http://www.pathmark.com/
ニュージャージー州産物について“New Jersey Fresh”
http://www.state.nj.us/jerseyfresh/
