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12月の雨の日

 表題は、はっぴいえんどの歌の題名。この日本の(当時既に忘れられつつあった、あるいはみんなが忘れようとやっきになっていた)貧困を歌った(正確にはこの歌というよりはこれを含む1stアルバム全体のトーンが経済的な貧困に満ちているので、この歌自体の歌詞は印象スケッチ風のリリカルなものだ)バンドのメンバーがそろいもそろって、バブル期のスターになってしまったのは、皮肉ではなくて、きわめてまっとうな成功物語なのかもしれない。

 今年の冬は雨が多いので、なんとなくこんな歌を思い出したりするが、とりあえず、更新履歴のページではある。別に和製ポップスの思い出話をしようというわけじゃない。

 12月に入って、すっかりこのブログの更新が減ったのは、二つ前のブログに書いたように他の仕事が増えたからだが、理由はそれだけではない。

 『リンクDEダイエット』というのは、前身を『健康栄養科学知識基盤倉庫』といって、栄養研の全所的なプロジェクトだった。栄養研が予算をもらって行うということは、それがれっきとした研究プロジェクトだったということだ。現在進行中の健康食品安全情報ネットや自己学習システム(未公開)と同じような意味合いを持っており、未だ現実には存在しないものを、自らの手で創り出すことによって実証的に研究しようというもので、厳密にはたんなる宣伝に過ぎない栄養研公式HPとは異なる意味を持っていた。

 この違いは、そもそもの初めから存在しており、筆者の中ではあまりにも自明のことだったが、なぜか他の多くの人々にとってはそうではなかったらしい。そのために、いくらやっても、ある種の人々には広報活動をしているという以上の認識をしてもらえないでいた。

 よく見てもらえば、広報活動に必要ないくつかの要素が欠けており(わかりやすさ、読者を馬鹿にしない節度など)、逆に専門家の内輪受けのような記述を許容していて、およそ広報活動ではないのだが、思い込みほど目を眩ませるものはないし、実際には読む気にもなれなかった(それは作者の責任ではある)というのが真実らしい。

 わたしは、わかってもらえないことを説明するのは嫌いなので、ずっと黙ってきたが、この際だから、言っておくことにしようと思う。

 この『リンクDEダイエット』と『健康栄養学情報探索頁』及び関連サイトは、実証実験サイトであって、完全に研究目的でやっています。一定の運用期間を経て、公式ページからリンクさせても大丈夫なだけの信頼性が得られたと判断したものは、順次そちらに移行し、そうでないものは変更していきます。誤解しないでもらいたいことは、このサイトで、ダイエット情報を扱うとしても、それはインターネット上でダイエット情報を扱ったり普及させるその方法に研究的な興味があるのであって、実際にダイエット情報が多くの人に普及するかしないかはとりあえず、どうでもいいということです。もちろんわたしたちの開発した方法で実際に普及するということがあればうれしいのは言うまでもありませんが。

 これと同じ論法で、『情報探索頁』は世界中の栄養関連サイトを文字通りひとつにまとめる方法を考えるサイトであり、ひとつにまとめるサイトではないということです。文字体系の違いを克服する方法からはじまって、雑多な情報をまとめる方法論はいくつもあるでしょう。初期の頃には、異なる文字を画面上で表示するマルチリンガルなサイトを作ってきましたが、最近ではそれに加えて、やはり英語をベースにした展開が必須だと思っています。世界中の政府機関や栄養士サイトで母国語以外の言語を充分にサポートをしているサイトはほとんどないので、機械なり人間なりの翻訳が必須になってくるでしょう。インターネットの可能性という観点から研究的に考えた場合に、こういう方向性は必然的だとわたしは思っています。

 で、本題に戻るのだが、筆者は栄養研にいて、こういう展開を考え実施する立場にいるので、ここには栄養士の地位向上だとか、卒後教育の必要性とか、そういう、だれが言うわけでもないが、栄養研と栄養士(佐伯先生の作ったふたつの機構)の相補関係のようなものが自然に入り込んでくる。梅垣先生の健康食品のネットワークも中心は栄養士である。いくら健康食品の実態が薬物に近いとしても、ここは必ず栄養士でなければならないのだ。

 以上のような枠組みを、別にわかってもらう必要も、ふつうはないのだが、そのために無用の仕事が増えるという事態は充分にありえる。そのために、ブログなんか書いてるひまはないということだって。

 ただし、このブログは、情報提供のあり方として、今まで試してきた方法より効果的な面もあるとおもってやっているので、筆者の息抜きのように勘違いしないでほしい。息抜きなら思いつくままに下らないおしゃべりをしていれば良いのである。ここのところ滞りがちなのは、対象と筆者の関係が混乱してしまったからである。あまりにも混乱してしまって、自分の書くものが自分でも少しも面白くならないのだ。どうやらこれは、対象と三角関係にあった他者の磁場によって筆者と対象の間がひどくゆがんでしまったからであるらしいとようやく気が付いた。

 もうこんな愚痴めいたブログは書かないようにする。今回だけ大目に見ていただきたい。

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2003年12月14日 15:41に投稿されたエントリーのページです。

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