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2003年12月 アーカイブ

2003年12月01日

他の業務が…

 わたしの仕事はこのサイトの維持管理だけではないので、他の仕事が忙しくなると、自然にここの仕事が後回しになってしまう。というのは、ここがいちばん拘束がないからだ。

 他の業務には相手がいたり締め切りがあったりする。このサイトも、最初は期限も相手もあったのだが、いつの間にかそういうしがらみから自由になっていってしまった。なんて、他人事みたいだが、自分でしたくてそうなったわけではないので、気分的にはまったく他人事なんである。

 そのことを最近意識的に考えるようになった。ひょっとしたら、このサイト、もうまったく必要ないかもしれないのである。そうはならないように、なんて政治的な配慮はあまり得意とは言えないのだが、多分、昔のれん分けした探索頁に統合して、いくつかの機能を附加する方向で再活性化を図ることになるような気がする。

 もちろん、栄養研の本家でやっているQ&Aコーナーやむく鳥を呼び戻してもいいのであるが、一部の真面目な先生方からは、リンクDEダイエットの名前は評判が悪い。

 ま、なるようにしかならないだろう。ただ、間違っても、健康食品ネットに統合されることだけはありえない。「信頼できる情報だけをリンクをなるべく少なくして提供する」という健康食品ネットのポリシーは、うちからもっとも遠い場所にある。そういう極めて信頼性の高い安心サイトは必要だろうが、そのためには健康体力づくり事業財団の健康ネットがすでに存在する。

 自分でも少しはものを考えたい国民だっていっぱいいるはずなので、そういう人に向けて情報を発信するのが、研究所というものだ、という基本的な考え方は、いまでも生きていると思う。リンクDEダイエットは、まさにそのような情報提供の場なのである。

(栄養研HPでの一般国民向けの情報発信が少ないというのはまた別問題だ。健康食品ネットでもそれは解決されない。あの情報は基礎知識のある人を前提にしているからだ。基礎知識のまったくない、たとえば小学生に信頼性のある情報だけを的確に伝える方法を知っている人はほとんど存在しないと思う。もしあなたがそうならば、ぜひわたしに連絡してください)

2003年12月06日

カラオケは癒す



はあ、そうですか…


Yahoo!フランスのニュース(日訳)。少年院とかでも更生に使っていると書いてあるような。ほんとうですか?


2003年12月14日

12月の雨の日

 表題は、はっぴいえんどの歌の題名。この日本の(当時既に忘れられつつあった、あるいはみんなが忘れようとやっきになっていた)貧困を歌った(正確にはこの歌というよりはこれを含む1stアルバム全体のトーンが経済的な貧困に満ちているので、この歌自体の歌詞は印象スケッチ風のリリカルなものだ)バンドのメンバーがそろいもそろって、バブル期のスターになってしまったのは、皮肉ではなくて、きわめてまっとうな成功物語なのかもしれない。

 今年の冬は雨が多いので、なんとなくこんな歌を思い出したりするが、とりあえず、更新履歴のページではある。別に和製ポップスの思い出話をしようというわけじゃない。

 12月に入って、すっかりこのブログの更新が減ったのは、二つ前のブログに書いたように他の仕事が増えたからだが、理由はそれだけではない。

 『リンクDEダイエット』というのは、前身を『健康栄養科学知識基盤倉庫』といって、栄養研の全所的なプロジェクトだった。栄養研が予算をもらって行うということは、それがれっきとした研究プロジェクトだったということだ。現在進行中の健康食品安全情報ネットや自己学習システム(未公開)と同じような意味合いを持っており、未だ現実には存在しないものを、自らの手で創り出すことによって実証的に研究しようというもので、厳密にはたんなる宣伝に過ぎない栄養研公式HPとは異なる意味を持っていた。

 この違いは、そもそもの初めから存在しており、筆者の中ではあまりにも自明のことだったが、なぜか他の多くの人々にとってはそうではなかったらしい。そのために、いくらやっても、ある種の人々には広報活動をしているという以上の認識をしてもらえないでいた。

 よく見てもらえば、広報活動に必要ないくつかの要素が欠けており(わかりやすさ、読者を馬鹿にしない節度など)、逆に専門家の内輪受けのような記述を許容していて、およそ広報活動ではないのだが、思い込みほど目を眩ませるものはないし、実際には読む気にもなれなかった(それは作者の責任ではある)というのが真実らしい。

 わたしは、わかってもらえないことを説明するのは嫌いなので、ずっと黙ってきたが、この際だから、言っておくことにしようと思う。

 この『リンクDEダイエット』と『健康栄養学情報探索頁』及び関連サイトは、実証実験サイトであって、完全に研究目的でやっています。一定の運用期間を経て、公式ページからリンクさせても大丈夫なだけの信頼性が得られたと判断したものは、順次そちらに移行し、そうでないものは変更していきます。誤解しないでもらいたいことは、このサイトで、ダイエット情報を扱うとしても、それはインターネット上でダイエット情報を扱ったり普及させるその方法に研究的な興味があるのであって、実際にダイエット情報が多くの人に普及するかしないかはとりあえず、どうでもいいということです。もちろんわたしたちの開発した方法で実際に普及するということがあればうれしいのは言うまでもありませんが。

 これと同じ論法で、『情報探索頁』は世界中の栄養関連サイトを文字通りひとつにまとめる方法を考えるサイトであり、ひとつにまとめるサイトではないということです。文字体系の違いを克服する方法からはじまって、雑多な情報をまとめる方法論はいくつもあるでしょう。初期の頃には、異なる文字を画面上で表示するマルチリンガルなサイトを作ってきましたが、最近ではそれに加えて、やはり英語をベースにした展開が必須だと思っています。世界中の政府機関や栄養士サイトで母国語以外の言語を充分にサポートをしているサイトはほとんどないので、機械なり人間なりの翻訳が必須になってくるでしょう。インターネットの可能性という観点から研究的に考えた場合に、こういう方向性は必然的だとわたしは思っています。

 で、本題に戻るのだが、筆者は栄養研にいて、こういう展開を考え実施する立場にいるので、ここには栄養士の地位向上だとか、卒後教育の必要性とか、そういう、だれが言うわけでもないが、栄養研と栄養士(佐伯先生の作ったふたつの機構)の相補関係のようなものが自然に入り込んでくる。梅垣先生の健康食品のネットワークも中心は栄養士である。いくら健康食品の実態が薬物に近いとしても、ここは必ず栄養士でなければならないのだ。

 以上のような枠組みを、別にわかってもらう必要も、ふつうはないのだが、そのために無用の仕事が増えるという事態は充分にありえる。そのために、ブログなんか書いてるひまはないということだって。

 ただし、このブログは、情報提供のあり方として、今まで試してきた方法より効果的な面もあるとおもってやっているので、筆者の息抜きのように勘違いしないでほしい。息抜きなら思いつくままに下らないおしゃべりをしていれば良いのである。ここのところ滞りがちなのは、対象と筆者の関係が混乱してしまったからである。あまりにも混乱してしまって、自分の書くものが自分でも少しも面白くならないのだ。どうやらこれは、対象と三角関係にあった他者の磁場によって筆者と対象の間がひどくゆがんでしまったからであるらしいとようやく気が付いた。

 もうこんな愚痴めいたブログは書かないようにする。今回だけ大目に見ていただきたい。

2003年12月16日

そうか

これからは、栄養コミューンの時代だな…

万国の管理栄養士たちよ、団結せよ、って? もちろん冗談に決まってる。でも僕の知っている管理栄養士さんたちは、みんな自分の仕事を愛している。

大切なことだよね、これって。

あーこ

 僕にかつて娘がいて、一歳にもならないうちに死んだことを知っている人は多分そんなに多くない。

 あのときのショックは、その後何年にもわたって持続した。

 まさか、あれをまた味わうことになるとは、まったく思っていなかったのに、昨日からの僕は、まさしくそういう状態に陥ってしまっている。

 もう死ぬまでにそんなことはありえないと、あのときは思ったものだが…

 もちろん度合いはまったく違う。言うまでもないことだが。でも自分が生きているのが不思議でしようがなかったあのときを、ちょっと(実感として)思い出してしまった。

 自分が生きているのがおかしいことのように思える。というのが他人にわかるとは思えない。だれもコメントなんてしないように。

 クソッ、もうこんなことは書かないといったばかりなのに。更新履歴もなにもあったものじゃない…

2003年12月17日

栄養コミューン

 2004年1月1日を目処に、栄養コミューンを新装開店する予定である。

 やっと記事のセクションのインストールが終わったので、基本的な文献をそこに載せていけるようになった。デザインは後の話だ。XOOPSは出来合いのテーマでも、それなりに見えるので、そちらの負担がかなり軽減される。でも継続的にやっていく場合はオリジナルのテーマを作らないとやはりみっともないだろう。

 管理栄養士の業務中、特に栄養指導(教育)に特化した構成になると思う。まずは既に公開済みの解説から、次に自己学習システム関連文書、マニュアル。その後青少年向け栄養教育システムという順番でいく。一年くらいのタイムスパンだ。

 平行して、このコミューンでの棲息の方法についてウィキウィキしていく予定。

2003年12月20日

年の瀬



 今が2003年の年末であることは幸いである。2004年が楽しい年になることを願えるから。


 まあ、そういう冗談はさておいて、年の初めは新しいことをするには良いときである。そのためには、年末に大掃除をして、きちんと整理しなければならないと思う。


 プロジェクトが始まってからもう8年もたつので、あちこちに埃がたまっている。リンクDEダイエットそのものが大きな埃かもしれないぞ。


 いや…。ぼかした言い方をする必要はないと思うので、はっきり言うが、『リンクDEダイエット』は、もうおしまいにする。新しく『えいよう・こみゅーん』を立ち上げる。現在のサービスは一部を除いて、今後も提供する。翻訳や自動収集ニュースのある健康栄養学情報探索頁の大きな変更は考えていない。


 『えいよう・こみゅーん』というのは新しいサービスであるが、実際には健康食品安全性・有効性情報や葉酸のページ、栄養調査のページなどに書き込みのできるページがあり、栄養研公式ページのQ&Aコーナーでも登録すれば書き込みができた。


 リンクDEダイエットでもかつては掲示板を持っていたのをご記憶の方もおられるかもしれない。でもあれはあまりまともには動いていなかった。


 登録制にするとおかしな質問はなくなる。だが自由に書き込める場合でも、葉酸のように目的がはっきりしている場合には、やはりおかしな書き込みは(絶無ではないが)ほとんどない。


 栄養研の提供するサービスであることを知れば、なかなか発言できなくなるのは明らかだが、まさかうそをつくわけにもいかないので問題である。


 栄養研は独立行政法人だという事実と、そうでなくても発言の匿名性は(あきらかな犯罪でない限り)確保されるということから、基本的にはどのような発言も、匿名の意見として聞かれることを理解していただけるといいのだが。


 そういう筆者自身が、IPを抜かれて個人を特定されるのではないか、とか余計な心配をしてしまうクチなので、あまり説得力はないのだが、少なくともサイト管理者として、個人情報はよほどのことがない限り公にすることはありえない。厚生労働省どころか、研究所の上部にもれることだってないことは保障する。


 でも信用されないでしょうね(わたしがまず信用しないタイプなので)。


 というわけなので、『えいよう・こみゅーん』の前途は決して明るいとはいえない。どのレベルまでのアクセス制限と匿名性の保持をするべきなのか、ご意見をいただけるとうれしいです。


2003年12月23日

リニューアルしました

 えいよう・こみゅーんへの全面移行を念頭において、リンクDEダイエットもリニューアルしました。『えいよう・こみゅーん』へのリンクをメニューにつけ、その他いくつかのサービスを整理しました。

 そのうちに、リンクDEダイエットのページ自体が置き換わってしまうかもしれませんが、とりあえずニュースは『むく鳥』との関係があって、すぐにはやめられないため(やめても何の支障もない気もするけど)、このトップは残しました。デザイン、機能的にはおよそ一年前の1月ごろのものにもどっています(といってもファイルを戻したわけではありません)。

 トップが残ったのは、えいよう・こみゅーんに文書を移すのがめんどうだからという説もあります(^^;

 いままでの経緯から見て、こみゅーんがそんなに活発になるとはとても思えないけどね。

2003年12月27日

えいよう・こみゅーん



 わたしは栄養士ではないので、栄養士の仕事がわかっているわけではありません。ぜんぜんわかってないというのが本当のところだと思います。


 わたしの知り合いの栄養士たち(栄養研で卒業研究をした子がほとんですが)は毎日ひたすら忙しいようで、正直な話、リンクDEダイエットもえいよう・こみゅーんも彼女らには見ている時間がないと思うのです。


 これはジレンマというか、本当に見てもらいたい人たちが、まじめに仕事をすればするほど、このサイトは見てもらえなくなるわけです。


 でも、考えてみれば、まじめに研究をしている先生は、まじめであるほど有名になって、サイトを見るどころか、仕事をすることすらまっとうできなくなるというジレンマが存在するわけですから、そこのところはこちらで考える問題ではないのかもしれません。


 それにしても、最近、まともなニュースを取り上げていないのは問題といえば問題かも。でも肥満、肥満とさわぐアメリカに比べて、日本が肥満大国だと思う人は、栄養士にだって少ないのではないかと思います。


 ここは日本で、とりあえず日本語を使ってコミュニケーションをとるサイトなので、欧米の最新研究を知ることは大切だけれど、日本ではどうなのかを念頭におきつつ考えることが重要だと思います(かといって、国粋主義ではないわけで、政治が入り込むと面倒な議論になってしまいますが、ここでは栄養学のことだけを言っています)。


2003年12月29日

春よ来い

 タイトルははっぴいえんどですが、要するに、肥満治療には飽きてしまったのですね、私自身が。論文を見る限り、体重90キロもある巨漢(と日本では間違いなく呼ばれる)が、半年のダイエットで、平均して一割の体重を落とす。つまり81キロになるわけです。確かにダイエットだけれど、だれもこれで満足しているとは思えない。確かにそれでも健康寿命を延ばすことはできるというけれど、それがいったいなんだっていうのか、っていう…

 わたしは行ったことがないので推測でしか書けないのですが、アメリカには肥満が蔓延しているという。

 ヨーロッパでも蔓延しているというけれど、わたしの知る限りでは、日本とそれほど違っているわけではない。調べたわけではないけれど、自分の目が変でないとすれば。

 やせているほうが長生きできるというのが本当だとしても、BMIは25くらいがベストというのが寿命という観点から見た疫学の成果ではなかったのでしょうか? 日本人の研究では確かに22というのがベストになっているのは知っていますが、アメリカの25とは違って、この22を出すために統計学的手法によるカーブ・フィッティングを(少なくともオリジナルの論文では)あまり真剣にやっていないので、著者の主観によるものだという反論を論駁し切れるとも思えません。その後の研究は最初からこの22を前提にしているので、参考にはならないわけです。

 ひとつだけ指摘すると、糖尿病や高脂血症の危険率(オッズ比でも)が2倍になっても、死にいたる病ではないわけですから、乳がんや前立腺がんに比べて説得力にちょっと欠けるとは言えるでしょう。

 逆に、BMIが17を切ったらよくないというのははっきりしています。16、15ならハッキリ病気です。BMIと寿命を比較したグラフを良く見てください。確かにBMIが30を越えると寿命が縮まりますが、下のほうはもっとずっと極端です。どちらがいいかといえば太っているほうがいいのは明らかなのですが、太ることがやせることより容易であり、しかも(理由はまだはっきりしないものの)みんなが太り続けているということから、太りすぎの弊害を声高に叫んでいるわけです。

 わたしは、なんだか最近アメリカの肥満関係のニュースがあまりに多いのに辟易してしまったのです。もちろん、悔し紛れに言っていると思ってもらってもかまわないわけですが、客観的に言えば、肥満のニュースを取り上げることでだれかに迎合していたという見方も成り立つわけで、私自身は後者だと思っています。つくづく自分が情けないと思う反面、結局仕事はスタッフのできることだけで成り立つわけです。できないことは逆立ちしたってできないわけで。

 死に至る病とは、キルケゴールによれば、絶望ですが、本当の絶望とは自己を否定しない極めて積極的なものだとも言っています。これはわたしの単なる誤読である可能性大ですが、真に絶望したときにこそ新しい人生が開けてくるのです。絶望万歳ってわけ。まあ、そのためには中途半端じゃいけなくて、それはそれで地獄なわけですが。キルケゴールは強い人だったのか、ハンデを負っていたから強くなれたのか、その辺りはよくわかりません。

 はっぴいえんどがキルケゴールに行く理由もよくわからないけれど。

インスリン抵抗性と抑うつ

 最近の英国医学雑誌に載った論文によれば、インスリン抵抗性があるけれども糖尿病でない女性は抑うつ状態になりにくいのだそうだ。

 なんで?

 著者らの推測によれば、インスリン抵抗性は、血中遊離脂肪酸濃度の決定因子であり、これはトリプトファン代謝と脳内セロトニン濃度に関連する。そのために、インスリン抵抗性のあるヒトは脳内セロトニン濃度が比較的高く、その結果抑うつから守られるということらしい。

 理由はともかく、インスリン抵抗性は糖尿病や心臓病の危険因子なので治療しないといけないが、その際抑うつにならないように気をつけながらしましょう、だそうです。

2003年12月30日

笑う門には…



 もちろん、福来る。でも、どうして?


 雑誌『神経』の12月4日号の論文がMRIを用いて、その仕組みを脳内の活動から解き明かそうとしています。


 ご興味のある向きはどうぞ。でもすごく難しそうだぞ、これ。


 というわけで、何とか、今年も無事終了しそうです。みなさま良いお年を。


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