抗酸化ビタミンが効く人きかない人
『糖尿病治療』誌に掲載された論文によれば、ビタミンCとビタミンEをサプリメントとして飲んだとき、動脈の直径が狭くなる(心臓疾患になりやすい)人と逆に広くなる(心臓疾患になりにくい)人がいたという。
ハイファにあるテクニオン-イスラエル技術研究所のA・P・レヴィ博士らは、ハプトグロビンというたんぱく質の遺伝的な変異に着目し、二つの異型を各々HP-1、HP-2となずけた。
423人の閉経期の女性(うち154人は糖尿病)を対象に無作為に400ユニットのビタミンEと500ミリグラムのビタミンCを飲む人飲まない人(代わりに偽薬を投与)を割り当てて研究を行った。このうち特に299人の被験者についてはハプトグロビン遺伝子のタイプも調べた。
その結果、糖尿病患者の場合、同じ量のビタミンを処方されていても、HP-1型ハプトグロビンの人の動脈内径が増加した(心臓病予防効果があった)のに対し、HP-2型ハプトグロビンの人では逆に狭くなる傾向が見られたという。また糖尿病でないHP-1型ハプトグロビンの人でも同様の効果が見られたという。
HP-2型ハプトグロビンで糖尿病(血糖値が高い)の場合に悪い効果が観察されることから、HP-2型ハプトグロビンは、高血糖のときに、ビタミンCを抗酸化物質から酸化前駆物質に変化させるのではないかと著者らは推測している。