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2003年11月 アーカイブ

2003年11月02日

許せよ、さらば救われん

 メドラインプラスの記事によれば、許すことは本人の健康に良いそうだ。

 少し前には、性急、短気、敵意が高血圧になる危険因子だという記事もあった。

 気分の落ち込みで免疫力が低下というのもあった。

 とりあえず、本人の脳神経系の活動が実際にあるわけで、神経の活動というのは、純粋に電気的なもののように多くの人は思っているかもしれないが、神経末端では、エピネフリンやアセチルコリンのような化学物質が放出されることで、実際の変化が起こるのである。こういう化学物質による情報伝達は、男性になるために精巣から放出される性ホルモンや大きくなるために視床下部から放出される成長ホルモンとなんの違いもない。俗に火事場のクソ力といわれるものは、副腎髄質から放出されるエピネフリンそのものである(関係ないが、タバコに含まれるニコチンは、アセチルコリンの働きを邪魔する作用がある)。

 このように考えていけば、気分が体調を左右するということに謎はない。ただ、その仕組みがよくわかっていないだけだ。

 でも祈りに効果がないというBBCのニュースは、まったくのナンセンスである。

 スピリチュアルヒーリングがどうこういうのもまったくのナンセンスだ。この日本語解説を書かれた先生は、栄養疫学の分野では有名な方だが、ご自身の著書で、RCTによる祈りの効果の実験に、一定の評価を与えておられる。単にウケを狙ったパフォーマンスなのだろうか。

 わたしの見解は以前にこのblogに書いた。

 代替医療には漢方やアーユルヴェーダ、西欧のハーブなども含まれるので、意味があるとは思うが、どうして手かざし療法や祈りにいってしまうのかは、よく理解できない部分がある。

 今の医学を補うものとして宗教が入り込むのは、ある種の余裕とも考えられる。昔と違って、現代医学は、決して占星術やもっと純粋な宗教にさえも侵される危険がないほど確立している。征服者が被征服者を取り込もうとするのは自然の掟というわけだ。

 でも、それは思い上がりというものだろう。EBMなんてお題目を唱えなければならない程度の医学に、宗教を取り込めるほどのふところがあるとは思えない。征服といってもせいぜい反乱民を鎮圧した坂上田村麻呂ではないか。

 それにしても、いちばんやるせない(許せないではない)のは、そういう論文を採用してしまう編集者、査読者たちの存在だ。もちろんホメオパシーだって、種の中の遠隔作用(遠くでネズミがある行為をなしとげると、同じ種のネズミは世界中どこにいても、以後その行為を以前より達成しやすくなる)だって、ユリゲラーだって、一応真面目に考える必要はある(それが科学だ)が、それをしてはいけない領域はあるだろう。そうでなければ、クローン人間に反対する理由はどこにもなくなってしまう。

 違うだろうか?

2003年11月03日

馬兜鈴酸中藥



台湾厚生省は、馬兜鈴酸中藥を含む漢方薬に腎臓毒性及び発がん性があるとして、全面的に発売禁止にしたもよう。元記事「毒害不要來 衛署緊急決定含馬兜鈴酸中藥及製劑全面禁用」はこちら。日本語機械翻訳版はこちら


2003年11月04日

ワインと温暖化

 ユーレカ・アラートのニュースによると、地球の温暖化のせいで、ワインの品質が年々悪くなっているらしい。

 米国ワシントン州シアトルにおいて11月3日(月)に開催された地質学会年次大会での南オレゴン大学グレゴリー・ジョーンズらの発表によると、世界27のトップワイン生産地域の温度変化、および過去の50年間のワインの品質変化は、すでに温度上昇が極上品の品質に衝撃を与えていたことを示唆しているらしい。そして、次の50年、これら同じワイン地域の気候モデリングから、さらに2℃の温度上昇による更なる影響が予測される。

 その結果、今後2,30年の間に、管理方法を変えたり、品種を変えたりするなど気候の変化に順応していかなければ、今の高級ワインは滅びてしまうだろう、ということである。

2003年11月05日

リコペン



 ユーレカ・アラートの記事によれば、米国立がん研究所報の11月5日号にリコペンに関する動物実験の結果が報じられている。


 リコペンは、トマトに含まれる主要なカロテノイドのひとつで、赤い色をしている。トマトが赤いのはそのせいだ。


 さて、リコペンは疫学的な研究から、人間の前立腺がんを抑える働きがあるといわれてきた。今回の研究はそれを完全に否定するものではない。


 イリノイ大学とオハイオ州立大学の研究チームは、ねずみのえさにリコペンを加えた群と、トマト全粒紛を加えた群を、どちらも加えなかった群と比較した。ねずみにはあらかじめ発がん物質を与えて前立腺がんが高い頻度で起こるようにしてあった。


 実験の結果、リコペンを加えた群でも、有意ではないが前立腺がんの発生率が低下した。しかし、トマトの全粒紛を食べたねずみの群では、それ以上にがんの発生が抑えられた。また、興味深いことに、食事量を制限されたねずみでは、さらに大きくがんの発生が抑制された。


 というわけで、皆さんトマトを食べましょうということになる(実際著者らはインタビューに答えてそう言っている)。またサプリメントばかり摂るのはいかがなものか、という意見を支持する研究結果がまたひとつ増えたということでもある。


 でもこの実験は新鮮な野菜の効果を見ているわけではない。粉になったものでいいわけだから、これからアメリカでは「ホール・トマト・サプリ」とかがはやるかもしれません(うそ)。


2003年11月06日

満腹なのにまだ食べられるのはなぜか

 画像神経科学ウェルカム・デパートメント 機能画像化ラボ(Functional Imaging Laboratory)のゴットフライドらによる、食欲のメカニズムにヒントを与える論文(サイエンス301巻に掲載)を紹介します。

 デザートは別腹という俗信(?)を実証するものとして話題になった論文の解説です。そういえば、海外でもそういう風に扱われていました。あれは日本人だけの特異的な現象ではなかったんですね。

2003年11月07日

リスベラトロールとサーチュイン・ファミリー

 リスベラトロール(resveratrol)とサーチュイン(sirtuin)・ファミリーというのは、ユーレカ・アラートに載ったウィスター研究所(もしかしてあのウィスター?)発の記事にでてきた低カロリー・ダイエットと長寿の関係を結ぶ最近注目の生体分子である。

 リスベラトロールは、少し前に取り上げたブドウの皮に含まれる成分(したがって赤ワインにも含まれるというわけ。白ワインじゃダメ)だが、9月に英国の科学雑誌Natureに、このリスベラトロールが酵母の寿命(平均寿命ということだろう)を70%以上も延長するという論文(PubMedの要約)が掲載されて話題を呼んだ。

 サーチュイン・ファミリーというのはその論文にも出てくる、NAD依存性の酵素ファミリーで、細菌からヒトまで広く分布している。リスベラトロールは、酵母菌のサーチュイン・ファミリーの酵素であるSir2というNAD依存性脱アセチル酵素の活性を増加させる働きがあり、それで寿命が延びるのではないかということらしい。このリスベラトロールの効果は、カロリー制限をしたときにSir2が活性化されるメカニズムとよく似ているらしい。

 寿命を延ばす酵素といえば、先月にはアシュケナージの長寿家系を調べたJAMAの論文もあった。こちらは、コレステリル・エステル転移たんぱく質(cholesteryl ester transfer protein, CETP) の405番目のアミノ酸イソロイシンがバリンに変異したというもの(I405V)だ。

 ちなみに、日本では、最近、世界最高齢だった本郷かまとさん116歳が、10月31日に亡くなったが、次の最高齢者も日本人で、広島県在住の川手ミトヨさん114歳である。男性も中願寺雄吉さんが114歳が9月30日に亡くなった後を次いで、中村Kameni(日本語表記がわかりませんでした)さん108歳が世界最高齢だそうである。

2003年11月09日

対処行動



 ユーレカ・アラートの最近の記事によれば、対処行動(coping behaviors)は少なくとも3つのX染色体遺伝子に関係しているという。だから、女性は、両親の対処行動を受け継げるのに、男性は母親のそれしか受け継ぐことができない。ただし、今回わかったのはネズミの場合だ。


 ちなみに、対処行動というのは、ストレスを解消するするためにとる行動のことだ。出典は『哺乳類遺伝学誌』の11月号に掲載された米国ノースウエスタン大学の研究ということだが、このMammalian Geneticsという雑誌をどうしてもネット上に見つけることができなかった。


2003年11月11日

イチョウ葉エキスで記憶改善

 学会発表では、よくあるんですが。

2003年11月12日

母は強し

 ネズミの実験であることを、あらかじめお断りしておくが、出産を経ることで女性はストレスに対する抵抗性が増すという。

 ユーレカ・アラートの記事。神経科学会2003年度学術集会で発表された。

2003年11月13日

癒しパワーで健康ゲットだぜぃ!



という感じのちょっとあやしいかもしれない研究でも、NIHのグラント取ってしまうアメリカっていったい…?!


 日本人がみんなこんなだと思われたくないな。霊気って知らなかったけど。ググってみると、やはり怪しげなサイトがあとからあとから、でるわでるわ、で、たとえばこのページによれば、海軍も研究していたという、けっこう由緒正しい、というか歴史のある技ではあるわけですね。わたしの勉強不足でした。


 祈りの研究は断罪するくせに、霊気は良いのかという疑問があるかもしれないが、方法論的には、霊気は宗教ではなくて神秘的な宇宙のエネルギーだからそれをEBMしちゃっても何の問題もない、というのがわたしの見解。宗教的な祈りとの違いは微妙かもしれないが。


 でも、方法論的に間違いではないというのと、それがイカサマではないというのはまったく別問題。イカサマかどうかについての意見は、差し控えさせていただく。


 (最近、Xoopsと申請書でまたちょっと手抜きな感じの今日この頃…)


2003年11月14日

アスピリン

 アスピリンはドイツの製薬会社バイエルが発明したのだとばかり思っていたが、12日付のYahoo!フランスのニュース(日訳)によれば、ストラスブール生まれの化学者、シャルル・フレデリク・ジェラール(注1)が1853年11月にはじめてアセチルサリチル酸の合成に成功したのだという。

 もとは、陣痛を抑えるために処方された白ヤナギの樹皮の鎮痛成分であるサリチル酸が出発点であるという(正確ではないかもしれない、きちんと調べてはいない)。

 これを記念して、ルイ・パスツール大学の学長、ベルナール・カリエールが、同学理学部の植物園に、11月12日11時30分に白ヤナギを植える式典があるというのがニュース。

 ただ、アスピリンを最初に工業化したのはやはりバイエルで正しく、1899年に、とのこと。

注1:読み方は正確ではないがフランス風にした。ドイツのカールスルーエ工科大学に入学しているし、姓は明らかにドイツのものだが、当時はドーデの『最後の授業』より前の時期でフランス領だったと思われるので。それ以前のだいぶ前、おそらく18世紀に、ゲーテはシュトラスブルク大学に学んだという。ということは、そこはドイツ領だったということ? ストラスブールはとてもきれいな町である。フランス人とドイツ人が領有権を争ったというのもうなずけるような、住んでみたい町のひとつだ。

2003年11月16日

大豆サプリの副作用



 英国ニュー・サイエンティスト誌サイトの14日付のニュースによると、大豆のサプリメントには女性の性欲を減退させるという副作用があるという。


 ネズミでの実験だが、最大70%も減退させるというのだからただ事ではない。これも学会発表だ。動物実験の学会発表ほど、慎重に聞いておかなければならないものはない。


 でも、ひょっとして、これぞ大和撫子の秘密だったりして。:)


バイリンガル



 さらにこれも神経科学会2003からのニュースだが、バイリンガルに育つとモノリンガルに育つよりスマートになるそうだ。


 この「よりスマート」"smarter"のニュアンスはよくわからないが、利発で聡明ということだろうか。バイリンガルのだれかに聞いてみよう。


2003年11月17日

閑話休題

 これは、だいぶ前に人づてに聞いた話で、わたしは業界のことをよく知らないので、誰の発言だったのかもわからないのだが、特定保健用食品の安全性試験は無意味だといった有名な先生がいるそうで、その理由を聞いたところ、食品だから、と答えたという。

 でも、これではあまりにもできすぎているので、たぶん、脚色が入っていると思う。

 長期的な影響をみれば、脂肪の中には飽和脂肪酸やトランス脂肪酸など明らかに慢性毒性を有していると思える種類の脂肪酸が存在している。ただしその影響は極めて微弱だ。一年や二年食べ続けても影響が出るかどうかわからないくらいのものでしかない。でも安全性という観点からいえば慢性毒性があるということになるだろう。共役リノール酸(CLA)のように短期の亜急性毒性(インスリン抵抗性の発現)といえるような毒性を有している脂肪酸も知られている。

 およそ物質として存在しているものである限り安全性の概念は常にある。食品も例外ではない、というのは基本的なことであって、特定保健用食品の認可にはもちろん安全性試験が大きな比重を占めている。

 ただし、上に書いたようなことは、あくまでも基本的には、ということであり、食品というものは特定の成分だけを抽出したり濃縮したようなかなり人工的なものをのぞけば、現実にはいくら食べても安全なものであるというのが普通の認識であろうし、わたし自身もそう思う。

 多分最初に書いた発言者には、特定保健用食品が、まさに「特定の成分だけを抽出したり濃縮したようなかなり人工的なもの」だという認識がなかったのだと思う。だが、特定保健用食品は、まさにそのようなものなのだ。

 誤解のないようにいえば、健康食品はみな、「まさにそのような」ものなので、安全性試験がほとんど行われていないというのは、考えてみればずいぶん恐ろしいことである。

 閑話休題。じつはそんな話をしたかったのではなかった。特定保健用食品というのは、代替医療への国家のかかわり方における、日本的現れのひとつなのかな、と思ったので、それを書いておこうと思ったのだ。

 で、これを突き詰めてゆくと、日本における代替医療研究のナショナルセンターは、○○研が、とナニゲに思ってしまったのだが、ちょっとやばそうなので、とりあえず伏字にしておく。

ジャンクとセレブ



 イギリスの権威ある医学雑誌ランセットがエディトリアルで、有名人(セレブ)がジャンクフードを宣伝するのを法律で禁止すべきだと主張しているとのニュースをBBCで見つけた。


 曰く、体調をベストに持っていくために栄養学的にも細心の注意を払うスポーツ選手を起用して(彼らが絶対に食べそうにないジャンクフードの)宣伝をさせるのは、きわめて不愉快なやり方であり、そんな仕事を引き受けるスポーツ選手は自らを恥じるべきだという。


 わたしはテレビもラジオも視聴しないので、日本にもそういう選手がいるかどうかはわからない。まあ、現代のスポーツにおける栄養学の重要さは、栄養研にもスポーツ栄養学の専門家が何人もおり、またそれを目指す学生からの問い合わせも多いことからも明らかで、確かにプロの選手がそれを知らないはずはないし、彼らがジャンクフードを食べるとしてもたまにであるだろうことは、想像に難くないのだが。


 興味のある向きは、ご一読を。ランセットのこの記事(PDF)である。


2003年11月19日

大豆の調製粉乳で乳児死亡か?

 先週から欧米を騒がせているのが、イスラエルの会社が売っていた、大豆から作った乳児用の人工乳。BBCの記事によれば、少なくとも二人の赤ちゃんが死亡したという。

 続報によれば、この製品は、ドイツ製で、イスラエルに輸入されていたらしい。ドイツの会社では、ビタミンB1の含有量が表示の十分の一だったことを認めているという。

 さらに、これをうけて、10日付でFDAは、談話を発表し、消費者に注意を呼びかけた。ただし、アメリカでは通常の商業ルートでは流通しておらず、旅行者が持ち込んだり通信販売で輸入される分だけだとFDAでは見ている。

 ドイツ製だということなので、欧州旅行をされる方はご注意を。

2003年11月21日

異国なまり症候群

 ドイツのYahoo!の記事を見ていたら。脳卒中から回復したら、自分の言葉が、自分がすんだことのない英国風のなまりになっていたというサラソタのご婦人の記事があった。きわめてまれな病気だが、1919年以来全世界でわずかに20例の報告があるという、「異国なまり症候群(Foreign Accent Syndrome)」というものだそうだ。元記事は、科学日報の記事である。

 卒中や脳内の損傷を受けた場合に極めてまれにおこるということで、このご婦人は1999年の脳卒中から回復するときにそれが現れた。本人は、英国には一度も行ったことがない。だが話す言葉は以前のニューヨークなまりではなくて英国風。話している当のご婦人自身、自分の声が理解ができないという。

 友人も家族も理解できず、はじめてあった人からは出身地を尋ねられる始末。元のニュースを読んでいくと、実際の例も書かれていて興味深い。日本語に置き換えると、「雨」を「飴」と(これはイントネーションでアクセントじゃないけど)意識せずに言ってしまうということのようです。大阪の方は単語を入れ替えて考えてください。なまりといっても、別に、「だめ」が「あかん」に置き換わるわけではありません。論文になったということだから、興味のある向きは、PubMedあたりで検索してみてください。

2003年11月22日

アトキンスで死者?



 BBCにもCNNにも見当たらないのだが、ワシントン発21日付のAFP通信による報道としてYahoo!フランスに掲載されていた記事(機械訳英文こちら)によると、アトキンスダイエット後に心不全で死亡したティーンエイジャーがいるとか、それ以外にも死者がいるとCDCが調査に乗り出したとかかかれている。


 因果関係がはっきりしないので英米のマスコミはなにも書かないのだろうか? どうもよくわからない。ただ、CNN健康欄の大きなスポンサーのひとつがアトキンス協会であることは、いつもニュースの右側に縦バナーが出ていることから推測できるが。


じゃあ、どうすればやせられるの?

 先週の「低脂肪ダイエットは他のダイエットよりも効果的か」に続いて、今週ダイエット注意報では、米国ハーバード大学の栄養疫学の権威ウィレット教授による「脂質摂取量は肥満に関係しているか」という論文解説を掲載した。

 前者は、脂肪の摂取を減らしても、炭水化物を減らすダイエットと効果は変らないという系統的総覧*。後者は脂肪の摂取量は体重増加の主要な原因ではないという総説**。デンマーク王立栄養学研究所所長のアストループによる反論の解説も同時に掲載する予定だったが、間に合わず来週以降になった。ウィレットの主張はさすがに説得力があるように思える。アストループも負けてはいないが、それは次回の解説で実際に読んでいただくことにしよう。

 ところで、こういう風潮に呼応するかのように(冗談だ、もちろん)、肥満研究の最新号に、ソフトドリンクの消費量の増加が世界的な現象であるという論文が掲載された。62年から2000年の間に一日当り74Kcal分の増加(正確にはソフトドリンク以外の甘いもの含む)だという。

 まてよ。これって、少し前に紹介したサイエンスの記事にあった一日100Kcal減らせば、というのときれいに呼応していませんか? ウィレットの論文とあわせてお読みいただくと、いろいろ考えられて楽しいかもしれない。考えるのが嫌いなら、無理におすすめはしないけど。

*, これは筆者の造語。系統的総説、系統的レビュー、システマティック・レビューなど決まった言い方がないので、字面から素人でも内容を推測できるような言葉にしてみた。原語はSystematic Review。
**, 系統的総覧という言い方をするなら、こちらも総覧というべきだが、総説は定着した学術用語なので、他の言い方は混乱する。妥協するなら系統的総説とするか、いっそレビューと系統的レビュー、批評的レビュー(Critical Review)と統一すべきかもしれない。(追加:評論、系統評論、分析評論、高次分析というのはどうか? 最後のはmeta-analysis)

, これは筆者の造語。系統的総説、系統的レビュー、システマティック・レビューなど決まった言い方がないので、字面から素人でも内容を推測できるような言葉にしてみた。原語はSystematic Review。



, 系統的総覧という言い方をするなら、こちらも総覧というべきだが、総説は定着した学術用語なので、他の言い方は混乱する。妥協するなら系統的総説とするか、いっそレビューと系統的レビュー、批評的レビュー(Critical Review)と統一すべきかもしれない。(追加:評論、系統評論、分析評論、高次分析というのはどうか? 最後のはmeta-analysis)


2003年11月25日

スペインでも

スペインの国会で、社会党が健康スペイン21のような法案を提出したという記事だと思う(すみません、あいまいで)。

高GIの食べ物が先天性障害のリスクを高める?



 米国臨床栄養学雑誌に載ったカリフォルニア大学の研究者による論文によれば、GI(グリセミック・インデックス)の高い食品(コーン・フレーク、ジャガイモ、調理にんじん、白パン、白米、チョコレート・ビスケット、蜂蜜、ソフト・ドリンク)を多く食べることで、赤ちゃんに二分脊椎のような神経管欠損のリスクが高まるという。これに対する低GIの食品は緑黄色野菜、新鮮な果物、全粒紛穀物、全小麦パスタで、こちらは危険性が少ないということになる(食品リストはBBCの記事のまま)。しかし、当然、反論もあり、欠損の原因はそんなに単純ではないというものと葉酸の重要性が記事の中ではあがっている。調査結果は結果として事実そのとおりだとしても、妊婦さんに低GIダイエットをしろというのは、あまり良いこととは思えないのだが… (言ってない、言ってない)


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