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Nutrition Education program at Columbia Univ アーカイブ

2006年09月01日

いよいよスタート!

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 今日からいよいよ学生生活が始まります。私の入学したコロンビア大学教育大学院の新入生オリエンテーションに参加してきました。

 オリエンテーションと言っても入学式をもっとカジュアルにした感じ、というのは服装などまったく気にしなくてよいから。学長の挨拶に始まり、授業の申請の仕方や学校生活についての説明があり、その後は自由に好きなブースに行って興味のあるセッションに参加しました。

 全体オリエンテーションの中でアメリカ人だけではなく世界各地から人が集まって勉学を共にできるのは素晴らしいとの話の流れからどこから来ているのか地域ごとに席を立つことになりました。やはり多くを占めるのはもちろんアメリカ人、順にアジア、ヨーロッパ、南米、カナダ、アフリカ。驚いたことにオーストラリアからの留学生が一人もいなかったこと・・・噂によると、オーストラリア人はイギリスに留学する人が多いとか。

 オリエンテーションで隣に座っていたポルトガルから来たリタと友達になり1日を共にしました。彼女の専攻はPsychology Education(精神・心理学教育と言うのでしょうか?)。

 お昼ごはんは大学の外で行われていた多くの屋台が並ぶBlock PartyでFalafel Pita Sandwichを食べました。味はかかっていたホットソースがとても辛く味わうことができなかった。それに加え、風が強くそして寒かったので辛すぎるソースで本当に体が冷えてしまいました・・・辛いものが体を冷やすのを改めて実感。

 このオリエンテーションに参加してやっとコロンビア大学の学生になったんだと実感。コロンビア大学は1754年、教育大学院は1887年に創立しました。建物も多少の直しはあってもほとんど当時のまま。いろんな著名人が勉強したという図書館でこれから学べるのだから本当に恵まれていると思います。たくさんのことを学ばなくては・・・。

 ちなみに私が入学したプログラムはNutrition Education(栄養教育学)です。

 これからニューヨークから栄養・食・学生生活を中心にした話題をお伝えしていきます。

☆Falafel Pita Sandwich:ファラフェルというひよこ豆をマッシュしてスパイスと和えたものをお団子状にして揚げたものと紫キャベツ、レタスと一緒にピタブレッドというポケット型のパンにはさみTahiniソース(白ゴマベースのソース)と辛いソースをかけたもので、中東の料理です。

2006年09月06日

授業開始 ~Nutritional Ecology(栄養生態学) 編~ 

 今日からいよいよ授業が始まりました。私が今学期取った科目はNutritional Ecology(栄養生態学)、Strategies for Nutrition Education & Health Behavior Change(栄養教育健康行動変容のための戦略)、Nutritional Epidemiology(栄養疫学)、そして Method in Health and Behavior Studies Research(健康行動研究の方法)です。

 今回はNutrition Ecologyの授業についてお伝えします。

 この授業の担当はトニ-先生とジョアン先生、2人が交替で講義をして下さいます。ニュートリションプログラムの中でも人気があるこのクラスには50数人の生徒がいます。ジョアン先生が30年前に開講したクラスです。エコロジーと授業名にもなっているのでお分かりになるかと思いますが、フード・エコロジーシステム、食物連鎖、環境問題等について話し合うクラスです。

 ひと通りクラスについて説明があった後さっそく人口と食糧問題や環境問題についてクイズが出されました。いくつか環境問題に関する用語について説明をしなければならない項目がありましたが、言葉は知っていてもうまく説明できなかった部分があり、知識の浅はかさを感じました。

 この授業はリーディングの量が半端でないと噂を聞いていましたが、最後に配られた来週までの課題のプリントの束・・・・新聞、雑誌からの記事や論文が載っていて1部と2部合わせて170ページほどあります。来週までの宿題は65ページを全て読んで意見をまとめて書くことです。今回は発達の限界についてです。環境問題に関する記事を大量に読まなければなりません。環境問題について真剣に考え、取り組みたいと思っていたので、よい機会を与えて頂いたと思っていますが、まさかこんなに急に大量の情報を得られる事になるとは・・・感謝!?がんばります。正直1週間で終わるのでしょうか、とても不安ですが・・・。*


*続き:無事に先週の課題を出し終えました。今日9月13日の授業では発達の限界に関する話題をジョアン先生が講義して下さいました。私達の生活の中の小さな一部分から政治を通して、世界情勢を見ながら資源の限界、これから私達が取り組むべく事を話してくださいました。クラスの中では反対や賛成の意見が飛び交いました。みんなとても真剣に環境問題や政治に関して取り組んでいて、ますます真剣に取り組まないとという気分にさせられます。

 来週は“多くの人口と少しの食べ物が現在の飢餓をつくっているのか?”という課題に対して多くの文献を読み、感想を書く課題が出ました。履修している授業一つ一つは本当に興味があり、おもしろいのですが、課題が山のように次々と出るのできちんと身につけられるのかが心配です。次回は違うクラスについてもお知らせします。

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2006年09月08日

授業 ~Nutritional Epidemiology編~

 今日の授業は栄養疫学でした。

 隔週で行われる授業なので1コマが3時間半あります。担当はラリー・クシ先生です。先生は日系アメリカ人です。お父様はマクロビオティックで有名な久司道夫先生(ご存知でない方はこちらへアクセスしてくださいね。http://www.kushimacrobiotics.com/html/about_macro.htm)。

 授業を登録した時にプログラムのアドバイザーにアドバイスを受けながら履修科目を決めるのですが、その時にアドバイザーの先生に2年次に取る科目の栄養疫学を取る事を薦められました。というのは先生は私にマクロビオティックのバックグラウンドがあることを知っていたからです。

 ラリー先生は疫学者で、カリフォルニアのカイザー研究所の研究者でもあります。今回はもともとこのクラスを担当していた先生が産休に入ったため、隔週でカリフォルニアから教えに来る事になりました。先生の娘さんがニューヨークにいらっしゃるそうで、以前より頻繁に会えると少し嬉しそうでした。

 授業中に先生のお弁当の思い出についてお話しして下さいました。先生がニューヨークの公立校に通っていた時、お昼に友達はサンドイッチを食べている横で自分は玄米のおにぎりを食べていたそうです。中学生になって友達とファーストフードに行くまでハンバーガーとは何かとも知らなかったとおっしゃっていました。同じ日本人のせいかとてもリラックスして授業に参加できました。

 私がラリー先生を知ったのは数年前に更年期女性を対象にした研究“CHOICEプログラム”でインターンをしていた時でした(マクロビオティックダイエットが含まれた研究)。先生はこの研究の研究者の一人だったのですが、私が入った時には既にカリフォルニアに移った後で、数回メールでアドバイスを頂いただけで面識はありませんでした。

 それから数年後、先生の授業を受ける事になり、マクロビオティックに縁があるのかな?と思います。
 
 いつか私とマクロビオティックについて?などご紹介できれば・・・・。

 ところで今回の授業内容は栄養を中心とした疫学研究の進め方、数種類ある食事日記のつけ方や研究に関して重要な点を講義してくださいました。奥が深くこれから学ぶのが楽しみです。

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2006年09月19日

授業 ~Strategies for Nutrition Education and Health Behavior Change編~

 今回は私のお気に入りの授業の様子をお伝えします。

 この授業はコンテント先生とパム先生が担当です。コンテント先生は栄養教育学の世界ではとても有名な先生です。先週の授業内容はクラスについての説明や栄養教育の歴史についてなどでした。
 
 2回目の講義はなぜ栄養教育が必要なのか?、どんな要因が何を食べるかに影響するか?栄養教育のゴールは何か?栄養教育をどのように定義するか?これからの栄養教育についてでした。パワーポイントを使いながらの説明でしたが、とにかく質問を投げかけられるので常にいろいろ考えられてとても楽しいです。

 日本人はおとなしいと思われるのが実は嫌なので・・・なるべく発言するようにがんばりましたが、手を挙げて一つ答えるのがやっとでした・・・。

 自分の国の食文化についての話になった時に私がずっと食べ続けている物について発言しました。お米や海草類、味噌・・・・。

 今回の授業までに「栄養教育の定義」と2000年に報告された国の健康増進についてのレポートを読み自分の意見を書くという2つの課題が出されていて、それについても話し合いました。その他、教科書の1章・2章を読まなくてはなりませんでした。もし前もって教科書を読まないと授業についていけません。

 授業の後半に習ったのは環境要因がいかに人々の食事の選択、食習慣に関連するか?でした。

 コンテント先生が2000年に定義した食物の選択、食習慣に影響する環境要因の中には安定した食糧供給があるか、社会的影響、文化的実践、栄養政策、値段、時間、資源、広告、メディア、教育などが含まれます。こういった環境についての話になると、クラスには様々な国からの生徒が集まっているので、それぞれ異なった意見を持っていてディスカッションがとても楽しく、盛り上がります。

 1時間半の授業あっという間に終わってしまいます。

 来週は行動変容についてもっと深く話し合うことになります。それまでにまた多くの課題を終わらせて授業に望まなくてはなりません!

 下の写真ですが、仮の教科書?の一部です。コンテント先生が1月に栄養教育学の本を出版されます。まだ出版されていないので、全てを撮るのを控えさせていただきます。教科書出版は今学期に間に合いませんでしたが、ひと通りは出来上がっているそうで、私達は仮の教科書を使用しています。

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2006年10月24日

授業:栄養生態学‐ジョアン先生宅(オーガニックガーデン)にて

 今回は以前にも紹介した栄養生態学の授業についてお伝えします。

 今日のクラスは“ガーデンでオーガニック(有機栽培)について学ぼう”ということでニューヨーク郊外にあるジョアン先生宅で行われました。

 先生の家はニューヨークの中心マンハッタンから車で30分位の所にあります。ジョアン先生の庭は30年以上も続けられている有機農業で育てられた作物でいっぱい。庭というより小さな畑です。先生の家はハドソン川沿いにあり(景色が抜群!)、庭と川の境はウッドデッキになっていて景色を見ながらリラックスができます。

 野外授業の前半はジョアン先生が作物一つ一つを1時間弱ほど説明してくださり、後半はリビングルームのソファに先生を囲んで座っての講義でした。とても和やかにオーガニックについて様々な意見が交換されました。

 オーガニックガーデンにはブルーベリー、ラズベリー、東洋なし、トマト、イチゴ、ブロッコリー、アスパラガスなど30種類ほどの作物が栽培されていました。野菜・果物を買う必要がないそうです。野菜の種類が少なくなる冬は他の季節でたーくさん採れた野菜・果物を調理し冷凍庫で保存したもので十分まかなえるそう。例えば、トマトからトマトソースを作る。ブルーベリーや桃などの果物からジャムを作る。驚いたのはスイートポテト(日本のサツマイモですが皮の色が薄い)は毎年多く採れるので洗って80度の保温室で保存するのだそうですが、どれくらいもつのかという質問に対し昨年のをこの間見たけれど大丈夫だったと・・・。

 採れたてラズベリーを試食したり、サツマイモ掘りをしたり(小学校以来なので20数年ぶり!?) とても楽しかったです。自家栽培を始めてみようという気になりました。

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 講義の中で害虫に悩まされたりしないかというかという質問が出ました。害虫ではなくスカンクに悩まされたとおっしゃっていました。有機食品についての話の中で特に大企業が有機食品の名だけでビジネスをすることへの疑問、遺伝子組み換え食品についての意見が多く交わされました。

 私もずっと疑問に思っていた消費者が「有機食品」「低カロリー」と表示のある添加物だらけの食品に騙されているのではないかという事について皆も同じ意見でそれについてもっと規制を厳しくするべきなどの意見が交わされとても嬉しかったです。消費者の原材料、食品添加物に関する知識を高める事も大事だと思うのですが。

 久しぶりのドライブ、都会からから離れて自然に触れる事ができました。たった30分郊外に入っただけなのに空気が澄んでいました。週末にちょこっとでも都会を離れるっていいですね。

 写真のスイートポテトとバジル、トマティーロ(食用ほおずき)はお土産です。
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2006年10月29日

子供達にヘルシースナックを!① -Strategies for Nutrition Education and Health Behavior change編-

 栄養教育健康行動変容のための戦略のクラスもいよいよ後半に入ります。

 前半は教科書に沿って、栄養教育実践に必要な倫理モデルや心理学、哲学について深く学びました。毎週これらを学ぶ前に多量のリーディングをして自分なりに意見をまとめて書いて提出しなければならず、時間と能力を使いましたが栄養教育プログラムを確実に1つ1つ行うにはとても大切なことだと実感しました。

 後半は2人組になってニューヨーク市内にある学校や老人ホームなどの施設に行き、実際に栄養教育を行います。私は友達のローレンと一緒にコロンビア大学から比較的近い公立校で栄養教育プログラムを実施することになりました。
 
 私達のプログラムの対象は5歳児の男女6人です。ローレンと子供達に提供するプログラムについて色々考えました。この年齢の子供達に関連する栄養・食の問題は何か?まず一般的に考えられる子供達の栄養的な問題を挙げてみました。

①食品の好き嫌い‐栄養過多又は栄養不足(野菜不足、炭水化物の取り過ぎ)
②肥満児-栄養過多か栄養不足
(太っていても栄養になる食べ物を食べていない①と同じく野菜不足、脂肪や炭水化物の取り過ぎ)
③虫歯
④骨の成長

といった点が挙げられ、次に朝食、昼食、おやつ、夕食のどれに重点を置いて栄養教育を行うかを考えました。昼食はお弁当を持ってくる子と学校のカフェテリアで食べる子がいて正確なデーターを出しにくい、5歳児の朝食と夕食について調べるには親の協力も必要となるので今回のプログラムには適さない、ということで残ったのはおやつに関して。おやつに関する事なら子供達から正直な意見を聞けるので子供達の知識と行動変容を現在とプログラム終了後で比較し易いという事で意見がまとまりました。

 次に考えたのは子供達の好きなのお菓子の傾向、普段食べているであろうお菓子について、それらのお菓子が子供達の健康問題の原因になっているか。

①脂肪分、砂糖を多く含む食品(クッキー、ポテトチップスなど)‐肥満や糖尿病の原因になる
②砂糖を多く取りすぎると虫歯になる。骨の成長にも支障をきたす
③加工品、スナック菓子には多くの添加物が含まれる‐味覚障害等の潜在的問題

 これらをまとめて実際に子供達にインタービュー“Needs Assessment”(子供達に何が必要か査定をするため)をしてきました。その状況を次回お知らせします。

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2006年10月30日

子供達にヘルシースナックを!②‐Strategies for Nutrition Education and Health Behavior Change編

 前回に引き続き栄養教育プログラムの実践学習についてお知らせします。

 私と一緒にプログラムを行うパートナーのローレンと“Needs Assessment”に行ってきました。私達の栄養教育プログラムの対象者はニューヨーク市のアッパーウエストサイドにある公立校に通う5歳の子供達、男の子4人、女の子2人の計6人です。この公立校には幼稚園生と小学生が通っています。私達は子供達の週1回行われる放課後プログラムの料理クラスで2回に渡って栄養教育プログラムを提供します。

 学校のカフェテリア(食堂)でプログラムに協力してくれる先生と子供達を待っている間に子供達の食環境(カフェテリア内で健康に良い食べ物に関する情報に触れられるか)について調べました。


①壁に貼ってあるポスター:「朝食について考えよう!」「野菜と果物をたくさん食べよう!」「フードガイドピラミッド」「子供達がバナナをパッケージスナック(袋菓子)の代わりにうれしそうに食べている絵」

②カフェテリア内に何人か先生と生徒がいたのですが、先生が清涼飲料水を飲んでいた。


 次に先生に子供達が学校内でどれくらい健康に良い食べ物にアクセスがあり、その情報を得る事ができるかを聞きました。質問内容と回答をいくつかご紹介します。


Q.まずカフェテリア内に貼ってある健康に良い食べ物や食習慣のアプローチについて説明をしたりするのか?
A.ほとんどというより、したことがない。

Q.学校内にお菓子の自動販売機はあるか?
A.お菓子の販売機はない。飲み物の販売機はあるが子供達は購入できない。

Q.5歳児の子供達の好き嫌い状況は?
A.食べず嫌いの子が多いが、料理クラスで自分達の作ったものはなんでもおいしいと言って食べる。

 
 私達が先生にインタビューをしている間、子供達が横でおやつを食べていました。今日のおやつはチーズ味の袋菓子「Cheez-It」と脂肪分1%の牛乳でした。揚げていないスナック菓子でしたが、添加物はたくさん・・・・。ちなみに学校で出される牛乳は脂肪分1%か無脂肪の牛乳のみです。


 子供達へのインタビューは教室に戻り行われました。5歳児ですので元気いっぱい!とてもかわいいです。なんとか話ができる状態ができ、インタビューが始まりました。

①子供達の好きな食べ物
‐ピーナッツバターを塗ったりんごのスライス
‐ピザ
‐ケチャップをつけたニンジンのスティック(アメリカ人のローレンも珍しい組み合わせだと言っていました)
‐ケチャップをつけたトマトのスライス(これも珍しいですが、トマトがもっと甘くなるよと薦められました)
‐カップケーキ
‐フライドポテト
‐チキンフィンガー(フィンガーサイズの鶏の唐揚げ)

②脂肪分の高い食品や砂糖をたくさん食べ過ぎるとどうなる?
‐肥満になる
‐虫歯になる
‐歯が取れる(溶けてしまって)
‐病気になる

 この他にもスナック菓子を食べる頻度や好きなブランドについてなど質問をしましたが、みんなとても積極的で一人一人食べ物の経験を教えてくれました。

 ②の質問に対して5歳児からこのような回答が得られるとは思っていなかったので驚きました。健康とは何?という定義にも困った様子もなく答えてくれました。私が5歳だった頃はこんなにしっかりしていなかったような・・・

 私達のプログラムの目的の1つに手作りでおいしいおやつを理解してもらうこと、料理の楽しさや自然の味をわかってもらうことなので、簡単に作れる手作りおやつのレシピ探しも始めなくてはなりません。揚げない焼いたポテトチップス?低脂肪・砂糖少なめ、添加物なしのケーキやクッキー?

 これからレッスンプランを考えたりいよいよプログラムに向けて準備が始まります。それについても順にアップしていきますね。

2006年11月10日

コロンビア大学-健康増進プログラム “100 M.I.L.E Club”

 今回はコロンビア大学内の学生サービス部門の1つ、健康サービス部について紹介します。健康サービス部は学生や教授などコロンビア大学に関わる人達への保険加入等の情報提供、健康増進プログラム、健康相談(精神的なサポートも含)や家庭内・性的暴力への対応等を管理しています。

 私はその中の健康増進プログラム100M.I.L.E Clubに参加しています。MILEの略は“Minutes I Logged Exercising”(分単位で運動を記録しよう)です。このプログラムのゴールは週に100分運動をしようというものです。メンバーになると自分のアカウントがもらえます。自分のアカウントに現在の身長、体重、年齢や現在と過去の運動履歴を入力します。それから1ヶ月のカレンダーから運動予定日を決めて、どんな運動をするか、何分?何マイル?というように入力をします。このサイトにいくと詳細がわかります。https://wwwapp.cc.columbia.edu/dkv/sec/100mile/demo.html

 このプログラムに参加してから自分の運動量が明確にわかるので、体調管理ができたり、予定を組んだからには目標を達成したいなど、進んで運動をするようになりました。モチベーションも上がるので、体重管理をしたい人にもオススメです。このプログラムはコロンビア大学内に所属する人のみ参加可能ですが、同じようなプログラムが学校外にもあるかもしれません。

 ちなみに学期中に週100分の運動を達成するとTシャツがもらえるそうです。まだ着ている人を見かけたことはないです。私がもらえたら紹介します。

 100M.I.L.Eプログラムの他に興味のあるプログラムは1993年に始まった“Go Ask Alice!” http://www.goaskalice.columbia.edu/です。健康増進プログラムの専門家(Alice!と称する)が健康に関する質問にインターネットを通して答えてくれるというシステム。アルコール&薬物,栄養&運動,精神的健康,性に関する健康問題,人間関係などの項目に分かれています。各項目を見てみるとその中でも内容が細かく分かれています。例えばアルコール&ドラッグ(薬物)の項目を見てみると二日酔いの対処法、マリファナ、ニコチン中毒など10項目に分かれています。自分の悩みに近い項目から質問をメールで送ると各専門家から返信がきます。

 質問された内容が見れるようになっているので、見てみると様々な問題を抱えている人がいて複雑な心境になってしまいました。返答も親切に細かくされているので、誰にも言えないような悩みがある時には1つのよい解決方法だと思います。

 写真は学校のジム内で見つけたGo Ask Alice!のパンフレットです。パンフレットにも細かく問題解決へのヒントが載っていて、ここまで学生の健康、精神面をサポートしてくれるサービスがあるのはとても心強いと思います。

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2006年12月06日

栄養教育プログラム‐全粒穀物について学ぼう! ‐Strategies for Nutrition Education and Health Behavior Change編

 2006年もいよいよ終わりに近づいてきましたね。学校は学期中休める週がなかったくらい常に課題に追われていたので、まだまだ課題はありますが、あと数週間で終わるかと思うとうれしいです。

 今回は以前に紹介した「子供達にヘルシースナックを!」というタイトルで栄養教育プログラムの実践学習を5歳児に行う予定でしたが、ヘルシースナックについて教えるには2回の実践学習だけでは範囲が広すぎてカバーしきれないということでパートナーのローレンとの話し合い、全粒穀物‐Whole Grains(日本でもホールグレインと呼ばれているようです)に絞って教えようということになりました。

 1回の講義は90分。このプログラムを実際に行う前に多くの課題をこなさなくてはなりませんでした。レッスンプランを教授に提出しなければならなかったのですが、これまで授業で習ってきた哲学・理論概念、健康モデルを含んだ栄養教育プログラムを設定しなくてはならなかったり、台本を作成したりとただレッスンを行うだけではなく、1つ1つ段階を踏まなくてはなりませんでした。実感したのは簡単には栄養教育を行えないということ。とてもいい経験でした。

 私達の場合は対象が5歳児だったので文字を多く並べても理解ができないので絵を多く使わなくてはならない、1つの言葉に対して詳しい具体的な説明が必要などいろいろ工夫をしました。担当教授と話し合いを2回ほど行いアドバイスを頂きながらなんとか仕上げました。

 いよいよ本番。1回目は講義中心のレッスンでした。プログラム名は“Grab Your Grains!”直訳すると「自分の穀物をつかもう!」です。


レッスンの流れは:

・イントロダクション‐全粒穀物とは?なぜ精製穀物より栄養があるのか?

・テスト‐子供達が全粒穀物についてどれくらい知識があるのかを試験。絵と具体的な説明を含み答えてもらう。答えはスマイルフェイス、悲しい顔、困り顔の札から判断

・風船を使った実験‐全粒穀物と精製穀物を食べた時の満足感の違い

・お店でどうやって全粒穀物を探す?見分ける?‐市販の全粒穀物の印が入ったシリアルやグラノーラバー(穀物やナッツ、レーズンなどを混ぜて固めたもの)、クラッカー、クッキーを購入し説明

・試食‐実際に上記の市販食品を子供達に試食してもらい、好き嫌いを聞く

・まとめ‐次のレッスンについて説明


 イントロダクションでは全粒穀物の絵を描き、私が実際に穀物になって説明をしました。穀物の形をした被り物が見つからなかったので、胚乳用に黄色のタンクトップを胚芽を示すために金色のベルト、小麦外皮(ふすま)用に茶色のセーターを着用しました。茶色のセーターを脱いで、金色のベルトをはずすと精製穀物になり、栄養が失われてしまうということを説明しました。

 私が全粒穀物になる前に全粒穀物の絵と本物の稲を見せて説明をしたのですが、子供達は口をぽかーんと開けて私達をみているだけ・・・私もローレンも焦りを感じましたが、私が全粒穀物になると興味を持って、1人1人が稲を持ち始め全粒穀物について理解を示してくれました。

 次に実際に市販の食品を見せると子供達はさらに興味を示してくれました。どこの国でも子供達は食べ物が大好きなんだなということを強く実感しました。箱に記されている全粒穀物の文字“Whole Grains”や絵を見せて精製穀物のみの食品と全粒穀物を使用した食品の見分け方を説明しました。実際に子供達に箱のどこをみて全粒穀物と判断するかという質問を繰り返し続けました。頭にインプットしてもらいたかったので。

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 いよいよ試食の時間。子供たちが一番楽しみにしていた時間。用意した6種類ほどの全粒穀物を使用したシリアルから試食をしてもらい、子供達の反応を見ました。1人1人味覚が違い反応がとても興味深かったです。

 ご存知の方も多いかと思われますが、アメリカのスーパーマーケットに行くと数え切れないほどのシリアルが並んでいます。私達が使用した企業はケロッグ、クウェーカーオートミール、ナビスコ、クラフト、ジェネラルミル。1つの会社だけでも多くのシリアルを販売しており、最近の健康志向からか“Whole Grains”を強調するパッケージのものが多く目につきました。私自身、全粒穀物を使用した市販の食品について疑問が出てきました、詳しくは2回目の実践学習が終了してからお伝えしたいと思います。

 レッスンに話は戻りますが、試食後に子供達に今日習った全粒穀物について聞くと「Healthy!(健康な食物)」、「お父さんやお母さんに家にある全粒穀物について聞いてみる」などうれしい感想が返ってきました。

 最後にお土産に試食した中から一番気に入った食品と稲を持って帰ってもらいました。次回は全粒穀物で料理をしよう!です。

ジェネラルミル
http://www.generalmills.com/corporate/index.aspx
ケロッグ
http://www.kelloggs.com/us/
クウェーカーオートミール
http://www.quakeroatmeal.com/index.cfm
クラフト
http://www.kraft.com/default.aspx
ナビスコ
http://www.nabiscoworld.com/default.aspx

2006年12月09日

栄養教育プログラム‐全粒穀物について学ぼう!‐Strategies for Nutrition Education and Health Behavior Change編

 前回の栄養教育プログラム実践学習「全粒穀物について学ぼう!」の2回目のレッスン「Cook Your Grains!」「全粒穀物を使って料理をしよう」をご紹介します。

 まず前回の講義中心の授業のおさらいから。子供達に全粒穀物についての全粒穀物とは何か?どんな食品に含まれているか等の質問をしました。思っていたより良い答えが返ってきたので今回のレッスンにスムーズに移ることができました。

 次に全粒穀物を使って実際に料理をしました。レシピはオートミールチョコチップクッキーでした。材料1つ1つに説明、質問(どれが全粒穀物?どれが脂肪?どれが乳製品?)をしながら生地を作っていきました。

 クッキーを焼いている間にCheeriosというドーナッツ型をした全粒穀物シリアルでネックレスとブレスレットを作りました。子供達にとってシリアルを糸に通すのが意外と難しかったようでしたが途中で飽きてやめる事なく、「手伝って~!」と私たちに助けを求めながらも仕上げてくれました。

 クッキーが焼きあがり、試食の時間。子供達はクッキーを見ると自分達で作ったんだ!と喜んでいましたが、ネックレスとブレスレットを作りながらシリアルを食べていたのでお腹がいっぱいになってしまったらしくなかなか手をつけようとしませんでしたが、食べ始めるとおいしいと言いながら食べてくれました。

 クッキーを試食している間に1回目のレッスンで行ったテストをもう一度、レッスン後に行い、どれくらい全粒穀物について知識が身についたか試験をしました。質問内容は前テストと同じ。絵と具体的な説明を含んだ質問に答えてもらう。答えはスマイルフェイス、悲しい顔、困り顔の札から判断してもらいました。結果は前テストよりも良く、たった2回のレッスンだけでも効果が表れるのだと思いました。

 最後に子供達に全粒穀物レッスン終了証書を渡しました。一人一人、証書に書いてある内容に同意をするともらえます。内容は「もっと全粒穀物を食べる」「お母さんやお父さんに全粒穀物を買うように薦める」「スーパーマーケットに行った時には全粒穀物を探す」です。子供達はCheeriosネックレスとブレスレット、クッキー、証書を嬉しそうに持ち帰りました。

 無事に2回のレッスンが終わりましたが、予期しない事が次々起こるので本当に余裕を持った準備は大切だということ、時間配分をきちんとすることをとても実感しました。5歳の子供達に全粒穀物について教えるということはとてもチャレンジな事だったと思いました。

 しかし効果が出ている!と感じた日がありました。それは以前に紹介したパム先生の2人の息子のうちの弟のギャリソンは今回の全粒穀物レッスンの参加者の1人でした。先生の息子達をベビーシッターをしている時にクリスマスも近かったのでもちろん全粒粉を使ってクッキーを作ることにしました。その時に全粒粉と小麦粉を並べて、こっちは「全粒粉よ」と言うと、ギャリソンはとても喜んで全粒穀物とは何かと説明をし始めました。とてもうれしかったです。

 パム先生曰く、レッスンの次の日の朝食でギャリソンはシリアルの箱の全粒穀物の絵を探して、家族に説明をしていたそうです。

 小さい時に栄養・食について教えるということは大事なのことなんだとつくづく感じました。

 このクラスの最後2回はクラスメートがそれぞれ行ったプログラムを紹介しました。クラスメートが教えた参加者の対象は私達の5歳児から、小学生、中高生、妊婦、エイズ患者、老人でした。皆それぞれユニークなアイディアを持ってこのレッスンに取り組んだのだとつくづく実感しました。そしてこれからの参考にもなりました。今回の2レッスンに必要とした課題はニーズアセスメント、レッスンプラン(表にしたものと台本形式)、レッスンで使用した配布物、前テストと後テストの結果、レッスンを合理化させるための論文でした。大変でしたが、楽しくよい経験もできたのでよかったです。
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2007年01月25日

2007年春学期が始まって&食・栄養行動理論について 

 春学期が始まり早1週間。まだ始まったばかりなのに、もう既に学期末のような忙しさです。

 今学期に履修しているのは、食・栄養と行動論( Food, Nutrition and Behavior), 地域栄養論(Community Nutrition), 栄養教育学セミナー(Seminar in Nutrition Education), 栄養生化学II‐分子単位まで学ぶ生化学Advanced Nutrition IIの4科目です。

 栄養生化学以外は全科目毎週平均50ページ以上のリーディングをしてペーパーを書かなくてはなりません。生化学は学期中に4回テストがあります。幸い生化学以外の科目内容にはとても興味があるのでなんとか乗り越えられそうです。

~Food, Nutrition and Behavior‐食・栄養と行動論~
 食・栄養と行動論の授業には生徒が80人近くいます。普通は30人位なのだそうです。この授業は栄養プログラムの生徒でなくても取れるのでクラスの半分は違うプログラムの生徒です。最近は食や健康の話題がとてもブームなので、多くの生徒が集まったのではないかと先生がおっしゃっていました。
様々なプログラムから生徒が集まるとディスカッションの幅が広がることをとても感じました。初日のクラスでは「アメリカ人が何を食べてきたか?そして何を食べているか?」について話し合い、ビデオを観ました。その内容は:
・食品・外食産業が大きく繁栄する前は家庭で3食を料理し、家族みんなで食べていた。
・食品・外食産業が入ってくると、3食料理をする人が減り、レンジで温めればすぐに食べられるような簡単な食事で済ませられるような食生活に変遷していった。
・働く女性が増えたことも反映している。

 ビデオは1980年代のものでしたが、現在問われている食に対する課題とほとんど同じ内容が収録されていました。ビデオの中でファーストフード産業について述べられた中のひとコマにファーストフード産業のねらいの1つとして紹介されていたのが、家で1人で寂しく食事をするなら外に出て大勢の人と、明るい店内でおいしく食べようよ!でした。とくに人類学者が話していた中で興味を持ったのはファーストフードのテーブルやいすの色が明るいのは食事を楽しくおいしく見せるための秘訣であるという事。家でもテーブルセッティングをして食べると気分が変わっていいのと同じ事だなと思いました。

 ファーストフード店が多くの人に利用されているのも、レストランで食べるより、ファーストフードで食べる方が安く済み、家族や友達とファーストフード店に行けば、みんなで楽しく食事ができるということあるのではないかと思います。何を食べるか?や栄養面には触れずに考えた時の利点ですが・・・。

 栄養プログラムではない生徒の意見の中で外食産業が入ってきてくれて食事を楽しめる人が多くなったと思う、そして自分は決して裕福な家庭で育ったのではないので、自分と同じような境遇で育っている子供達がファーストフードでも親と楽しく食事をしているのを見ると嬉しくなると言っていました。

 またビデオの中でキャンベルスープの社員と食品産業に多くの疑問を持つ人との討論がありました。それに対する私達の意見の一部は「食品産業はとにかくどれくらいお金を儲けられるかが一番大事で、本当は消費者の健康については関心がないけれど、宣伝のために関心のあるふりをしなくてはならないのではないか?」でした。全社員がそうだとは思いませんが、やはりビジネスはビジネス、割り切って考えなくてはならないのでは?と思います。

 人それぞれ違った意見を持ち、反対意見を聞きながらも、自分の視野、考えを広げていけるクラスだなと思いました。初日の授業で既に多くのディスカッションが交わされたので、これからがとても楽しみです。しかもこの授業では多くのゲストスピーカーが学期中に来て、食に関する話題を幅広く話してくれる予定なのでとても楽しみです。

*写真は近所のマクドナルドで撮りました。店内にあった子供向けに置いてあったもの。日本で言うとガチャガチャのようなもの?テーブルといすには確かに色が使われていました。車が特に必要のないニューヨーク市内の生活、その中でも珍しく、貴重な!?ドライブスルー付きのマクドナルド。
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2007年02月11日

1日の食費は700円!?  

 今回は地域栄養論の授業についてお伝えします。このクラスでは主に貧困、農業支援、食料支援などについて学び、話し合いが行われるのでアメリカの経済状態や政治についても勉強しないとついていけません。

 毎週のリーディングの課題とは別に大きな課題提出が学期中に3回ほどあります。その課題の1つ“The Food Stamp Challenge-フードスタンプチャレンジ”についてお話します。フードスタンププログラムとはアメリカ政府からの無収入・低所得者層への栄養補助プログラムです。食料の支給ではなく電子カードが受給され、食料購入の際に使用できます。支給額は世帯人数、収入などにより異なります。1人暮らしの人で月平均$10から$152(1000円-1万5千円位)の補助が出ます。

 課題となっているフードスタンプチャレンジとは、1週間$35.47(3600円位)の食費、平均すると1日$5(約500円)で生活をしなくてはなりません。例えば外で200円くらいのコーヒーを飲んでしまったら、その日は300円しか食費に使えません。外食の予定が入っている週は行えないので、予定も調節しなくてはなりません。まだ私はチャレンジしていないので、チャレンジ後にまたお知らせしたいと思います。

 授業で貧困や食糧問題に触れる機会が多いせいか目に付く情報もそのような話題が多く、先日見つけた興味深い記事についてご紹介します。

“Eating Healthy and Organic on $7 a Day-1日7ドル(700円位)で有機食品を食べて健康になれる”という記事。コロラド州の栄養士、スミス氏が工夫次第で1日7ドルの食費で健康的な食生活を送れるということを説明しています。

スミス氏の提案とは?;

-朝食2ドル、昼食2ドル、夕食2ドル、おやつ1ドル

-食事のバランス:1回の食事のお皿にのるのはたんぱく質1/4、野菜1/3、炭水化物1/4-1/3、これに加えてほんの少しの脂肪。

-野菜や果物はも1回に食べる量を換算して購入。
 例えばブロッコリーより有機キャベツの方が安いなど。他にブロッコリーも芯まで食べる。
 トマトもトマトの缶詰めの方が安い。(栄養価を気にしてしまいますが・・)

-肉、魚、乳製品は食費を上げる原因の1つ。
 しかし貴重なたんぱく源、週に数回なら工夫次第で手頃に摂り入れることができる。
 ツナ缶の利用や骨を利用してスープのダシに使うなど。
 乳製品もオーガニック牛乳は甘みのついているヨーグルトより安い。
 海草や豆腐も1回に食べる量を考えれば安い。
 540gの豆腐が1.90ドルだとすると、1回に食べる量から換算すると43セントくらい。

-なるべく大量購入をする。
 小さな袋をこまめに買うより多めに入っている一袋を購入するほうが安い。例えばお米やパスタなど。

-家族が多い場合はシチューやスープなどからたんぱく質を摂ると経済的。

-クラッカー、スナック類、清涼飲料水は気軽に手に入るけれども食費アップの原因になり、栄養価も低い。

参考メニューも記載されていたので1日分を紹介します。

朝 食:卵1個(39セント)・全粒パンのトースト(20セント)・果物一切れ(25セント)
昼 食:豆-煮たもの(30セント)・ご飯(20セント)・野菜(1ドル)
おやつ:にんじん(50セント)・チーズ一切れ(50セント)
夕 食:いわしの缶詰1/2(89セント)・パスタ(49セント)・トマトソース(16セント)

 このメニューの1日の食費合計500円くらい。700円までいかないのでもう少し何かメニューに加えることができますが、私はここ数日の内にこの参考メニューの量で7日間を過ごさなくてはならなくなるのですが、メニューを見た時点で絶対に足りず、お腹がすいてしょうがなくなるだろう・・・と思ってしまいました。精神的にもいろいろ考えさせられる事があるかもしれません。

 食べ物が豊富にある中で育ってきたため、頭を使って食費を調節し、貧困層の気持ちを理解する経験は貴重かもしれません。食費を1日にどれくらい使っているか考えてみるのも、普段の食生活を見直す1つのきっかけになるかもしれませんね。

1ドル=110-120円で計算してください

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2007年02月14日

Freshman 15神話とは?

 大学入学、就職など生活環境が変わると体重増加・減少など体調に変化が起きると聞いたことがあるかと思います。アメリカでも同じ様な事が言われています。“Freshman 15”(Freshman「フレッシュマン」=主に大学の新入生)という言葉を聞いた事ありますか?私もつい最近、履修中のSeminar in Nutrition Education(栄養教育セミナー)のプレゼンテーションの準備中に知りました。

 Freshman 15というのはアメリカの大学生の間で話題になる「大学入学後に体重が1年間で平均15パウンド(約7.5Kg)増えるという神話」のことを言います。

 栄養教育の教授法を学ぶことを目的とする栄養教育セミナーでは学生が2人1組になって交替で毎週2時間近く講義(Teaching,ティーチングと言います)を行います。教授からの資料を基に興味のある栄養教育の分野を決め、パートナーがマッチング方法で決まります。私が選んだ分野はNutrition Education for College Students(大学生のための栄養教育)でした。カナダ人のクラスメートも同じ分野に興味があり、すぐにパートナーが決まりました。他にも子供のため、両親のための栄養教育、マスメディアと健康情報、料理と栄養教育、小児肥満予防の栄養教育、摂食障害者のための栄養教育などの選択肢がありました。

 私達は今週そのティーチングがありました。準備期間が2週間ほどしかなく大変でした。まず初めに大学生のための栄養教育関連の研究論文を50ページ(参考資料のページを含めず)集めなくてはなりませんでした。大変だったのはただ大学生と栄養に関する研究論文を集めればよいのではなく、50ページのうち半分は栄養教育の介入研究が行われたものと理論が含まれた研究の資料を使用しなくてはならなかったこと。その他は学生の食行動、又健康・食にどういった興味や知識を持つかなどの研究資料を探さなくてはなりませんでした。教授と打ち合わせをして、集めた資料をもとに準備を進めてよいというサインを頂くと、実際にどのように授業を進めていくかパートナーと話し合いを始めました。

どのようにまとめたかというと;

・現在の大学生の健康・食を含めた生活スタイル、どれくらいの人が大学に在学しているか(米国内)

・大学生の栄養・食行動や見解、知識について

・パートナーはカナダ人、私は日本人であることを利点とし、お互いの国の学生の特徴などを少し交えた情報の提供

・大学生と料理に関する情報:レシピはどこから集めてくるか、何を重要視して料理をするか?など

・クラスアクティビティ‐クラスメートに新入生時代の食・健康の体験をアンケート形式で答えてもらい、ディスカッションをする

・Freshman 15神話についての研究論文と実際のクラスメートの体験、意見の交換

・大学生と栄養コミュニケーションチャンネルとは:誰から栄養・食・健康情報を受け取るか?-インターネット?友達?学校?

・論文分析(50ページ集めた資料の中から1つ論文を選んで論文分析をする‐これはクラスメートの課題にもなっていて、講義中に答え合わせのような形で分析を進める)

・大学生のための栄養教育と理論の影響力について?

 授業ではクラスメートが理解しやすいようにパワーポイントを使いました。実際に2時間近く教えるのには本当に体力を必要としました。パートナーはとても思いやりがある人で、前向きな人。「言葉のバリアがあるからこそ、よい機会よ!」と励ましてくれました。しゃべる量は半々。教えるには論文を全てしっかり読んで理解しなくてはならないので、この数週間は頭がTeachingのことでいっぱいでした。実際に教え始めると、クラスメート(23人)からのフィードバックもたくさん返ってくるのでアットホームな雰囲気で進めることができました。この時は教授も学生になります。

 ところで、Freshman 15について話をした時、クラスの半分が体重増加を経験していました。クラスメートの1人は体重が15パウンド以上増え、彼女の友達のほとんども同じ経験をしたそうで、“Freshman 15”ではなく“Freshman 30”ではないかと話していたそうです。それとは反対に15パウンド落としたクラスメートもいました。寮に住んでいて、カフェテリアの食事がいつも同じで脂っこく入学して2ヶ月でまったく受け付けなくなってしまったそう。

 クラスメートのいろいろな経験談も聞くことができ、教えると言う事は本当に楽しいと感じましたが、準備、多くの知識を必要とするものだとつくづく感じました。教授にはこれからのクラスメートのティーチングのよい参考になったと褒めてもらえたのでうれしかったです。

*写真はTeachingで使用したパワーポイントの一部です。ピザの写真は忙しい大学生がレンジで温めるだけで食べれる食品を多く利用していることが多くの論文で取り上げられていたので、参考までに。

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2007年03月01日

フード・スタンプ・チャレンジ ~Food Stamp Challenge~

 今回は以前にお伝えした地域栄養論の課題“The Food Stamp Challenge-フードスタンプチャレンジ”の結果報告です。この課題はアメリカ政府からの無収入・低所得者層への栄養補助プログラムの“Food Stamp Program”を実際に体験することです。食費$35.47(3600円位)で1週間を過ごした後、7日間分の食費の計算、実際に摂取した食品の記述と栄養計算、そして貧困層やアメリカの食糧事情について書かれた論文や新聞記事を読み、その感想と自分の体験談を書いて提出しなくてはなりません。

 今回のチャレンジ前に考えた事、工夫した点を挙げると;

・学期中のため忙しくても1日約$5ドルまでの出費範囲でお腹を満たすにはお腹の空き具合に合わせてカフェやお店に行けないので料理に時間を費やさなくてはならない

・栄養バランスの重要性、夜中まで勉強をしなくてはならないので、空腹すぎては集中力が持たないのでなるべくお腹にたまる物を食べたい

ストレス発散のために料理をするくらい好きなのですが、本当に忙しくて時間がありません。でも今回を機にまた料理の重要性を感じました。

チャレンジ1日前‐買い物‐
 ざっと1週間分のレシピを考え、自宅にある調味料やお茶などをざっと計算し、近所のスーパーマーケットに行きました。ポイントは$35.47“しか使えない”と考えず、$35.47“も使える”と考えて買い物をした事です、気分が違います。購入したものは有機栽培玄米、ブロッコリー、ケール(葉類の一種)、トマト、玉ねぎ、キャベツ、ニンジン、レタス等。カリフラワーなど他の野菜にも惹かれましたが少々値段が高めだったので諦めました。次にファーマーズマーケット(農家から直接買う)に行き、りんごを7つ購入。自宅にある食料品を1週間分で計算し、購入したものを合計したらぎりぎりの$35.32でした。

作り置きメニュー
 朝食用のバナナマフィン、1週間分のキャベツの酢漬け(サワークラウトと言いたいところですが発酵させる時間がないので)、味噌をベースにした野菜のスープ5回分、豆腐のハンバーグ3回分を作り、スープとハンバーグは冷凍しました。

メニュー
 朝食‐全粒粉のトースト1枚にゴマペースト又はバナナマフィン1個、キウイかりんご、紅茶
 昼食‐サンドイッチ、パスタ、ご飯類
 おやつ-フルーツ(りんご又はキウイ)、バナナマフィン(もし朝食に食べなかったら)プレッツェル(ドイツが由来のパンをスナックにしたもの)、レーズンやナッツを少しずつ7日間振り分けて。
 夕食‐パスタ類やご飯類

 上記のメニューに1週間分の野菜を組み合わせました。例えばパスタにレタス、トマト、ツナを混ぜてサラダ風にしたり。

 チャレンジ3日目までは料理や計算をしながら1食1食を楽しんでいましたが、4日目に入ると空腹に耐えられなくなる状態に陥る事が日に数回起こるようになりました。1口食べ始めると気持ちが落ち着いて美味しく頂く事ができ、感謝しなくてはと思うのですが、食べるまでは同じ様な食事の内容を思い出しは「違うものを食べたい・・・」など思ってしまう事もありました。メニューには載せてませんが、玄米に味噌スープなどの生活に飽きてしまった最終日はバナナマフィンを作った時に残った全粒粉と小麦粉でホットケーキを昼食用に作りました。夕食は脂っこいものが食べたくなり、ケールや玉ねぎの残りを細かく刻み、少量の醤油やスパイスで味付けをして天ぷらを作りました。ちなみに7日後に実際に使った食材の金額は$35.16でした。

 学期中なので頭を常に使っている状態+忙しいスケジュールにこの7日間の食生活は体力・精神的に辛く、6日目には勉強する気力と集中力がなくなりました。一般的にお腹が空くとイライラするということは言われていますが、本当に耐えられないようなイライラに襲われたり(これはまだ理性が残っていたので人に当たらず済みましたが)、食べ物の夢を何回も見ました。精神状態は確実に悪かったと思います。

 低所得者層の人達の高脂肪食品や炭水化物(単糖類)食品を多く摂取しがちである事は常に問題になっていますが、こういった食品は安価で一時的に満腹感を得られるため摂取量が多くなる理由がわかります。このような食生活は糖尿病などの疾病や肥満につながる原因と言われているので栄養教育の重要さも同時に感じました。例えばパンを買う時に白いパン(精白された小麦粉)よりも茶色のパン(全粒粉)の方が50‐70セント(60円)高くても健康によく、健康でいられれば高額な医療費の減少にもつながるということを少しづつでいいので低所得者層の人が理解できるようになれるようにがんばって勉強し助けたいと思いました。

 このフードスタンププログラムの受給者の多くは所謂シングルマザーと言われる女性達。仕事も家事も子供の面倒も全て1人でしなくてはなりません。私は7日間の経験のみでしたが、彼らは1ヶ月、半年・・・と続けなくてはならない事を考えると、忙しすぎて健康の事はたとえ頭の片隅にあったとしても、実際に実行する余裕がないのではないかとも思いました。

 もう1つ、この経験を通して思ったことは、バランスのよい食生活を送るための目安として用いられるフードガイドピラミッド(米国:http://www.mypyramid.gov/)に沿った食生活をする事は困難だと言う事。例えば私の年齢、身長、体重を基準としたバランスのとれた1日の理想の食生活は穀物類180gカップ、野菜2.5カップ、果物1.5カップ、乳製品3カップ、肉・魚・豆類約180gを摂取しなくてはなりません。今回のチャレンジではなるべくバランスのとれた食生活を心がけてメニュー作りをしましたが、この理想的な食生活にはほど遠いものがありました。こういった問題も含めて政府や健康に関わるフィールドに人達と消費者を交えた話し合いが必要なのではないかと思います。

 今回の7日間のチャレンジは本当によい経験でした。課題となっていて、提出物があったのでできたのかもしれません。チャレンジ後の次の日にスーパーマーケットに行って、好きなもの、食べたいものを食べれる生活を送れることに感謝の気持ちでいっぱいになりました。人によっては1週間3600円くらいあれば食費として十分だという方もいるかと思いますが、正直、穀物、野菜、肉、魚、豆類をバランスよく料理して食べるのは難しいと思います。またこのチャレンジによって簡単な料理方法をや楽しさを伝えたい思います。

*写真は貴重な味噌スープ1カップ分($1.47=160円位)

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2007年03月09日

フィールドワーク@Yorkville Common Pantry① 

 またまた地域栄養論のクラスの課題から・・・。前回のFood stamp challengeでもお話したようにこのクラスでは貧困、ワーキングプア、農業に重点を置いて学んでいます。今月から2人1組になって40時間のフィールドワーク(ボランティア活動)を行うことになりました。派遣先は希望を出すのですが、第1希望に派遣されるとは限りません。

 私の第1希望は学校給食関連の団体でのボランティアでしたが、決まったのは第2希望だったヨ-クヴィレ・フード・パントリ-Yorkville Food Pantry(YCP)という団体です。今までは実習となると子供達と関わることが多かったので違った経験ができそうなので楽しみです。

 ところで、フードパントリーは低所得者層やホームレスの人達ために食料を無料で配布する所です。マンハッタンにはいくつかこのようなフードパントリーがあります。私が派遣されたYCPパントリーはマンハッタンの東上、イーストハーレムにあります。イーストハーレムは西側のウェストハーレムよりも低所得者層が多く住みます。

 私の派遣先のYCPは1981年にマンハッタンの東側地域のキリスト教会、ユダヤ教堂とボードメンバーのサポートによって貧困撲滅、個人の自立を目的として設立されました。YCPでは1年で約1,250,000食分を無料で配布しています。

 YCPの食料はどこから来るのか?

 主にフードバンク・ニューヨークシティ‐Food Bank For New York Cityです。フードバンクは米国セカンドハーベストのメンバーです。ニューヨーク市のフードバンクは製造業者、卸売業者、小売業者、政府等からの食料を寄付してもらい、それをフードパントリーなどの団体に配布します。フードバンクは1日に250,000食以上をお腹を空かせたニューヨーカー(特に女性と子供、老人、障害者、ワーキングプア)に配布しています。

 YCPの食料配布の日程は?

 木曜朝10時から1時半、金曜12時から3時、土曜朝10時から1時半です。緊急パントリーもあります。これは朝8時半から夜中までYCPに登録していないホームレスがお腹を満すことができるように窓口をオープンしています。

 YCPのメンバーになるには?

 食料配布の受給者になるには家族の人数、仕事の有無、給料、ソーシャルセキュリティナンバー(社会保障番号)などを証明してメンバーにならなくてはなりません。前回紹介したFood Stamp Programより厳しい審査はないので比較的簡単にメンバーになることができます。緊急パントリーの場合はメンバーでなくても食料を受け取る事ができます。緊急パントリーを1回利用すると仮のメンバーカードが渡され、次回からは申請をしなくてはなりません。また、緊急パントリーでは箱や缶の食料ではなくボランティアによって作られたピーナッツバターとジャムのサンドイッチと牛乳等が配布されます。

 メンバーになるとYCPのコンピューターに個人情報が入力され、食料を受け取りに来た日にちなども全て入力されます。受給者は上記の期間(木曜から土曜)の好きな時に来ても食料配布はなく、曜日と時間が指定されます。例えばAさんは木曜の朝10時から11時の間、Bさんは金曜の12時から1時の間にというように。

 どんな食料が配布されるのか?

 数種類のシリアル、脂肪分1%の牛乳又はアーモンドミルク(乳糖不耐症の人ため)、ジュース類(100%や他)、缶スープ、野菜の缶詰(ニンジン、グリーンピース、ジャガイモ、インゲン、コーンなど)、果物の缶詰(洋ナシ、みかんなど)、ピーナッツバター、パスタや米、ラーメンなどの乾物類、マヨネーズや油、クラッカーやクッキー、パン類。野菜はジャガイモやニンジンなど。YCPは新築建物に移る前で、現在の建物は仮のため大きな食料を貯蔵できる冷蔵庫がないため、新鮮な野菜が届いても保存できないので、現在配布できる野菜は腐りにくいもののみ。

 どのように配布されるのか?

 毎週火曜日に食料が届きます。それをボランティアの人達が集まり家族の人数によって食料の数が決まり、袋詰めをしていきます。写真に写っているスマイルマークの袋と袋詰めされた野菜、スマイルマークの袋には食料が入っています。この日の野菜はジャガイモ、ニンジン、トマトでした。トマトは腐りやすいので早い時間の人達に優先的に配りました。

 受給者の人達は入り口でカードを受付に提出し、名前が呼ばれるまで待ちます。早い人は30分も前から並んで待っています。1日約3回の配給時間がありますが、1回の配給人数は100人を超します。

 私の主な仕事は食料を配布する事ですが、立ちっぱなし、大声を張り上げなくてはならない、スペイン語まじりの英語を聞いて理解しなくてはならないので正直とても体力を消耗します。しかし様々な境遇の人達と接することができて嬉しいです。40時間の間にパートナーのクラスメートと受給者のためのクッキングクラスや栄養教育のワークショップをすることになりました。また次回から新しい配布システムを導入するということなので、その様子についてもお知らせしたいと思います。

*写真:英語とスペイン語で書かれたYCPのポスター&配布食料

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日本のセカンドハーベストのウェブサイト:http://www.secondharvestjapan.org/index.php/eng_home
Food Bank New York City
http://www.foodbanknyc.org/index.cfm?objectid=D8A53E0D-C09F-0662-D2822856266C59A2

2007年03月12日

フィールドワーク@Yorkville Common Pantry②   

 前回ご紹介した地域栄養論の課題の1つ、ヨ-クヴィレ・フード・パントリ-Yorkville Food Pantry(YCP)での40時間のフィールドワーク(ボランティア活動)の続きをご紹介します。

 ここのパントリーの従来の食糧配給方法はボランティアが事前に食料を家族の人数分袋詰めして配るのですが、最近新しい食糧配給システムを試験的に行いました。新しいシステムとは受給者がパントリーの方から渡された食料品リストに沿って棚から自ら食料を手に取り、袋に入れていきます。食料品リストはMenu 1(家族1‐2人用),2(家族3-4人用),3(5-6人用)の3種類に分かれていて、英語版とスペイン語版があります。家族1-2人分のMenu1を例にあげてみると;

•ジュース: 小さなボトル3つ
•シリアル: 1箱
•ミルクシェイク(オレンジ味): 2缶
•牛乳(脂肪1%)小さなパック3つ又はアーモンドミルク大1パック
•野菜の缶詰: 2缶‐ニンジン、グリーンピース、コーン、ミックスベジタブル、インゲン、ジャガイモなどから選べる
•ひよこ豆缶詰: 2缶
•果物の缶詰: 1缶(300g~400g)‐オレンジ又は洋ナシ
•鮭の缶詰2缶又はツナの缶詰3缶
•スパゲティーソース: 1ビン(680g)
•スパゲティ又はマカロニ: 1袋500g
•野菜:1袋‐トマト、ジャガイモ、又はニンジン
•ベーグル(パン): 1バッグ(5-6個)
•4雑品‐マヨネーズ大1ビンと油大1ビンは4雑品に辺る。他にグラノーラバーやカップラーメン(インスタントラーメン)は1つ1雑品、チョコレートクッキー1箱は2雑品と換算される。マヨネーズ又は油を選べば4雑品分なので他のものは選べない。もしカップラーメン2袋を選んだらグラノーラバー2つ又はクッキー1箱が選べる。

 受給者は食料を袋に入れ終わると、ボランティアや働いている係りの人からきちんと数通り受け取ったか、指定された食料か(Menuによって受け取れる食料が違うため)どうかチェックを受けます。

 受給者の中には字が読めない、計算ができない、どの食料品だか理解できないなどという人も多くいるので、ボランティアの私達と一緒に食料を1つ1つ入れていかなければなりません。英語が話せずスペイン語のみの受給者も多いので、ジェスチャーや簡単なスペイン語を使ったり、声を張り上げたりと数時間のボランティアとは言えども体力を必要とします。

 実際に一緒に食品を選んでいると、どんな食生活をしているのか見えてきました。リストに野菜の缶詰や野菜と書いてあっても食べないのでいらないと言う人、野菜の缶詰の選択がいくつかあってもコーンのみを選択、パスタをゆでて塩と油だけが好きな人など。ひよこ豆の缶詰を嫌う人が特に多かったです。理由はどのように食べていいかわからないとのことだったのでサラダにしたり、ゆでたパスタと炒めたりしたらどう?などのアドバイスをしてみました。

 新しいシステムは時間がかかるので、袋詰めされた食料を貰うだけの方が簡単で早いため、文句を言う人も多くいました。しかしほとんどの人が一生懸命Menuを読み理解しようとしていたので、とても嬉しくなりました。時間のかかるシステムですが、食料品や調理方法の説明など受給者の人達とコミュニケーションが取れる、食料品を実際に目で見て手に取る事ができるので、このシステムの方が受給者の食生活や自立した生活の向上につながるのではないかと思います。

 新しいシステムが導入されなくても、受給者の喜んで食料を持って帰る姿をみると、とても微笑ましいです。フードパントリーの役割はとても大きいと思います。これからまだまだボランティア活動が続くので新しい発見や出会いが待ち受けていると思うと楽しみです。

*写真Menu(英語版&スペイン語版)、食料配布開始時間を待つ受給者の人達。一時間の配給時間の間に100人以上が訪れます。

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2008年01月25日

春学期が始まりました ~Spring 2008~

 今週から春学期が始まりました。今学期は3科目を履修するのですが、登録栄養士の受験資格を得るためのインターンシップも始まります。3科目とは栄養カウンセリング方法を学ぶ(Nutritional Counseling), 現在の栄養関係の文献や研究を分析するクラス(Analysis current literature and research nutrition),と栄養士インターンシップについて学ぶクラス(Dietetic Internship Module I)です。

 12ヶ月間のインターンシップは3つのパートに分かれています。1月後半から5月前半は“Community practice”でエイズ患者をサポートするセンターなど、病院を含めて専門の分野の場所で主に栄養教育をします。5月半ばから7月までは“ Food Service practice,”で食品業界、学校のカフェテリアなどで経験を積みます。最後の“Clinical practice”は臨床経験をするために病院で働きます。このインターンではお金を頂くことはできません。こちらがお金を払って、多くの経験と実践を積み、スーパーバイザーからアドバイスを頂きます。このインターンシップが終わると国家試験を受けて合格すれば、晴れて米国登録栄養士の免許がもらえます。コロンビア大学の栄養士インターンシップのテスト合格者率が97%と平均の88%をはるかに上回っていて先生からは絶対にパスさせて見せるわと励ましの言葉を頂きましたが、かなりのプレッシャーです。

 来週から始まるCommunity practiceの期間中に3つの場所で1ヶ月ずつ経験を積みます。先生から渡されるリストの中から行きたい場所は5つ選び、その中から3つが選ばれます。全ての希望が通るのは難しいですが、最初の2つは通りました。3つ目は通らなく、5つめの希望先が3つの内の1つになりました。

 2月はブルックリンにある腎臓透析センターに行きます。3月はマンハッタンの病院の雇用者へのウェルネスプログラムを管理するためのセンターへ、そして4月から5月までは摂食障害を管理するセンターへ行く予定です。1週間に20時間で、3ヶ月で300時間働くことになります。先方の予定がうまく組めず、ブルックリンの腎臓透析センターでは80時間しか働くことができないので、来週1週間はコロンビア大学のウェルネスプログラムで働きます。

 実践が大きく関わってくるので、今まで学んできたことを活かせる時です。前回、小豆が腎臓によいという記事をご紹介しましたが、腎臓に興味があるので、腎臓透析センターでの経験が楽しみなのですが、センターの私のスーパーバイザーになる方から腎臓に関する質問が30問近く届き、聞いた事がない言葉などが並び、腎臓病の症状もとくに深く追求されて質問がされているのを見た時には少し不安になりました。また彼女から「あなたにとってとてもチャレンジな経験になると思うけれど、本当に素晴らしく楽しい経験にもなりますよ」というメッセージを受け取りました。もっとラクなのにしておけばよかったと思いましたが、厳しいくらいの方が私にとってよいことなので、頑張りたいと思います。

 これからはインターンシップについて紹介することが多くなりそうです。楽しみにしていてくださいね!

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2008年02月22日

栄養カウンセリング <Nutritional Counseling>

 今学期はインターンシップに加えて3科目授業を履修していますが、その中の栄養カウンセリングのクラスの内容や教科書が現在のインターンシップにとても役立つことを最近発見しました。

 最近は患者さんと話す機会が多く、24時間思い出し法の他に患者さんの健康や生活に関する悩みや相談なども聞いてアセスメント記録として残しておかなければなりません。

 人とコミュニケーションを取るのは好きな方なのですが、カウンセリングや患者さんの健康の改善に向けて話す際にはコツが必要で回数を重ねることが大事だと感じます。以下の3つは患者さんと話すときに困難になることが多い事です。

1.よく話してくれる患者さんと話すときには時間制限をしっかりしないといけないこと。

2.患者さんの体調や症状だけではなく、生活環境、経済状況についても考慮しながら話さなければならないこと。

3.腎臓透析患者の食事療法はとても厳格なため、患者さんが正直に何を食べているかなどをしっかり聞き分けなくてはならないこと。

 3つの中でも特に1番の時間制限を決めて話すことに難しさを感じています。1回の透析が完了するまでに約4時間かかるため、患者さんはテレビを観る、音楽を聴くことはできますが、退屈してしまう人が多いため、話しをしに行くととても喜んでくれる患者さんが多いです。

 先日とても話好きな患者さんとの会話に45分ほどかけてしまいました。他の患者さんとはだいたい10分から15分ほどなのですが。患者さんの食欲の様子や体調などを聞いていくうちに話が反れてサイクリングが大好きだった事などを永遠と気がついたら私が聞く側になっていました。思い出を嬉しそうに、活き活きと話してくれるので、話を断ち切ることができませんでした。しかしこのままいくと終わらないと感じたので、「次の患者さんと話さなくてはならないので・・・」と言うと、「聞いてくれてありがとう」と言ってもらえ、次に移れたのでよかったのですが、患者さんを傷つけないように話を終わらすのはとても難しいです。

 指導者にこのことを話すと「慣れてきて、同じ患者さんと何回も接していれば、いつ話しを区切ればよいかわかるようになるわ」とアドバイスをいただいたのですが、その後、授業のカウンセリングで使っているMolly Kellogg 著のCounseling Tips for Nutrition Therapists-Practice Workbook vol.1の中にある時間制限についてのアドバイスを調べてみました。ここでは患者ではなくクライアントと呼びます。


Tip 1: セッションの始め又は電話予約の時点で予想時間を決めてクライアントに伝える。

Tip 2: 見える位置にクライアント用と自分用の時計を置いておく。

Tip 3: もしクライアントが遅れてきたら、「申し訳ないけれど、今日はこれくらいしか時間が残っていないから」と伝える。もし自分にその日の予定に余裕があり、快くクライアントに予定通りの時間を与えるとしたら「いつもそうではないということ」を伝える。

Tip 4: セッションの途中で必ず時間について述べる。「あと10分ほど時間があるけれど、あなたにとって必要なことは話せている?」と聞く。特に時間を強いてもカウンセリングを続けたがるクライアントにはとても重要なTipです。時には料金の話をする、次回のセッションの話を持ち出す、又は玄関まで一緒に歩くこともしなくてはならないかもしれません。

Tip 5: もし自宅がオフィスなら、玄関にオフィスだというサインを出すこと、言葉を使ってセッション時間を伝えるなどの工夫をする。

Tip 6: クライアントの中には共感の言葉「ここでセッションを終わらせるのは申し訳ないのですが・・・」「今の気持ちを次回まで抑えておくのは難しいとは思いますが、変化はゆっくりと現れることを覚えていてください」などをかけるとこれらの言葉に答えてくれるでしょう。

Tip 7: 料金を取りにくかったら、初めからポリシーを決めておくこと。

Tip 8: 次回も同じトピックを取り上げることを約束する。そしてそれについてノートを残しておく。

Tip 9: セッション時間が終わる10分前にクライアントの計画がきちんと話せたかどうか確認する。

Tip 10: セッションが終わり、自分自身で上記に上げたTipsが行えたかどうか思い出すのが難しい場合は同僚や上司に助言をもらう。


 このTipsに沿ってさっそく試してみました。聞きたいことがきちんと聞けて、患者さんとの会話もスムーズになったような気がします。慣れるまで大変ですが、マニュアルに沿って学び、実践することは大事ですね。

* 写真は授業で使用しているテキスト、“Conviction” と “Confidence” と書いてある用紙はお医者さんや医療従事者の信念度と自信(確信)度を測る時に使用します。患者の問題行動を変えることに自信がある、信念があるほど、数値が上がります。

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2008年04月04日

学校内で健康情報を提供するヘルス・フェアat TC-CU

 今週の木曜日に学校内でヘルス・フェアが行われました。(ちなみに”at TC-CU”とはコロンビア大学教育大学院の略です)。このイベントの目的は生徒や学校で働く人に健康情報を提供し、知識と意識を高めてもらうこと。

 場所はカフェテリアの一部を使って約20の団体が参加しました。参加団体は以前にもご紹介した自然志向のシリアルやグラノーラで有名な会社Kashi、スポーツドリンクのVitamin Water、100%野菜と果物のジュースNaked Juice, ナチュラル・フルーツ・スパークリングウォーターのIzze、学校のカフェテリアからは3種類の全粒穀物を使ったレシピで料理を提供、食品会社がCheeriosなどメジャーなシリアルやグラノーラバーを無料で配る、Shapeという若い女性に人気のヘルシー系(どちらかというと、夏までにビキニの似合う体型になる!という系)の雑誌からはヨガマット一枚、エクササイズビデオ数枚が寄付され、コロンビア大学前に来るファーマーズマーケットをサポートする団体から料理実演と資料提供、カイロプラクティック、Fuseというメリーランド州からきた栄養教育プログラムを提供する会社から情報提供、コロンビア大学病院の癌研究所、糖尿病センター、ヨガセンター(無料で体の波動をチェックしてくれる)、コロンビア大学のジムセンター、そして私達、栄養教育学プログラムの学生の食、栄養、健康の情報提供。とにかく盛りだくさん・・・・

 私のプログラムからは現在、登録栄養士のためのインターンシップをしている学生がヘルス・フェアにプレゼンテーターとして参加しました。インターンシップは別々の場所でしているのですが、週一回授業があり、そこで皆と意見や経験をシェアします。週一回しか会わなくても、こういうイベントを機会にとても仲良くなれるのでとても嬉しいです。

 クラスの中で4つのグループに分かれて、各グループテーマを決めました。各グループがポスタープレゼンテーションとスナック提供をします。

 私のグループは学校のカフェテリア、スターバックス・カフェ、自動販売機からのヘルシーチョイスの仕方、学校周辺のレストラン、カフェ情報を提供しました。スナックはNatural Valleyのグラノーラ・バー3種類。他のグループは「水分摂取と運動について+カットしたバナナにピーナッツバターを添えたもの」、「健康によい食生活をするための買い物のヒント+Trail Mixと言ってアーモンドなどのナッツにレーズン、クランベリー、シリアルなどを混ぜて小さなバッグに詰めた栄養価の高いスナック」、「流行のダイエットの嘘・本当について+オーガニック・シリアル、ヘルシー系クラッカー」でした。

 私のグループはとにかく学校内の販売機とカフェテリア、校内のスターバックスで売られている商品を細かくチェックして栄養分析をしました。学校の周りにある数多くのレストランやカフェの情報、メニューを集めてきて地図を作りました。調べれば調べるほど、学校内外での新しい食べ物情報を得ることができて楽しかったです。学校のカフェテリアのジュースやスナック類以外は全て手作りでクッキーやマフィンまでも添加物なしで作っていることも知りました。

 どのブースも試食や試飲ができ、マッサージを体験できて多くの人に喜ばれました。私がもっとも気に入ったのはコロンビア大学のジムでバイトをする学生のマッサージ。とても痛かったのですが、肩や腰のツボをきちんと押さえてくれて、終わった後はすっきり。友人たちにも好評でした。

 このフェアによって多くの人に少しでも健康や食への意識を高めてもらえたら嬉しいです。

http://www.kashi.com/
http://www.naturevalley.com/Products2.htm
http://www.glaceau.com/
http://www.nakedjuice.com/#Homepage
http://www.fritolay.com/fl/flstore/cgi-bin/Nutrition_ProdID_552313.htm
http://www.minemart.co.jp/softdrink/izze/izzeTop.do
http://www.shape.com/

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2008年04月16日

Baum Forum ~School Food and Community~

 毎年4月に2日間、私の学校の栄養教育プログラムとBaum Forumと言って食と農業を課題に健康や食のシステムなどをテーマに会議やセミナーを定期的に開催するプログラムが共同でカンファレンス(会議)を行います。先週の金曜・土曜に第3回目が行われました。

 今年のテーマは「学校内の食とコミュニティー」について。昨年は「学校、食、ガーデニングを通して健康的な未来を築きあげよう」というテーマでした。私は昨年と同様、クラスの一環でボランティアをしました。

 この会議には約32のグループが参加しました。内容はニューヨーク、又は近郊で採れる食料を使った料理実演、学校の庭での作物栽培について、各地域の子供との栄養教育について、農家の人が行う子供たちへの食教育、政府関連のワークショップでは小児肥満予防対策について話し合いが行われるなどとにかく話題は盛りだくさんでした。

 私もいくつかワークショップに参加しましたが、中でも私が以前から興味を持っていたクリントン財団(前大統領)と米国心臓協会が共同で小児肥満予防に取り組む団体「Alliance for Healthier Generation」がワークショップを開催してくれたのがとてもうれしかったです。これについては次回ご紹介します。

 他に面白かったのはセサミストリートのプロダクションが来て、子供たちに歌や人形で栄養教育をする内容を公開してくれました。

 また「Two Angry Mom」(2人の怒っているママ)というコネチカット州にあるお気に入りの団体も参加しました。発起人のエイミーさんとスーザンさんが自分たちの子供が学校で栄養価の低い給食を食べている現状を知り、ショックを受けて全米中のお母さん達(お父さん達又はケアしている人)に声をかけて学校給食の内容改善を求めて始めました。2人は全米の学校を周り学校給食の様子や学校給食に関わる食品産業にインタービューした時の様子、スクールガーデンなどのフィルムを取り続け、学校給食改善を中心に政府(特にUSDA‐米国農務省)、栄養教育者、学校の先生や食業界に訴え続けています。問題提起先は学校の地区ごと、町や市、州など、場所によって違うそうです。以前この団体に日本の給食について記事を書かせていただいたのですが、参加者がどんどん増えていて、影響力のすごさに驚きました。

 メインの土曜には昼食が出るのですが、それも素材と調理法をこだわったメニュー。昨年までは紙皿とプラスチックナイフを使っていましたが、今年からは環境のことを考えて陶器のお皿にシルバーのナイフにフォークを使用しました。メニューはグリーンサラダ、マッシュルームのスープ、グリル野菜のサンドイッチ、ターキーとクランベリーソースのサンドイッチ、数種類のパスタ、アジア風ヌードル、チーズ、ニューヨーク州の農家からのりんご、添加物なしのクッキー、ヨーグルト。私はターキーのサンドイッチとサラダ、りんご、オートミールをランチにしました。

 会議の最後にはティーンエージャーの農業体験と食に関する考えについて発表会があり、その後はオーガニックワインとスナックで閉会しました。

 一定の時間に4つのワークショップが行われるので、参加したいワークショップが二つ重なっていると、半分ずつ参加するか、どちらかをあきらめなくてはならないのですが、今回はうまく予定が組めて、興味があるものに参加できました。少しは知識が増えたといいのですが・・・


Baum Forum
http://www.baumforum.org/
*写真は会議のパンフレット、おいしそうに見えないのですが、ターキーサンドイッチ、スナックに配られるカットされたにんじんの袋詰め、農家直送のりんご。

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2008年08月18日

食、健康そして環境について考える

 8月9日の土曜日から5日間に渡り行われた「Rethinking Food, Health, and the Environment: Making Learning Connections(食、健康、環境の繋がりを考え直す)」という学会のお手伝いをしました。

 この学会の目的はカリフォルニア州バークレー市にあるThe Center for Ecoliteracy:CEL(エコリテラシー・センター)とコロンビア大学教育大学院の栄養教育プログラムが共同で学校やコミュニティに所属する教育者、環境活動者、親などを対象にヘルシーな学校給食改革や学校庭園、栄養・食教育のカリキュラムの進め方を指導することで、7月の終わりにカリフォルニア、そして今回はニューヨークで行われました。

 アメリカ中から参加者が集まり、ニューヨーク会場の時にはアメリカを真ん中で割って東側の州から約30名集まりました。またカナダ、ブラジル、イスラエルからの参加者もいました。2名から4名ほどのグループでの参加者が多かったです。ニューヨーク市近郊からの参加者以外はコロンビア大学のゲストハウスに滞在しました。日程は5日間びっちり詰まっていて、朝8時から始まる朝食から5時まで行われるカリキュラムに全員参加しました。

 5日間のスケジュールの午前中はニューヨーク市保健社会福祉省から代表者が学校給食の改善対策についての発表、栄養教育プログラム教授のイザベル先生の栄養教育プログラム開発の研究発表などに当てられました。午後は用意された2つのワークショップ(学校栄養教育、又はカリキュラム(栄養、科学教育のカリキュラムの進め方))の内、興味のある方に参加します。それと同時に2~4人が組んでチームを作り、自分たちで課題(例:環境問題を重視した学校作りや学校庭園構築計画など)を作り、最終日に行われる発表会までチームワークを行います。

 私はカリキュラムのワークショップの手伝いを行いました。このワークショップは以前に私がパートタイムで働いていた時にご紹介した、LiFE(Linking Food and the Environment)プログラム(学内の食と環境センター)から出版された”Growing Foods (小学4~6年生対象:植物、野菜の成長過程を学ぶ),” “Farm to Table(小学5~6年生対象、:農場から食卓にあがるまでの食べ物製造過程などを学ぶ),” and “Choice, Control and Change(小学6年生、中学1~2年生対象:何を、どのように選択し健康な体を作り、また食生活を送るかを学ぶ)” を使いながら参加者(主に先生が多かったです)に教授法を教え、コロンビア大学の栄養教育プログラムの研究結果や経験も伝えながら行われました。やはり5日間という集中講座に出席するだけあり、参加者はとても真剣に取り組んでいました。

 3日目に行われたフィールドトリップではユニオンスクエアで開かれるファーマーズマーケットへ行き、その後はチェルシー地区にある公立校の学校庭園プロジェクトを訪れました。それについては次回ご紹介しますね。

*写真はチームワークやプレゼンテーションの光景


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(壁に3枚ポスターが貼ってあるのですが、テキストの表紙)、

The Center for Food and Environment,
Teachers College Columbia University
http://www.tc.edu/life/index.html
Growing Foodsのテキストはここから購入できます。
http://www.gardeningwithkids.org/11-3300.html
テキストの内容・説明
Growing Foods
http://www.tc.edu/life/growingfoods.html
Farm to Table
http://www.tc.edu/life/farmtotable.html
Choice, Control, and Change
http://www.tc.edu/life/choice.html

屋上スクールガーデンプロジェクト <フィールドトリップ>

 今回は前回の学会(集中講座)の続きをご紹介します。3日目の午前中はフィールドトリップが行われました。最初はユニオンスクエアのファーマーズマーケットへ。ユニオンスクエアのインフォメーションセンターのガイドの人から説明を受け、その後は個人で各店舗めぐり。大都会の真ん中に新鮮な色とりどりの夏野菜が多く並んでいるのを見て、みんな喜んでいました。色や形の違うトマトを購入し、味見をしました。どれもおいしかったです。

 ファーマーズマーケットの一角にスクールバスを逆さにしてできた手作りガーデン”The Who Farm – the white house organic garden project”が開かれていました。スクールバスを逆さにして、トップがガーデンになっていました。

 ファーマーズマーケットの後、チェルシー地区にある公立幼稚園、小学校(PS41)で行われている”Greenroof Environmental Literacy Laboratory (gell) – 屋上グリーン環境教育実験室プロジェクト”を訪問しました。ニューヨーク市のサイエンス教育の一環の屋上のグリーン化プロジェクトでもあり、子供たちに都会の中で植物を育て、環境にやさしい街づくりを提供するため、学んでもらうために作られました。このプロジェクトに参加するのはほとんどボランティアの親たちです。子供たちの未来のため、地球環境を守るために少しでもできることがあればと積極的に活動する姿に感動してしまいました。

 学校の裏庭にある小さな庭園と屋上を見学しました。屋上はまだ何も構築されていなく、これから少しずつ植物を植えていくそうです。温室も建てられるそうです。

 このフィールドトリップはとても好評でした。都会に住んでいても環境にやさしい街づくりは十分可能で、環境教育がとても大事だということを実感しました。半日緑に触れることができて楽しかったです。

*写真はオーガニックファームプロジェクトに使われているスクールバス、色とりどりのトマト、ユニオンスクエアのファーマーズマーケットのガイド、学校の庭園と屋上の様子。

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スクールバス:オーガニックファームプロジェクト
http://www.thewhofarm.org/TheWhoFarm/Home.html
屋上グリーン環境教育実験室
http://www.ps41.org/Media/pdfs/GELL_flyer_v3.0.pdf

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