マジックワード
魔法の言葉。
テクマクマヤコン、はアッコちゃん(歌手の方ではありません)だっけ。
ああ、そうだ。マハリーク マハリータだった。この言葉を唱えれば、愛と希望が飛び出すという。サリーちゃんですが、何か?
「エビデンスはありますか?」
「科学的根拠は?」
最近ではおなじみのマジックワードである。
どちらかといえば悪いことではないのだが、少し前のこと、大学を卒業した管理栄養士さんに、栄養指導にはエビデンスが存在しないと無邪気に言い切られてしまったのが痛かった。確かにエビデンスはほとんど存在しないのだが、そういうふうに考えること自体に問題があるかもしれないとは、露ほどにも感じていない管理栄養士をみていると、これが構造的な問題というか、ある黒歴史の一部なのだと思い出さずにはいられなかったからだ。
この栄養士が、エビデンスの意味も、栄養指導のなんたるかも、全く理解していないことは明白なのだが、だれもこのことを問題にしようとしないのである。
まるで問題が存在しないかのように。確かにエビデンスですっきり割り切って考えればそうなるのかもしれない。
だが、たとえそうだとしても、これが黒歴史であることには変わりない。
社会学者がどこかで書いていたっけ。これは権威者の争いに過ぎないのだ、と。
翻訳科学という分野も最近は確立されつつあるが、それは栄養学以外のはなしだ。
魔法の言葉なら、もっともっと超越してほしいものだけど、所詮はヒトの言葉なのである。