需要と供給の関係というものが働いているせいかそうでないのか良くわからないのだが、モンテーニュの『エセー』について書かれた本は何冊かあるのに、岩波文庫の『エセー』そのものの訳本はここ数年品切れが続いているのではないだろうか?
『幕末百話』や『戊辰物語』も良いが、品切れにすべき書物ではないものが他にもたくさんあるのではないか(ないのだ。だって売れないんだから)。
相対性原理や量子力学の基本論文の注釈付き日本語訳は貴重だが、ブッデンブロークは青春の必読書ではないのだろうか?(ないのだ。誰も読まないんだから)
最近、オライリーはMac OS XでUNIXを使うための本をいくつか出している。他の出版社からも出ているようだ。Linuxよりも乗換えが容易であるのに、Macであることが災いして、インテル系のユーザーから無視されているのは悲しいことだ。(ではなくて、金銭の授受=不潔という若者らしい感覚に満ち溢れているからか)
でも最近、OS9(もちろんあのOS9ではない。Macのシステムのバージョン9という意味)から機種交換に伴って、いやいやOS Xに移ってくるMacユーザが増えている。
多様性は必要だ。そのためにマイクロソフトはアップルに出資する。意味がちょっと違っているが。おやまに登って、ついでに頭に血が上ってしまった人は多いかもしれない。たぶん100%のひとが自分だけは違うと信じていたのではないか。
もちろん、わたしも自分は違うと信じている。あっ、その前におやまに登ってないや。残念。